コウは商店街を通り、時計台で待っていた。
「お待たせ」
更におめかしをして来た町子。正直、コウは町子をクラスで一番の美少女だと思ってしまうくらいだ。
「学校じゃ聞けなかったけど…………似合う?」
「う、うん………可愛いと思う」
「!!?。あ、そう…………さっさと行くわよ!」
顔を赤らめながらも、町子は照れを悟られないようにコウの手を引っ張る。
「どこ行くの?」
「服……………買うから」
由貴は中華街付近に来ていた。本当は亮に愚痴を聞いてほしいところだが、出前に出ていて忙しいようだ。仕方なく帰る途中、良く知っている顔を見つけた。
「健一君!」
「由貴ちゃん………」
話を聞くと、トレーニングで走ってるという。
「俺も将児兄と同じように世界チャンプになりたいからね」
「凄いね、健一君は。いつも鍛えてる感じがする」
出会った頃との印象は変わらない。コウや正夫は戦いを通じて変化したのに対し、ずっと熱いのが健一だ。
「あのさ…………暇だったら俺ん家に来ない?。ジムの方は汗くさいけど」
健一の家は将児が通う照英ジムは、亡くなった健一の父かつ元世界チャンプの照英が開いたジムだ。
夢を追いかける若者が、多数鍛えている。
「母さんは仕事でいなくて」
健一の母は、名目上ジムのオーナーとなっているが、月謝だけでのうのうと暮らすのは女が廃るという理由でパートで働いている
「それで、俺の家で………ん?」
しばらく歩いてると、警察官を見かけたので駆け寄った。
「ミライお兄ちゃん、何かあったの?」
「ん?健一君と由貴ちゃんじゃないか」
ヒビノ・ミライ巡査。若葉台町中華街前派出所に勤務している。
ダイレンジャーの協力者として、ハヤタやダンに紹介してもらった。
「何かあったの?」
「隣町で、君達くらいの男の子が3人行方不明になってね」
「え………」
ミライの話では、塾の帰りや眠っている時など状況はバラバラだ。3人に共通してるのは、服のみを残して消えてしまっていることだ。
「ゴーマ………かな」
由貴はやや考えてしまう。服だけが残っているようでは、もしかしたら………。
「服だけ残ってるって………何だか思い出しちゃうな…………」
「!?。次元虫?」
由貴は頷く。バイラムが襲来してあの時、雅之と啓太が喰われた事を思い出す。
「あれは全部が無かった事になったけど、行方不明の子達は…………」
「…………」
健一の予感も、由貴の推察と一致していた。恐らく、少年達は生きていないだろう。
「やっぱり、みんなに報せようよ」
「そうだね。ん?」
「お待たせ」
更におめかしをして来た町子。正直、コウは町子をクラスで一番の美少女だと思ってしまうくらいだ。
「学校じゃ聞けなかったけど…………似合う?」
「う、うん………可愛いと思う」
「!!?。あ、そう…………さっさと行くわよ!」
顔を赤らめながらも、町子は照れを悟られないようにコウの手を引っ張る。
「どこ行くの?」
「服……………買うから」
由貴は中華街付近に来ていた。本当は亮に愚痴を聞いてほしいところだが、出前に出ていて忙しいようだ。仕方なく帰る途中、良く知っている顔を見つけた。
「健一君!」
「由貴ちゃん………」
話を聞くと、トレーニングで走ってるという。
「俺も将児兄と同じように世界チャンプになりたいからね」
「凄いね、健一君は。いつも鍛えてる感じがする」
出会った頃との印象は変わらない。コウや正夫は戦いを通じて変化したのに対し、ずっと熱いのが健一だ。
「あのさ…………暇だったら俺ん家に来ない?。ジムの方は汗くさいけど」
健一の家は将児が通う照英ジムは、亡くなった健一の父かつ元世界チャンプの照英が開いたジムだ。
夢を追いかける若者が、多数鍛えている。
「母さんは仕事でいなくて」
健一の母は、名目上ジムのオーナーとなっているが、月謝だけでのうのうと暮らすのは女が廃るという理由でパートで働いている
「それで、俺の家で………ん?」
しばらく歩いてると、警察官を見かけたので駆け寄った。
「ミライお兄ちゃん、何かあったの?」
「ん?健一君と由貴ちゃんじゃないか」
ヒビノ・ミライ巡査。若葉台町中華街前派出所に勤務している。
ダイレンジャーの協力者として、ハヤタやダンに紹介してもらった。
「何かあったの?」
「隣町で、君達くらいの男の子が3人行方不明になってね」
「え………」
ミライの話では、塾の帰りや眠っている時など状況はバラバラだ。3人に共通してるのは、服のみを残して消えてしまっていることだ。
「ゴーマ………かな」
由貴はやや考えてしまう。服だけが残っているようでは、もしかしたら………。
「服だけ残ってるって………何だか思い出しちゃうな…………」
「!?。次元虫?」
由貴は頷く。バイラムが襲来してあの時、雅之と啓太が喰われた事を思い出す。
「あれは全部が無かった事になったけど、行方不明の子達は…………」
「…………」
健一の予感も、由貴の推察と一致していた。恐らく、少年達は生きていないだろう。
「やっぱり、みんなに報せようよ」
「そうだね。ん?」