腕を押さえるシシレンジャー。キッズ達が駆け寄ろうとするが、シシレンジャーが静止させる。
デッドボールのため、塁には出れる。
「いいから、リンお姉ちゃん、準備して………」
腕を何回か振り、走っていくシシレンジャー。少し痺れるが、折れてる感じではない。痺れも一時的なものなのは直感でわかる。
「…………さて………」
チラりと裕典の方を見る。何やら、起きてる現象や状態への驚きのが強そうだ。
そうしてる間に、鳳凰連者は三振を取られてしまう。
「ど、どうする………」
ここで出なければ、敗ける。そうなれば、少年達はゴーマに操られたまま、体力の消耗で死んでしまう。
次のバッターはラン。ハッキリ言って、打てる自信はない。バントで行くしかないかもしれない………。
「ターーイム!」
突然、シシレンジャーがタイムの申請。嘉栩はそれを了承する。
シシレンジャーは裕典のところへ向かう。
「裕典…………君!」
「え………」
それで他のキッズも裕典が来ている事に気づく。
シシレンジャーは裕典の肩に手を置き、顔を見る。
「君が打たないか?」
「!?。僕が…………無理だよ………ダイレンジャーが打てないのに………」
「でも、君の友達が苦しんでいる。彼らを救えるのは、同じ夢で歩んできた君なんじゃないかな」
「…………」
何のやり取りをしているかは、キッズ達にもわからない。
一方で、シシレンジャーは裕典へ説いている。
「自分を変えるのは、踏み出す勇気だ………自分が変わろうと思うことが、変わることの第一歩なんだよ」
「!!?」
正夫に言われた事を思い出す裕典。自分が変わろうと思わない限り、その1歩を踏み出すことはない。
「……………」
゙1番、モロボシ選手に代わって、代打・裕典選手゙
裕典はバットを持ってバッターボックスへ立つ。相手は恭介、友にしてライバル。
「来い!」
恭介は言われた通りに投げる。ボールが生み出す風圧でヘルメットが揺れる。
まずは見送りだが、いつもの恭介の比ではない。
「…………」
キッズ達も見守る中、裕典は静かに2球目に挑む。勢い衰えない球だが、裕典のバットがそれを捉える。
゙ファァァァウルゥゥッ!゙
ピッチャーの後ろで球が当たった音がする。これで、ファウル以外はあと1球になる。
「裕典…………君はもう変わってるんだ………1歩を踏み出せたんだから………」
シシレンジャーはそう呟きながら見守る。当の裕典も、恭介のフォームをよく見る。打つために、助けるために。
(知ってるよ………恭介、君が智佐子を好きなのも………智佐子が君を好きなのも………)
裕典はバットを強く握る。
(でも………恭介と一緒に野球をするのが楽しいから、約束を守りたいから………)
恭介の目が裕典を見る。同じように、裕典は感じ取った。
これは恭介がウイニングショットを投げる時にする癖、相手を凝視する。
間違いない、ムービングファストボール。あとは、バットに当てられるか否か。
投げられたボールが迫ってくる。裕典も、バットを振る。手元の変化を読んだコースへ向かい……………
゙カキィィィィンッ!゙
デッドボールのため、塁には出れる。
「いいから、リンお姉ちゃん、準備して………」
腕を何回か振り、走っていくシシレンジャー。少し痺れるが、折れてる感じではない。痺れも一時的なものなのは直感でわかる。
「…………さて………」
チラりと裕典の方を見る。何やら、起きてる現象や状態への驚きのが強そうだ。
そうしてる間に、鳳凰連者は三振を取られてしまう。
「ど、どうする………」
ここで出なければ、敗ける。そうなれば、少年達はゴーマに操られたまま、体力の消耗で死んでしまう。
次のバッターはラン。ハッキリ言って、打てる自信はない。バントで行くしかないかもしれない………。
「ターーイム!」
突然、シシレンジャーがタイムの申請。嘉栩はそれを了承する。
シシレンジャーは裕典のところへ向かう。
「裕典…………君!」
「え………」
それで他のキッズも裕典が来ている事に気づく。
シシレンジャーは裕典の肩に手を置き、顔を見る。
「君が打たないか?」
「!?。僕が…………無理だよ………ダイレンジャーが打てないのに………」
「でも、君の友達が苦しんでいる。彼らを救えるのは、同じ夢で歩んできた君なんじゃないかな」
「…………」
何のやり取りをしているかは、キッズ達にもわからない。
一方で、シシレンジャーは裕典へ説いている。
「自分を変えるのは、踏み出す勇気だ………自分が変わろうと思うことが、変わることの第一歩なんだよ」
「!!?」
正夫に言われた事を思い出す裕典。自分が変わろうと思わない限り、その1歩を踏み出すことはない。
「……………」
゙1番、モロボシ選手に代わって、代打・裕典選手゙
裕典はバットを持ってバッターボックスへ立つ。相手は恭介、友にしてライバル。
「来い!」
恭介は言われた通りに投げる。ボールが生み出す風圧でヘルメットが揺れる。
まずは見送りだが、いつもの恭介の比ではない。
「…………」
キッズ達も見守る中、裕典は静かに2球目に挑む。勢い衰えない球だが、裕典のバットがそれを捉える。
゙ファァァァウルゥゥッ!゙
ピッチャーの後ろで球が当たった音がする。これで、ファウル以外はあと1球になる。
「裕典…………君はもう変わってるんだ………1歩を踏み出せたんだから………」
シシレンジャーはそう呟きながら見守る。当の裕典も、恭介のフォームをよく見る。打つために、助けるために。
(知ってるよ………恭介、君が智佐子を好きなのも………智佐子が君を好きなのも………)
裕典はバットを強く握る。
(でも………恭介と一緒に野球をするのが楽しいから、約束を守りたいから………)
恭介の目が裕典を見る。同じように、裕典は感じ取った。
これは恭介がウイニングショットを投げる時にする癖、相手を凝視する。
間違いない、ムービングファストボール。あとは、バットに当てられるか否か。
投げられたボールが迫ってくる。裕典も、バットを振る。手元の変化を読んだコースへ向かい……………
゙カキィィィィンッ!゙