「何故だ…………張遼!!」
偽の文面により騙された大連者は、リジュ率いる怪人達に待ち伏せされていた。
「ガマグチ殺法・″ガマ口叩きィィッ!!″」
ガマ口の面を被せられ、そのまま徐晃は頭を砕かれた。脳みそが飛び散り、躰はピクピクと痙攣している。
「そんな…………徐晃が…………」
「ムヒョヒョォォッ!!″鍵封殺!!″」
小型の鍵が許楮の手足に当たる。すると、手足が動かなくなってしまった。
「何!?」
「バイ、バイ☆」
鍵道化師の剣が許楮の喉元へ突き刺さる。血飛沫を上げ、許楮は絶命した。
「うわあぁぁぁァァッ!!」
孟達は、豆腐仙人が用意したゴーマ豆腐に潰されてしまった。白い豆腐から、赤い血が流れ出てくる。
「そんな…………くっ…………」
月英は逃げる。急いで嘉栩に知らさなければならない。
「逃がさないわよ」
「!?。口紅歌姫!?」
樹の上から、口紅歌姫か降りてくる。すると、月英の首も血飛沫と共に転がり落ちてしまう。
ここに、大連者は全滅をしてしまったのである。
ユラが目覚めたのは、事件の日から10日も立っていた。幸いにして命を失わずにすんだが、大連者全滅を聞いてショックを隠せなかった。
しかも、張遼が裏切ったためだという。しかし、ユラは悟った。自分が襲われた際に、あの文を見られたのではないかと。
「張遼様……………」
″カタッ″
「!?」
「ユラ…………無事だったか」
「張遼…………様…………」
前にいたのは張遼だった。けれど、顔を鉄面皮で覆っていて、暗い雰囲気であった。
「張遼様…………嘘ですよね?裏切るなんてありえません…………私が至らないばかりに、張遼様は汚名を…………」
「良い。お前が無事だったからな。それに…………この事は誰にも話すな」
「え…………」
何を言っているか、ユラには理解できなかった。
「私は、裏切り者でよいのだ」
「そんな…………」
今さら許される罪ではない。自分が助かるために、仲間を見捨てたのだから。
「ユラ、お前は家族と共にダオスの地を離れよ」
「え?」
「生きて、子を産み、命を繋いでくれ」
「…………張遼様…………」
「…………」
″カタッ″
「張遼!?」
嘉栩が入ってきた。張遼は、チラッとユラを見て、その姿を消してしまった。
「ユラ…………何か張遼は…………」
「いえ…………何もおっしゃってはいません…………」
泣いている。嘘ではないが、真実でもない。ただ、ユラは泣き続けるのだった。
大連者が敗れた後、″天宝来来の玉″は回収した張遼が自らのも含めて封印した。
悪用されないように、自らを罰するように。
(すまない、仲間達よ。私は許される資格はない…………)
張遼は立ち上がり、その場を後にした。
(いつか気力と妖力を完全に操り、ゴーマを斃す。例え、何百年、何千年と時を経ようとも。それが、せめてもの…………)
その後、気伝獣を失ったダイ族はゴーマの激しい侵攻を阻止するのが精一杯になってしまう。
戦いは500年以上続き、両種族は滅んでしまっていた。
僅かに生き残った者も、シュラの中に紛れ、悠久の時を生きていくことになる。
嘉栩も生存し、虞翻と共に修行を始めた。いつか復活するであろうゴーマとの戦いに備えて…………。
偽の文面により騙された大連者は、リジュ率いる怪人達に待ち伏せされていた。
「ガマグチ殺法・″ガマ口叩きィィッ!!″」
ガマ口の面を被せられ、そのまま徐晃は頭を砕かれた。脳みそが飛び散り、躰はピクピクと痙攣している。
「そんな…………徐晃が…………」
「ムヒョヒョォォッ!!″鍵封殺!!″」
小型の鍵が許楮の手足に当たる。すると、手足が動かなくなってしまった。
「何!?」
「バイ、バイ☆」
鍵道化師の剣が許楮の喉元へ突き刺さる。血飛沫を上げ、許楮は絶命した。
「うわあぁぁぁァァッ!!」
孟達は、豆腐仙人が用意したゴーマ豆腐に潰されてしまった。白い豆腐から、赤い血が流れ出てくる。
「そんな…………くっ…………」
月英は逃げる。急いで嘉栩に知らさなければならない。
「逃がさないわよ」
「!?。口紅歌姫!?」
樹の上から、口紅歌姫か降りてくる。すると、月英の首も血飛沫と共に転がり落ちてしまう。
ここに、大連者は全滅をしてしまったのである。
ユラが目覚めたのは、事件の日から10日も立っていた。幸いにして命を失わずにすんだが、大連者全滅を聞いてショックを隠せなかった。
しかも、張遼が裏切ったためだという。しかし、ユラは悟った。自分が襲われた際に、あの文を見られたのではないかと。
「張遼様……………」
″カタッ″
「!?」
「ユラ…………無事だったか」
「張遼…………様…………」
前にいたのは張遼だった。けれど、顔を鉄面皮で覆っていて、暗い雰囲気であった。
「張遼様…………嘘ですよね?裏切るなんてありえません…………私が至らないばかりに、張遼様は汚名を…………」
「良い。お前が無事だったからな。それに…………この事は誰にも話すな」
「え…………」
何を言っているか、ユラには理解できなかった。
「私は、裏切り者でよいのだ」
「そんな…………」
今さら許される罪ではない。自分が助かるために、仲間を見捨てたのだから。
「ユラ、お前は家族と共にダオスの地を離れよ」
「え?」
「生きて、子を産み、命を繋いでくれ」
「…………張遼様…………」
「…………」
″カタッ″
「張遼!?」
嘉栩が入ってきた。張遼は、チラッとユラを見て、その姿を消してしまった。
「ユラ…………何か張遼は…………」
「いえ…………何もおっしゃってはいません…………」
泣いている。嘘ではないが、真実でもない。ただ、ユラは泣き続けるのだった。
大連者が敗れた後、″天宝来来の玉″は回収した張遼が自らのも含めて封印した。
悪用されないように、自らを罰するように。
(すまない、仲間達よ。私は許される資格はない…………)
張遼は立ち上がり、その場を後にした。
(いつか気力と妖力を完全に操り、ゴーマを斃す。例え、何百年、何千年と時を経ようとも。それが、せめてもの…………)
その後、気伝獣を失ったダイ族はゴーマの激しい侵攻を阻止するのが精一杯になってしまう。
戦いは500年以上続き、両種族は滅んでしまっていた。
僅かに生き残った者も、シュラの中に紛れ、悠久の時を生きていくことになる。
嘉栩も生存し、虞翻と共に修行を始めた。いつか復活するであろうゴーマとの戦いに備えて…………。