面倒くさいので、気を探せばいい。精神を集中しようとすると、ゲンは拳を振るった。
「うわぁッ!」
「ほう」
寸で避けるコウ。対称的にニヤリと笑うゲン。
「よく避けた」
「び、ビックリしたなぁ」
「その反射能力、流石だな。吼新星・コウ君」
「!?。何で、館長さんがそれを!?」
「俺は隊ちょ………゙セブン゙のマスターとは古い付き合いでね。君達に協力する者だよ」
「え!!?」
別の意味で驚きの顔をしてしまう。あの町内のメンバー以外にもいるなんて思わなかった。
もしかしたら、この街には他にも協力者がいるのかもしれない。
「俺は武器は作れないが、躰を鍛えてやれる」
「躰を…………」
さっきの空中回転をしながらの蹴り、もしかしたら自分にも覚えれるかもしれない。
そもそも、自分達は気力技が主体であるためか、肉体強化が疎かになり勝ちである。
それを克服するにはいいかもしれない。
「館長さん、どうやったら躰を鍛えれる?」
「なぁに、゙今ば特別な事はいらない。ランニングをする、腕立て伏せをする、スクワットをする………そういう繰り返しが大事なんだ」
゙今ば、という部分が引っ掛かるが、言う通りだ。キッズの中では、健一が一番腕力があるのは鍛えてるからである。
それに、亮達のように拳法が強くなりたいとは、前から思ってはいた。
「うん。じゃあ、鍛えるよ!」
「ああ」
「あと、正夫をよろしくね!」
「………」
そう言ってコウは他のキッズを引き連れて帰っていった。どうやら、走っていってるようだ。早速実践しているらしい。
ゲンはスポーツルームの隣にあるトレーニングルームへ行く。そこにはないバーベル等の筋肉トレーニング器具が置いてある。
「薄々気づいていたか………俺の嘘に」
そこには正夫と裕典がいて、2人は走っていた。動く床の上を、逆方向に走る。
しかし、子どもからすれば尋常ではない速さにセッティングしてあり、2人は汗を流し続けていた。
「もう………10キロくらいは…………走ったかな………」
「う、うん………」
気力で身体能力が上がっている戦闘時とは違い、小学生としての体力では堪える。
機械をストップし、2人は水分補給をする。既にシャツは乾いてる部分は皆無で、絞れば小さい水溜まりが出来るようだった。
「ハァ……ハァ……」
「どうだい?この特訓用のマシンは?」
「確かに痩せれるだろうけど………」
あの後、正夫と裕典は相談してスポーツセンターに向かったのだ。ゲンに話すと、トレーニングルームに通され、今に至る。
「でも、無理だよ!」
裕典が怒鳴るように声をあげる。
「こんなのを学校や練習が終わってからやるなんて………」
確かに正夫からしても、こんな無茶な方法を何日も続ける事はできない。
「別に強制はしない。やりたくなかったら、やる必要はない。ただ、変わりたいんじゃないのかな?」
ゲンに言われるも、裕典は黙ったままだった。そのまま2人は帰るも、正夫はゲンの言葉を頭の中で復唱していたのだった。
「うわぁッ!」
「ほう」
寸で避けるコウ。対称的にニヤリと笑うゲン。
「よく避けた」
「び、ビックリしたなぁ」
「その反射能力、流石だな。吼新星・コウ君」
「!?。何で、館長さんがそれを!?」
「俺は隊ちょ………゙セブン゙のマスターとは古い付き合いでね。君達に協力する者だよ」
「え!!?」
別の意味で驚きの顔をしてしまう。あの町内のメンバー以外にもいるなんて思わなかった。
もしかしたら、この街には他にも協力者がいるのかもしれない。
「俺は武器は作れないが、躰を鍛えてやれる」
「躰を…………」
さっきの空中回転をしながらの蹴り、もしかしたら自分にも覚えれるかもしれない。
そもそも、自分達は気力技が主体であるためか、肉体強化が疎かになり勝ちである。
それを克服するにはいいかもしれない。
「館長さん、どうやったら躰を鍛えれる?」
「なぁに、゙今ば特別な事はいらない。ランニングをする、腕立て伏せをする、スクワットをする………そういう繰り返しが大事なんだ」
゙今ば、という部分が引っ掛かるが、言う通りだ。キッズの中では、健一が一番腕力があるのは鍛えてるからである。
それに、亮達のように拳法が強くなりたいとは、前から思ってはいた。
「うん。じゃあ、鍛えるよ!」
「ああ」
「あと、正夫をよろしくね!」
「………」
そう言ってコウは他のキッズを引き連れて帰っていった。どうやら、走っていってるようだ。早速実践しているらしい。
ゲンはスポーツルームの隣にあるトレーニングルームへ行く。そこにはないバーベル等の筋肉トレーニング器具が置いてある。
「薄々気づいていたか………俺の嘘に」
そこには正夫と裕典がいて、2人は走っていた。動く床の上を、逆方向に走る。
しかし、子どもからすれば尋常ではない速さにセッティングしてあり、2人は汗を流し続けていた。
「もう………10キロくらいは…………走ったかな………」
「う、うん………」
気力で身体能力が上がっている戦闘時とは違い、小学生としての体力では堪える。
機械をストップし、2人は水分補給をする。既にシャツは乾いてる部分は皆無で、絞れば小さい水溜まりが出来るようだった。
「ハァ……ハァ……」
「どうだい?この特訓用のマシンは?」
「確かに痩せれるだろうけど………」
あの後、正夫と裕典は相談してスポーツセンターに向かったのだ。ゲンに話すと、トレーニングルームに通され、今に至る。
「でも、無理だよ!」
裕典が怒鳴るように声をあげる。
「こんなのを学校や練習が終わってからやるなんて………」
確かに正夫からしても、こんな無茶な方法を何日も続ける事はできない。
「別に強制はしない。やりたくなかったら、やる必要はない。ただ、変わりたいんじゃないのかな?」
ゲンに言われるも、裕典は黙ったままだった。そのまま2人は帰るも、正夫はゲンの言葉を頭の中で復唱していたのだった。