翌日、キッズ達が登校すると恭介達が昨日から家に帰ってない事を聞かされる。
ゴーマの仕業に違いないと踏み、キッズ達は調査を開始した。
゙セブン゙で地図を広げ、集めた情報を元に蛍光ペンでチェックをする。
「行方不明の子が最後に目撃された場所だ」
コウが指した場所は恭介が雨宿りしていた店の下。
「見たところ、場所はあんまり関係なさそう」
由貴が指摘した通り、場所はあまり関係なさそうだった。
ただ、少年達には共通した特徴がある。
「若葉台アベンジャーズのレギュラー、ってのは気になるな………」
健一が知る限り、学年問わず行方不明になっている少年達は若葉台アベンジャーズのレギュラーだった。
4年では2人しかいないレギュラーの内、その1人が恭介である。
「ゴーマの仕業として、狙いがわからないわ」
バイラムとは違い、風変わりな侵略作戦を立てるゴーマの目的は読めないが、今回は検討がつかない。
「もしかして、野球チームを組むつもりじゃない?」
優美が冗談混じりに言う。しかし、キッズ達にはそう思えてしまう部分があった。
「とにかく、行方不明になったみんなを探さないと………二人一組で手分けして」
正夫の提案通り、6人は均等に男女一組で探すことになった。
コウと由貴・健一と町子・正夫と優美の組み合わせで出発をする。
野球場を始め、公園や空き地など野球が出来る場所に絞って行動している。
また、大五とリンも調査に参加し、大がかりな捜索が始まった。
街の外側にいるコウと由貴。日曜には近所の大人が草野球をしている土手下の野球場に行くが、何もない。
「ここじゃ無いのか……」
「もしかしたら、スポーツセンターかな?」
「そっちは健一達が行って、誰もいないって」
2人の気を感じる能力も、やはり効果はない。ハッキリとした妖力をキャッチできずにいた。
「う~ん………」
「さっき優美ちゃんが言ってた野球チームの話、本当かもしれない」
「え?」
コウは真剣に考えていた。ゴーマの怪人であれば、本気で考えていても不思議ではない。
「でも、それなら小学生じゃなくて、野球選手を狙わない?」
「まあ、ね」
とはいえ、別の意味があるような気がする。コウは落ち着かないまま、捜査を再開するのだった。
恭介がいた商店付近を正夫と優美が調査をしていた。手掛かりになるようなものはなく、いつもの光景があるだけだった。
「いったい、どこへ…………」
キョロキョロと首を振る度に、優美の長い゙おさげ゙が揺れる。
その合間から、裕典の姿が見えた。恭介を探してるのかもしれない。
正夫はふと思う。智佐子の想い、恭介の想い、裕典の想い。あの3人の関係は、恐らく…………。
「ねえ、優美ちゃん」
「何?」
「もし、さ。自分には凄いコンプレックスがあったら、どう思う?」
「??」
ゴーマの仕業に違いないと踏み、キッズ達は調査を開始した。
゙セブン゙で地図を広げ、集めた情報を元に蛍光ペンでチェックをする。
「行方不明の子が最後に目撃された場所だ」
コウが指した場所は恭介が雨宿りしていた店の下。
「見たところ、場所はあんまり関係なさそう」
由貴が指摘した通り、場所はあまり関係なさそうだった。
ただ、少年達には共通した特徴がある。
「若葉台アベンジャーズのレギュラー、ってのは気になるな………」
健一が知る限り、学年問わず行方不明になっている少年達は若葉台アベンジャーズのレギュラーだった。
4年では2人しかいないレギュラーの内、その1人が恭介である。
「ゴーマの仕業として、狙いがわからないわ」
バイラムとは違い、風変わりな侵略作戦を立てるゴーマの目的は読めないが、今回は検討がつかない。
「もしかして、野球チームを組むつもりじゃない?」
優美が冗談混じりに言う。しかし、キッズ達にはそう思えてしまう部分があった。
「とにかく、行方不明になったみんなを探さないと………二人一組で手分けして」
正夫の提案通り、6人は均等に男女一組で探すことになった。
コウと由貴・健一と町子・正夫と優美の組み合わせで出発をする。
野球場を始め、公園や空き地など野球が出来る場所に絞って行動している。
また、大五とリンも調査に参加し、大がかりな捜索が始まった。
街の外側にいるコウと由貴。日曜には近所の大人が草野球をしている土手下の野球場に行くが、何もない。
「ここじゃ無いのか……」
「もしかしたら、スポーツセンターかな?」
「そっちは健一達が行って、誰もいないって」
2人の気を感じる能力も、やはり効果はない。ハッキリとした妖力をキャッチできずにいた。
「う~ん………」
「さっき優美ちゃんが言ってた野球チームの話、本当かもしれない」
「え?」
コウは真剣に考えていた。ゴーマの怪人であれば、本気で考えていても不思議ではない。
「でも、それなら小学生じゃなくて、野球選手を狙わない?」
「まあ、ね」
とはいえ、別の意味があるような気がする。コウは落ち着かないまま、捜査を再開するのだった。
恭介がいた商店付近を正夫と優美が調査をしていた。手掛かりになるようなものはなく、いつもの光景があるだけだった。
「いったい、どこへ…………」
キョロキョロと首を振る度に、優美の長い゙おさげ゙が揺れる。
その合間から、裕典の姿が見えた。恭介を探してるのかもしれない。
正夫はふと思う。智佐子の想い、恭介の想い、裕典の想い。あの3人の関係は、恐らく…………。
「ねえ、優美ちゃん」
「何?」
「もし、さ。自分には凄いコンプレックスがあったら、どう思う?」
「??」