「さあ、私にひれ伏せ!おとなしく、運命を受け入れろ!!」
「お前の部下になるなんて、ゴーマになるなんてゴメンだね!」
キバレンジャーは、白虎真剣に気力を注ぐ。
「″吼牙一閃″か」
ナーガレンジャーはそれに気づき、自らは逆に蛇奉刺又へと妖力を注ぐ。
すると、緋が混じった黒い妖力が現れる。
「″邪牙噛衝″…………」
全く同質の技である。気力と妖という違いがあるだけで、その差はない。
「行くぞ、コウ!!」
「阿古丸…………ん!?」
″シュッ!!″
″ドヴンッッ!″
光の玉がキバレンジャーの体内に入っていく。
「この妖力は父上!?」
ナーガレンジャーはその玉を放った主がシャダムであることに気づいた。
恐らく、自分の邪魔をするつもりなのだろう。
「あ………………あ………………………………」
「ま、マズい…………」
今、不安定なキバレンジャーに妖力を注いだら、どんなことになるか想像ができない。
「父上め…………」
ナーガレンジャーは闇に消えていく。苦しむキバレンジャーは転身が解けてしまう。
「コウ、どうしちまったんだ!?」
白虎真剣が聞くも、コウは苦しんだままで、話す余裕がない。しかし、震えながら白虎真剣を握る。
「びゃっ……こ…………。み、みんなに…………に、げ………………」
「どうなっちまったんだ?」
白虎真剣も戻らず、コウは目覚めない。しかも、さっきの光の玉は何か。
健一は首をかしげながら、コウをさする。
「おい、コウ…………」
″ピクッ″
「!?。コウ君、動いた!」
優美が気づく。すると、コウは目を醒ました。ゆっくり起き上がり、フラフラと立ち上がった。
「どうしたんだよ、コウ…………」
「健一、近づくんじゃねえ!!」
「えっ!?」
白虎真剣の意識も還ってきた。しかし、遅かった。コウは健一の首を締め上始めたのだった。
「がうッ!!」
リンとキッズ達は驚くも、すぐにコウを止めに入った。
「やめるアル、コウ!」
「コウ君!!」
無理矢理引き剥がす。直後、コウの周りに蒼いオーラがたち始めた。
「コウ君…………?」
由貴には、それがコウの気であるようには思えなかった。余りにも、普段のコウとは違う重さがある。
「うわあぁぁァァァッッッ!!!」
コウの躰は一気に変貌した。背中から黄色い光の翼が発生したかと思えば、白と黒の毛が生えてくる。
爪が伸び、全体的に獣…………いや、鬼へと変わってしまった。
『バキ!!?』
それはバキであった。由貴が感じる気は、自分が押し潰されるんじゃないかと思うほどに重くのし掛かってくる。
「お前の部下になるなんて、ゴーマになるなんてゴメンだね!」
キバレンジャーは、白虎真剣に気力を注ぐ。
「″吼牙一閃″か」
ナーガレンジャーはそれに気づき、自らは逆に蛇奉刺又へと妖力を注ぐ。
すると、緋が混じった黒い妖力が現れる。
「″邪牙噛衝″…………」
全く同質の技である。気力と妖という違いがあるだけで、その差はない。
「行くぞ、コウ!!」
「阿古丸…………ん!?」
″シュッ!!″
″ドヴンッッ!″
光の玉がキバレンジャーの体内に入っていく。
「この妖力は父上!?」
ナーガレンジャーはその玉を放った主がシャダムであることに気づいた。
恐らく、自分の邪魔をするつもりなのだろう。
「あ………………あ………………………………」
「ま、マズい…………」
今、不安定なキバレンジャーに妖力を注いだら、どんなことになるか想像ができない。
「父上め…………」
ナーガレンジャーは闇に消えていく。苦しむキバレンジャーは転身が解けてしまう。
「コウ、どうしちまったんだ!?」
白虎真剣が聞くも、コウは苦しんだままで、話す余裕がない。しかし、震えながら白虎真剣を握る。
「びゃっ……こ…………。み、みんなに…………に、げ………………」
「どうなっちまったんだ?」
白虎真剣も戻らず、コウは目覚めない。しかも、さっきの光の玉は何か。
健一は首をかしげながら、コウをさする。
「おい、コウ…………」
″ピクッ″
「!?。コウ君、動いた!」
優美が気づく。すると、コウは目を醒ました。ゆっくり起き上がり、フラフラと立ち上がった。
「どうしたんだよ、コウ…………」
「健一、近づくんじゃねえ!!」
「えっ!?」
白虎真剣の意識も還ってきた。しかし、遅かった。コウは健一の首を締め上始めたのだった。
「がうッ!!」
リンとキッズ達は驚くも、すぐにコウを止めに入った。
「やめるアル、コウ!」
「コウ君!!」
無理矢理引き剥がす。直後、コウの周りに蒼いオーラがたち始めた。
「コウ君…………?」
由貴には、それがコウの気であるようには思えなかった。余りにも、普段のコウとは違う重さがある。
「うわあぁぁァァァッッッ!!!」
コウの躰は一気に変貌した。背中から黄色い光の翼が発生したかと思えば、白と黒の毛が生えてくる。
爪が伸び、全体的に獣…………いや、鬼へと変わってしまった。
『バキ!!?』
それはバキであった。由貴が感じる気は、自分が押し潰されるんじゃないかと思うほどに重くのし掛かってくる。