「かぁぁぁぁれらが選手だ!」
自分達は監督と指導員だから手を出さないという意味だろう。
「なぁに、戦うわけじゃないさ」
大五に論され、落ち着くキッズ達。
『気力転身!!!!!!!』
ダイレンジャーとなり、キッズと獅子連者・鳳凰連者、そしてランがチームを組んで試合に臨む。
「さっきから気になってたんだが、コイツは何者だ?」
コイツ、とはランの事だ。初対面の上、試合にまで関わってきた怪しい青年。
「ランお兄ちゃんは、あたし達の助っ人だよ」
クジャクレンジャーから言われてもイマイチ理解できない。向くと、ランはニヤッと笑う。
「ちゃりーっす☆!モロボシ・ランっす!」
さりげなく自己紹介をしたつもりのラン。しかし、獅子連者からの不信感は拭えていない。
「…………わっかりましたよぉ~」
ランば奥の手゙を使うことにした。左腕に付けたブレスレット、それが発光し、奇妙な形のサングラスが現れた。
「…………あれは………」
リュウレンジャーがその様子に気づいた。何やら不思議な気を感じつつ、ランの様子を伺う。
ランはサングラスをかざし、自分の眼へと被せたのだった。
「デュワッ!!」
……………何も起きない。いつの間にか、不思議な気も消えている。
「………やっぱ、こっちじゃダメか………」
意味深に言うと、サングラスをしまってスタンドへと向かう。
ちなみに、公平を保つために審判には道士嘉栩を連れてきている。
嘉栩はふと思う。最近、キッズ達のテンションに乗れている自分が恐ろしいと。
゙プレイボォォォォルッッ!!!゙
1回の表、野球戦隊ダイレンジャーの攻撃。1番はランである。対して、ピッチャーはゴーマバッドナインズ…………もとい、若葉台アベンジャーズの次期エースである恭介。
「恭介か………」
リュウレンジャー達は、恭介の試合を見た事がある。小学4年生としては破格の実力を有しているピッチングなのは間違いない。
「つっても、子供に三振奪われる俺じゃねえ!」
ランは強気に言い、バットを構える。それに合わせ、恭介はおおきく振りかぶり、ボールを投げた。
゙シュンッ!!゙
゙バシッ!゙
「す、ストライク!」
思わず嘉栩も眼を疑う。恭介が投げたボールは、ランがバットを振ろうとした瞬間にはキャッチャーのグローブに納まっていたのであった。
「な、ありかよ………こんなん………」
テンマレンジャーが驚きの声を出す最中、獅子連者は思考を巡らせていた。
2球目。一般人ならば、かすりもしないストレートにバットを当てるラン。しかし、走り出すと目の前にはファーストに付いていた少年がいた。
「!?」
少年はボールを拾い、ランにタッチする。ダイレンジャー達はワンアウトを奪われた。
「…………普通の子供にあんな速度のボールを投げ、また走る事などできない………。恐らく、バット監督とグローブ指導員の仕業だろうな………」
獅子連者が推論を述べる。それは正しかった。グローブ指導員は、さらった少年達に自らの妖力を注いだのだ。
そして、妖力によって身体能力が限界以上にパワーアップしているのである。
自分達は監督と指導員だから手を出さないという意味だろう。
「なぁに、戦うわけじゃないさ」
大五に論され、落ち着くキッズ達。
『気力転身!!!!!!!』
ダイレンジャーとなり、キッズと獅子連者・鳳凰連者、そしてランがチームを組んで試合に臨む。
「さっきから気になってたんだが、コイツは何者だ?」
コイツ、とはランの事だ。初対面の上、試合にまで関わってきた怪しい青年。
「ランお兄ちゃんは、あたし達の助っ人だよ」
クジャクレンジャーから言われてもイマイチ理解できない。向くと、ランはニヤッと笑う。
「ちゃりーっす☆!モロボシ・ランっす!」
さりげなく自己紹介をしたつもりのラン。しかし、獅子連者からの不信感は拭えていない。
「…………わっかりましたよぉ~」
ランば奥の手゙を使うことにした。左腕に付けたブレスレット、それが発光し、奇妙な形のサングラスが現れた。
「…………あれは………」
リュウレンジャーがその様子に気づいた。何やら不思議な気を感じつつ、ランの様子を伺う。
ランはサングラスをかざし、自分の眼へと被せたのだった。
「デュワッ!!」
……………何も起きない。いつの間にか、不思議な気も消えている。
「………やっぱ、こっちじゃダメか………」
意味深に言うと、サングラスをしまってスタンドへと向かう。
ちなみに、公平を保つために審判には道士嘉栩を連れてきている。
嘉栩はふと思う。最近、キッズ達のテンションに乗れている自分が恐ろしいと。
゙プレイボォォォォルッッ!!!゙
1回の表、野球戦隊ダイレンジャーの攻撃。1番はランである。対して、ピッチャーはゴーマバッドナインズ…………もとい、若葉台アベンジャーズの次期エースである恭介。
「恭介か………」
リュウレンジャー達は、恭介の試合を見た事がある。小学4年生としては破格の実力を有しているピッチングなのは間違いない。
「つっても、子供に三振奪われる俺じゃねえ!」
ランは強気に言い、バットを構える。それに合わせ、恭介はおおきく振りかぶり、ボールを投げた。
゙シュンッ!!゙
゙バシッ!゙
「す、ストライク!」
思わず嘉栩も眼を疑う。恭介が投げたボールは、ランがバットを振ろうとした瞬間にはキャッチャーのグローブに納まっていたのであった。
「な、ありかよ………こんなん………」
テンマレンジャーが驚きの声を出す最中、獅子連者は思考を巡らせていた。
2球目。一般人ならば、かすりもしないストレートにバットを当てるラン。しかし、走り出すと目の前にはファーストに付いていた少年がいた。
「!?」
少年はボールを拾い、ランにタッチする。ダイレンジャー達はワンアウトを奪われた。
「…………普通の子供にあんな速度のボールを投げ、また走る事などできない………。恐らく、バット監督とグローブ指導員の仕業だろうな………」
獅子連者が推論を述べる。それは正しかった。グローブ指導員は、さらった少年達に自らの妖力を注いだのだ。
そして、妖力によって身体能力が限界以上にパワーアップしているのである。