「馬鹿な…………あの津波を押し返しただと?」
「凄い………コウ君の気力………」
キッズの中では唯一の正統なダイ族とはいえ、ここまで強力だとは。
「し、しかし、今のでリュウレンジャーは気力が残っていないはずだ。再び風魔鬼達の竜巻を突破できなければ、再び津波を引き起こすだけだ!」
パラソル騎士団長の言うように、龍星王の力だけでは竜巻を破れない。
津波が引き起こされれば、今度は止める術はないのだ。
「何か方法は………」
考えるリュウレンジャー。残り少ない気力で、何とか竜巻を突破して怪獣を斃さなければならない。
「穴でもあればなぁ…………。あれ?」
゙台風は凄い雨風だけど、目の中は穏やかな晴れの空間になっているんだ゙
今日の授業を思い出す。リュウレンジャーは竜巻を見る。この台風の暗雲に達する大きさ、そして渦の中心は…………。
「あれが台風の目か………授業は寝ずに聞いておくもんだね!。龍星王、気伝獣に戻れ!!」
武人形態から、龍の姿になる。そのまま、龍星王は天へと昇っていく。
その様子を、ホウオウレンジャーは見ていた。何をする気かはわからないが、今はリュウレンジャーを信じるしかない。
龍星王は暗雲に突入する。雲の中は一層激しい雨風で、内部にいるリュウレンジャーにも震えが伝わる。
「あと少しだ………」
暗闇の中で、龍星王の眼が輝く。そして、遂に台風を抜け出たのであった。
゙フウゥゥゥ…………゙
月が懐かしいと思うくらいに明るい。どんな雨雲の上には、この光があるのだろう。
下を見ると、台風の中で渦がある。ズバリ、風魔鬼達の竜巻だ。巨大なゆえに、その中心はあまりにも広い。
「龍星王、あれに突入だ!」
今度は急降下していく。予想よりは風があるが、台風程ではない。
「龍星王、武人変化!!」
再び気伝武人になり、そのまま降下していく。
「スポーツセンターの館長さんがやってだアレ゙、やってみるか………。龍星王、きりもみ大風車!!」
両手を上げ、龍星王は躰をクルクルと回転させる。きりもみ回転によって、ドリルのように向かっていく。
「あれは何だ!?」
竜巻の中心から、紅い光が見える。パラソル騎士団長は何が起きてるかを理解できていなかった。
そして、遂に風魔鬼達の下へと辿り着いた。
「゙きりもみ大風車キック!!゙」
きりもみ回転を続けながら、紅く輝く足で2体を狙う。風魔鬼の首を蹴り飛ばし、水魔鬼は顔ごと破裂させてしまう。
着地すると、脚のエネルギーの影響で水が噴き上がる。そして、首を失った怪獣は仰向けに倒れ、海中で大爆発を起こしたのだった。
「凄い………コウ君の気力………」
キッズの中では唯一の正統なダイ族とはいえ、ここまで強力だとは。
「し、しかし、今のでリュウレンジャーは気力が残っていないはずだ。再び風魔鬼達の竜巻を突破できなければ、再び津波を引き起こすだけだ!」
パラソル騎士団長の言うように、龍星王の力だけでは竜巻を破れない。
津波が引き起こされれば、今度は止める術はないのだ。
「何か方法は………」
考えるリュウレンジャー。残り少ない気力で、何とか竜巻を突破して怪獣を斃さなければならない。
「穴でもあればなぁ…………。あれ?」
゙台風は凄い雨風だけど、目の中は穏やかな晴れの空間になっているんだ゙
今日の授業を思い出す。リュウレンジャーは竜巻を見る。この台風の暗雲に達する大きさ、そして渦の中心は…………。
「あれが台風の目か………授業は寝ずに聞いておくもんだね!。龍星王、気伝獣に戻れ!!」
武人形態から、龍の姿になる。そのまま、龍星王は天へと昇っていく。
その様子を、ホウオウレンジャーは見ていた。何をする気かはわからないが、今はリュウレンジャーを信じるしかない。
龍星王は暗雲に突入する。雲の中は一層激しい雨風で、内部にいるリュウレンジャーにも震えが伝わる。
「あと少しだ………」
暗闇の中で、龍星王の眼が輝く。そして、遂に台風を抜け出たのであった。
゙フウゥゥゥ…………゙
月が懐かしいと思うくらいに明るい。どんな雨雲の上には、この光があるのだろう。
下を見ると、台風の中で渦がある。ズバリ、風魔鬼達の竜巻だ。巨大なゆえに、その中心はあまりにも広い。
「龍星王、あれに突入だ!」
今度は急降下していく。予想よりは風があるが、台風程ではない。
「龍星王、武人変化!!」
再び気伝武人になり、そのまま降下していく。
「スポーツセンターの館長さんがやってだアレ゙、やってみるか………。龍星王、きりもみ大風車!!」
両手を上げ、龍星王は躰をクルクルと回転させる。きりもみ回転によって、ドリルのように向かっていく。
「あれは何だ!?」
竜巻の中心から、紅い光が見える。パラソル騎士団長は何が起きてるかを理解できていなかった。
そして、遂に風魔鬼達の下へと辿り着いた。
「゙きりもみ大風車キック!!゙」
きりもみ回転を続けながら、紅く輝く足で2体を狙う。風魔鬼の首を蹴り飛ばし、水魔鬼は顔ごと破裂させてしまう。
着地すると、脚のエネルギーの影響で水が噴き上がる。そして、首を失った怪獣は仰向けに倒れ、海中で大爆発を起こしたのだった。