―――――平和になった筈だった。

























―――――しかし、世界は変わった。



















―――――数多の世界は一つになった。





















―――――宇宙帝国ザンギャックの地球侵略計画。それを阻止すべく、別々の世界の英雄達は集結した!!

















地球から少し離れた場所。母星である超惑星ボーギャークから、地球侵略のために派遣された6億艦を指揮する゙ヒードス・ギル゙は命令を行った。










―――――我らが勇敢なる兵士諸君。これからあの青く美しい星で、先遣隊を壊滅させたというスーパー戦隊を駆逐するために゙戦争゙を仕掛ける。







宇宙帝国ザンギャック。ここ十数年、゙この世界゙で勢力を拡大してきた。
銀河連邦はこの帝国を承認してはいないが、その力は全宇宙にまで及ぼうとしていた。
地球も例外ではなく、侵略の対象になっていた。しかし、゙この世界゙に集結したあらゆる世界の戦士達…………スーパー戦隊が地球を守るために戦っていたのだった。





















「スーパー戦隊よ!。我らは生まれた世界は違えど、守るべき星は同じ………力を合わせ、地球を守るぞ!!」


゙秘密戦隊ゴレンジャー゙のリーダー・アカレンジャー。スーパー戦隊の総隊長として、先陣を切っていた。






















そもそも、゙この世界゙に数多のスーパー戦隊世界が融合(後にワールドパラドックスと呼ばれる)したかは原因がわからない。
世界線の収束により、あらゆるスーパー戦隊が共存する世界に融合してしまったのだ。
スーパー戦隊の関係者を除けば、別世界の同一人物は統一されて、それほど混乱は起きてはいない。
また、記憶も都合がいい程、一般市民は全ての戦いを経験してきたかのようになっていた。
そして、さして影響はないものの、変わらぬ決意で星を守り戦う戦士達。


「宇宙帝国ザンギャック………今まで戦ってきた奴らでも最強だ……」


ゴセイレッドはそう吐く。下級兵士であろうゴーミンやその上級であるズゴーミンと戦う限り、単体での力は恐れる程ではない。
しかし、驚くべきは物量だ。斃しても斃しても、湧いて出てくるようだ。


「確かになぁ……でも、俺達は負けない!!」


マジイエローから発する魔方陣。そこへ他のマジレンジャーも合流し、呪文を唱えた。




『゙マジ・マジュール・ゴゴール・ジンガジン!!!!!』



巨大な魔方陣から放たれる光、゙ファイブ・ファンタスティック・エアリアル゙。
一気にズゴーミンを消し飛ばすも、再び元の数以上に襲いかかってくる。


「ギギッ!」


ズゴーミンは両手から光線を放つ。マジレンジャーがバリアを張り、スーパー戦隊への攻撃を防ぐ。


「゙飛羽がえし!゙」


バルイーグルが刀に静電気を集め、発光させる。その横では、シンケンレッドが秘伝ディスクを回した。


「烈火大斬刀………゙火炎の舞!!゙」



サンバルカンとシンケンジャーにより白兵戦で凪ぎ払っていく。