-----東京駅入口-----
「おまたせ~」
最後の1人であるコウが東京駅に辿り着いた。全員がある程度の傷を負いながらも、全員が集まった。
「遅ぇぞ」
「ごめん。少し、戦った相手がキツくて………」
健一に弁明するコウ。しかし、コウにはわかっている。全員の転身が解けているということは、勝利をしながらも自分に劣らない強敵と戦ったのだろう。
それでも、全員が無事に集まれた事を喜びたい。
「それで、どうする?」
町子が誰よりも先に、疑問を投げ掛けてきた。東京駅に来たのはいいが、何をして、何が起きるかまではわからないのだ。
「…………東京駅は、気力が一番集まる場所だよね」
「由貴ちゃん?」
由貴は上空を指差す。そこには、東京駅から天へ向かって、オーロラのようなものが立ち上っていた。
「あれは気力………なのか?」
「きっと、あれが気伝獸の言っていだ希望゙の手がかりなんだよ」
「でも、あたし達にはそれが…………」
゙ピカッ!゙
『!!?』
全員の天宝来来の玉が輝き始めた。11個の天宝来来の玉は、何かに呼応するように、点滅をしている。
「…………これだよ!」
正夫が言い、全員が頷く。特に、亮達から受け継いだ天宝来来の玉は今までにないくらいに輝いている。
「みんな、天宝来来の玉を、天に!!」
『おうッ!!!!!』
優美は自分のだけだが、他の5人は天に向けて2つの天宝来来の玉を掲げる。
ますます光は増し、常に発光し続ける。
゙キュィィンッ!゙
「あ!!」
「天宝来来の玉が………」
大連者が持っていた5つの天宝来来の玉は、キッズ達の手を離れ、上空へ浮き上がって消えてしまった。
それどころか、何も起きる様子はない。
「何だよ………ふざけんなよ!!」
「落ち着け、健一!」
何も起きないどころか、状況は悪くなった。健一が怒るのも無理はない。
「でも、何で天宝来来の玉が………」
゙チュィィィィィンッ!゙
「!?。みんな、伏せろ!!」
コウの声で、キッズ達はそれに気づいた。円盤が迫ってきており、屈むことで回避をする。
その円盤は東京駅近くにあるバスに触れると切り裂き、持ち主の下へと戻った。
「ほう。よく避けましたね~」
緑色のカミキリ虫のような姿をしている男。円盤には鎖のようなものが付いており、まるでヨーヨーだとキッズ達は思う。
「誰だ!?」
「自己紹介が遅れました。私は裏次元子爵と呼ばれる、カミーユという者です」
カミーユはパチンと指を鳴らす。すると、カミーユの背後から数多の次元獣が姿を表した。
「………まだあんなに………」
優美は自分達が結構倒してきたはずなのに、1000はいるであろう大群に驚いていた。あくまで、氷山の一角だったということだろう。
「フフフ………あなた方はここでお終いです………」
全員気力を使い果たしたも同然。それでも、戦うしかない。
キッズ達は生身のまま専用武器を持ち、構えた。
「ほう…………幼いのに勇敢だ………殺しがいがある!!」
カミーユの言葉と同時に一斉に次元獣が襲いかかってきた。
「みんな、キバれよ!」
「言われなくたって………」
町子が飛び出し、朱雀釵を回す。続いて他のキッズ達も走り出す。
「ハァッ!」
「えいッ!」
ダイレンジャーとして戦っているだけあり、子どもとは思えない動きをする。
しかし、身体能力が低い上に連戦で気力を消費しているため、攻撃に効果はなかった。
「くそ………転身すれば………」
「キャァッ!!」
「由貴ちゃん?」
コウが悲鳴に気づく。振り向くと、青龍月刀が転がっていた。どうやら、カミーユが由貴に狙いを定めて襲ったらしい。
視線を前に向けると、地に伏せた由貴を踏みつけているカミーユの姿があった。
「う…………うう…………」
「うう~ん……幼い少女の肉は柔らかい……………………そして、血の鮮やかな赤は何よりも美しい!!」
手に持った円盤ブーメランを由貴に向ける。既にコウは走っていたが、間に合う距離ではない。
(…………゙吼牙゙すら撃てない………由貴ちゃん………)
また救えない。それが脳裏によぎってしまう。裏腹に、カミーユは狂気の笑みを浮かべながらブーメランを振った。
「由貴ちゃぁぁぁんッッッ!!」
「おまたせ~」
最後の1人であるコウが東京駅に辿り着いた。全員がある程度の傷を負いながらも、全員が集まった。
「遅ぇぞ」
「ごめん。少し、戦った相手がキツくて………」
健一に弁明するコウ。しかし、コウにはわかっている。全員の転身が解けているということは、勝利をしながらも自分に劣らない強敵と戦ったのだろう。
それでも、全員が無事に集まれた事を喜びたい。
「それで、どうする?」
町子が誰よりも先に、疑問を投げ掛けてきた。東京駅に来たのはいいが、何をして、何が起きるかまではわからないのだ。
「…………東京駅は、気力が一番集まる場所だよね」
「由貴ちゃん?」
由貴は上空を指差す。そこには、東京駅から天へ向かって、オーロラのようなものが立ち上っていた。
「あれは気力………なのか?」
「きっと、あれが気伝獸の言っていだ希望゙の手がかりなんだよ」
「でも、あたし達にはそれが…………」
゙ピカッ!゙
『!!?』
全員の天宝来来の玉が輝き始めた。11個の天宝来来の玉は、何かに呼応するように、点滅をしている。
「…………これだよ!」
正夫が言い、全員が頷く。特に、亮達から受け継いだ天宝来来の玉は今までにないくらいに輝いている。
「みんな、天宝来来の玉を、天に!!」
『おうッ!!!!!』
優美は自分のだけだが、他の5人は天に向けて2つの天宝来来の玉を掲げる。
ますます光は増し、常に発光し続ける。
゙キュィィンッ!゙
「あ!!」
「天宝来来の玉が………」
大連者が持っていた5つの天宝来来の玉は、キッズ達の手を離れ、上空へ浮き上がって消えてしまった。
それどころか、何も起きる様子はない。
「何だよ………ふざけんなよ!!」
「落ち着け、健一!」
何も起きないどころか、状況は悪くなった。健一が怒るのも無理はない。
「でも、何で天宝来来の玉が………」
゙チュィィィィィンッ!゙
「!?。みんな、伏せろ!!」
コウの声で、キッズ達はそれに気づいた。円盤が迫ってきており、屈むことで回避をする。
その円盤は東京駅近くにあるバスに触れると切り裂き、持ち主の下へと戻った。
「ほう。よく避けましたね~」
緑色のカミキリ虫のような姿をしている男。円盤には鎖のようなものが付いており、まるでヨーヨーだとキッズ達は思う。
「誰だ!?」
「自己紹介が遅れました。私は裏次元子爵と呼ばれる、カミーユという者です」
カミーユはパチンと指を鳴らす。すると、カミーユの背後から数多の次元獣が姿を表した。
「………まだあんなに………」
優美は自分達が結構倒してきたはずなのに、1000はいるであろう大群に驚いていた。あくまで、氷山の一角だったということだろう。
「フフフ………あなた方はここでお終いです………」
全員気力を使い果たしたも同然。それでも、戦うしかない。
キッズ達は生身のまま専用武器を持ち、構えた。
「ほう…………幼いのに勇敢だ………殺しがいがある!!」
カミーユの言葉と同時に一斉に次元獣が襲いかかってきた。
「みんな、キバれよ!」
「言われなくたって………」
町子が飛び出し、朱雀釵を回す。続いて他のキッズ達も走り出す。
「ハァッ!」
「えいッ!」
ダイレンジャーとして戦っているだけあり、子どもとは思えない動きをする。
しかし、身体能力が低い上に連戦で気力を消費しているため、攻撃に効果はなかった。
「くそ………転身すれば………」
「キャァッ!!」
「由貴ちゃん?」
コウが悲鳴に気づく。振り向くと、青龍月刀が転がっていた。どうやら、カミーユが由貴に狙いを定めて襲ったらしい。
視線を前に向けると、地に伏せた由貴を踏みつけているカミーユの姿があった。
「う…………うう…………」
「うう~ん……幼い少女の肉は柔らかい……………………そして、血の鮮やかな赤は何よりも美しい!!」
手に持った円盤ブーメランを由貴に向ける。既にコウは走っていたが、間に合う距離ではない。
(…………゙吼牙゙すら撃てない………由貴ちゃん………)
また救えない。それが脳裏によぎってしまう。裏腹に、カミーユは狂気の笑みを浮かべながらブーメランを振った。
「由貴ちゃぁぁぁんッッッ!!」