キッズ達は戦闘員と戦っていた。校舎へと向かうものは、屋上からクジャクレンジャーが孔雀連弩で狙撃している。
クジャクビットの装填によって強化された気力矢が連続で放たれ、ゴーレムやグリナム兵を撃ち抜いていく。
校庭にいるキッズ達も戦闘員を始末していき、サクラ子爵とリュウレンジャー・毒サソリ男とはキリンレンジャーが対決をしている。
それを教室から見ている香澄。クラスメートが避難を呼び掛けるが、動く気配がない。
″キャアァァァッ!!″
廊下から悲鳴。香澄が覗くと、吸血怪人・ゲバコンドルやドーラタイタンが侵入している。
恐らく、裏から入ったのだろう。
教師は殴り飛ばされ、子供たちをさらおうとしているようだ。
キッズも気づき、校舎に向かっているが戦闘員に阻まれている。
「…………仕方ない」
香澄はスマートフォンのようなパネルを取りだし、ボタンを押す。
左手で口に近づけ、右手でランドセルを開け始める。
「サーガレンジャー、出動よ」
そう言うと、パネルをしまって、ランドセルから取り出したものに視線を移す。
灰色で四角・サーガバックル、それを腰に着けるとベルトとして巻かれていく。
そこで、戦闘員を突破したホウオウレンジャーが教室の窓から入り、その場面を目撃してしまう。
「香澄ちゃん…………」
それを気にすることなく、香澄はプロセスをこなしていく。
ナイフのような、銀色の鍵・サーガキーを取りだし、
口を開く。
「魔力転身、サーガッチェンジャァァッ!!」
ベルトの中心へ挿し込む。すると、灰色の光と象の紋章が浮き上がり、香澄を包む。
光が収まると、そこにいたのは香澄の姿ではなかった。
鎧を纏ったダイレンジャーと言うべきだろうか。
灰色を主とするスーツに、胸や肘・膝にアーマーが装着されている。
胸のアーマーはキバテクターとは違い、象の顔に近い装飾と形状をしており、牙が両脇から生えているようだ。
「香澄ちゃん、あなたは…………」
「サーガレンジャー・ガネーシャ。あなたと一緒よ、由貴ちゃん」
そう言うと、ガネーシャは自らの専用武器・パオンライフルとゾーウシールドを手に廊下へと出ていく。
既に何人かの子供は戦闘員に捕まり、抱えられていた。ガネーシャはパオンライフルを躊躇せずに戦闘員へと向け、撃つ。
「グワッ!」
「ギャッ!」
銃声と悲鳴に反応して他の戦闘員が振り向くが、即座に頭を撃ち抜かれていく。
歩きながらガネーシャは撃ち、正確に相手を狙い撃っている。
「逃げて」
捕まっていた子達を放すと、ガネーシャの標的はゲバコンドルであった。
その下には4組の担任であった女教師・森下が倒れている。
児童を庇い、ゲバコンドルに血を吸われたのだろう。転入したばかりで、彼女はよく知らない。
けれど、命を脅かしている奴らを許せない。
「お前は…………死ねッ!」
ゾーウシールドを前にして、ガネーシャはゲバコンドルへ体当たりをする。
突き飛ばされ、壁を突き破って落下していく。同時に降下しながら、ガネーシャはパオンライフルを前に、ゾーウシールドと連結させる。
完成した″ガネーシャバスター″の銃口をゲバコンドルの腹部へと向け、引き金を弾く。
「!?。ギャアアァァッ!!」
大型の光弾がゲバコンドルに命中し、爆散する。
煙と炎を抜け、着地したガネーシャは連結を解除して校庭へと向かう。
ガネーシャはパオンライフルを撃ち、戦闘員を撃ち倒していく。
謎の戦士の登場に、キッズ達も視線を集める。
「あれは?」
「香澄ちゃんか!」
リュウレンジャーは気を判別し、ガネーシャの正体を見抜く。
不思議と受け入れてしまうのは彼女の存在ゆえだが、余計に謎は深まってしまう。
彼女はなぜ、その力を有しているのか。
校舎の中ではホウオウレンジャーが戦っていた。まだ避難が完了しておらず、取り残された子供たちがいる。
クジャクレンジャーはというと、避難先である体育館の出入口で迎撃してるため、動くに動けないのだ。
「ハァッ!ヤァッ!」
青龍月刀の刀身が光る。
気配を感じ、背後の敵に向け、ダイレンブレスレットを変型させた短刀・″ダイレンスパーク″を投げつける。
首がハネ飛び、バタリと倒れるゴーレム。すると、物陰にチラッと服を見た。
「誰!?」
「…………姉ちゃん!」
「しんちゃん?」
出てきたのは、弟の真司と同級生であろう女の子だ。
彼女はまどかといい、逃げてる途中で怪人に阻まれ、はぐれたらしい。
「オレ達の他にもいたんだけど…………」
「蜘蛛の怪人にさらわれちゃったの」
しまった、とホウオウレンジャーは思う。
強い気は校庭にしか集中していない。恐らく学校にはいないだろう。
「…………2人は体育館に避難を…………」
″シャアァッ!!″
「!?」
グリナム兵が隠れていたようだ。ホウオウレンジャーは2人を巻き込まないよう、覆うように盾になる。
振り向いて倒すこともできるが、安全こそが最優先なのだ。
「く…………」
クジャクビットの装填によって強化された気力矢が連続で放たれ、ゴーレムやグリナム兵を撃ち抜いていく。
校庭にいるキッズ達も戦闘員を始末していき、サクラ子爵とリュウレンジャー・毒サソリ男とはキリンレンジャーが対決をしている。
それを教室から見ている香澄。クラスメートが避難を呼び掛けるが、動く気配がない。
″キャアァァァッ!!″
廊下から悲鳴。香澄が覗くと、吸血怪人・ゲバコンドルやドーラタイタンが侵入している。
恐らく、裏から入ったのだろう。
教師は殴り飛ばされ、子供たちをさらおうとしているようだ。
キッズも気づき、校舎に向かっているが戦闘員に阻まれている。
「…………仕方ない」
香澄はスマートフォンのようなパネルを取りだし、ボタンを押す。
左手で口に近づけ、右手でランドセルを開け始める。
「サーガレンジャー、出動よ」
そう言うと、パネルをしまって、ランドセルから取り出したものに視線を移す。
灰色で四角・サーガバックル、それを腰に着けるとベルトとして巻かれていく。
そこで、戦闘員を突破したホウオウレンジャーが教室の窓から入り、その場面を目撃してしまう。
「香澄ちゃん…………」
それを気にすることなく、香澄はプロセスをこなしていく。
ナイフのような、銀色の鍵・サーガキーを取りだし、
口を開く。
「魔力転身、サーガッチェンジャァァッ!!」
ベルトの中心へ挿し込む。すると、灰色の光と象の紋章が浮き上がり、香澄を包む。
光が収まると、そこにいたのは香澄の姿ではなかった。
鎧を纏ったダイレンジャーと言うべきだろうか。
灰色を主とするスーツに、胸や肘・膝にアーマーが装着されている。
胸のアーマーはキバテクターとは違い、象の顔に近い装飾と形状をしており、牙が両脇から生えているようだ。
「香澄ちゃん、あなたは…………」
「サーガレンジャー・ガネーシャ。あなたと一緒よ、由貴ちゃん」
そう言うと、ガネーシャは自らの専用武器・パオンライフルとゾーウシールドを手に廊下へと出ていく。
既に何人かの子供は戦闘員に捕まり、抱えられていた。ガネーシャはパオンライフルを躊躇せずに戦闘員へと向け、撃つ。
「グワッ!」
「ギャッ!」
銃声と悲鳴に反応して他の戦闘員が振り向くが、即座に頭を撃ち抜かれていく。
歩きながらガネーシャは撃ち、正確に相手を狙い撃っている。
「逃げて」
捕まっていた子達を放すと、ガネーシャの標的はゲバコンドルであった。
その下には4組の担任であった女教師・森下が倒れている。
児童を庇い、ゲバコンドルに血を吸われたのだろう。転入したばかりで、彼女はよく知らない。
けれど、命を脅かしている奴らを許せない。
「お前は…………死ねッ!」
ゾーウシールドを前にして、ガネーシャはゲバコンドルへ体当たりをする。
突き飛ばされ、壁を突き破って落下していく。同時に降下しながら、ガネーシャはパオンライフルを前に、ゾーウシールドと連結させる。
完成した″ガネーシャバスター″の銃口をゲバコンドルの腹部へと向け、引き金を弾く。
「!?。ギャアアァァッ!!」
大型の光弾がゲバコンドルに命中し、爆散する。
煙と炎を抜け、着地したガネーシャは連結を解除して校庭へと向かう。
ガネーシャはパオンライフルを撃ち、戦闘員を撃ち倒していく。
謎の戦士の登場に、キッズ達も視線を集める。
「あれは?」
「香澄ちゃんか!」
リュウレンジャーは気を判別し、ガネーシャの正体を見抜く。
不思議と受け入れてしまうのは彼女の存在ゆえだが、余計に謎は深まってしまう。
彼女はなぜ、その力を有しているのか。
校舎の中ではホウオウレンジャーが戦っていた。まだ避難が完了しておらず、取り残された子供たちがいる。
クジャクレンジャーはというと、避難先である体育館の出入口で迎撃してるため、動くに動けないのだ。
「ハァッ!ヤァッ!」
青龍月刀の刀身が光る。
気配を感じ、背後の敵に向け、ダイレンブレスレットを変型させた短刀・″ダイレンスパーク″を投げつける。
首がハネ飛び、バタリと倒れるゴーレム。すると、物陰にチラッと服を見た。
「誰!?」
「…………姉ちゃん!」
「しんちゃん?」
出てきたのは、弟の真司と同級生であろう女の子だ。
彼女はまどかといい、逃げてる途中で怪人に阻まれ、はぐれたらしい。
「オレ達の他にもいたんだけど…………」
「蜘蛛の怪人にさらわれちゃったの」
しまった、とホウオウレンジャーは思う。
強い気は校庭にしか集中していない。恐らく学校にはいないだろう。
「…………2人は体育館に避難を…………」
″シャアァッ!!″
「!?」
グリナム兵が隠れていたようだ。ホウオウレンジャーは2人を巻き込まないよう、覆うように盾になる。
振り向いて倒すこともできるが、安全こそが最優先なのだ。
「く…………」