今までの様子から見て、あの化け物…………大神龍が地球を滅ぼす力を持っているのは間違いない。



「それで…………ワシに何をせよと?」



「…………大連者とゴーマの…………休戦協定を結びに来た…………」



「休戦協定!!?」



休戦協定…………いうまでもなく、″一旦戦いを止める″ことである。
争いに対して攻撃をしてくるならば、争いを止めればいい。単純な話だが、有効な方法なのだ。


「ホッホッホ…………何を言い出すかと思えば…………。わかっておるぞ。本当は、ゴーマが恐ろしくなり、赦しを請いに来たのであろう?」



「違う!」



「黙らっしゃい!」



激昂し、別の映像を映し出す。そこには、街を破壊するパチンコ大名人の姿があった。
真面目に戦わなければ、パチンコを禁止するとシャダムに言われたためである。


「ホッホッホ。あの化け物のせいで、人間共は狼狽えておる。これを期に、一気に攻め立て地球をワシの手に!」


嘉栩は黙ったままその画像を見ていた。

















パチンコ大名人の破壊行動に、街で救助活動をしていたダイレンジャー達は駆けつけた。



「野郎…………」



「僕達も気伝獣を呼びましょう」


知の言葉に頷き、全員がオーラチェンジャーを出す。



「やめや!戦いをしてはいかんがね!」


亀夫は戦いをやめるように懇願する。もし戦えば、 再び大神龍はやってくる。



「だが、パチンコ大名人を倒さなきゃ…………。それに、大神龍は今外国にいるし…………」



「戦いがあると、それを目指して凄い速さで戻ってくるがや!!」



思わずダイレンジャー達は息を呑んでしまう。しかし、今暴れているパチンコ大名人を斃すしかない。



『気力転身!気伝招来!!』



転身と同時に気伝獣が呼び出され、ダイレンジャー達は龍星王の内部へと乗り込む。


『五星合体!!!!!』



星獅子が胸と腕、星鳳凰が腰回り、星天馬・星麒麟が脚になり、龍星王を包む。



『大連王!!!!!』



大連王はパチンコ大名人に向かっていく。自分の意思で戦うからか、前回よりもパチンコ大名人はパワーを発揮していた。



「アイツが来るまでに、決着を着けるんだ!」





















″ドンッ!!″



「な、何じゃ?」



付近地鳴りのような音がした。
そして…………。















″ズガァァッ!!!″










ゴーマ宮に巨大な衝撃が走った。阿古丸と雛は裏から外へ出ていくと、大神龍がゴーマ宮に向かって光線を吐いていた。