体内に対消滅エネルギーが侵入し、体内の原子が崩壊していくキメラジゲン。
しかし、爆発と同時に次のキメラジゲンが迫り来る。スナイパーキャットの腕を生やし、ジェットイカロスを狙撃する。


『うわァァッ!!』


数体のキメラジゲンの一斉射撃で、耐久力よりも過大なダメージを受けて倒れるジェットイカロス。
ジェットマン達の変身も解けてしまい、生身の状態になってしまう。


「先輩!みなさん!!」


ジェットガルーダに乗っているグリーンイーグルが助けに入る。
しかし、未熟な腕前なせいで状況打開には至らず、同じように一斉に攻撃を受けてしまう。


「うわあぁぁァッッ!!」












「まずいよ!竜兄ちゃん達が………。」


リュウレンジャーがピンチに気づき、牙凌王を向かわせようとするが、集中砲火を浴びてしまう。
もう一度゙一撃必殺゙を放って数体撃破するも、間に合わない。











゙キイィィッ!!゙










「鳥!?」


ホウオウレンジャーが何かの音を聞いた。まるで、鳥の鳴き声のよう。


「あ、あれ………バードガルーダ?」



キッズ達の視線に映るのは、黒ではなく蒼に染まったバードガルーダ(ジェットガルーダの飛行形態)。
それも、大空を舞うのは十数機はいる。


「こちら、反バイラム連合軍・ダン!。援護する!!」


通信機から流れる音声。それを聞いた後、アコは目を見開いて、いち早く口を開いた。


「ダン?ダンなの!?」


「ああ、アコ!」


傷を癒やし、ディメンシアンのダンが助けにきたのである。


「全機、゙ダイヤブリザード゙で次元獸を凍らせるぞ!」


ダンが乗っている蒼色のバードガルーダ以外には、緑色のバードガルーダがおり、隊列を維持したまま超低温レーザー゙ダイヤブリザード゙を放つ。
水色の光線がキメラジゲン達に当たり、たちまち氷漬けになっていく。


「さあ、今のうちに!」


「OK!」



竜が頷き、ジェットイカロスを立ち上がらせる。同時にジェットガルーダも立ち直り、腕をクロスさせる。


『グレートスクランブル!!』


ジェットイカロスの腕が外れ、ジェットガルーダの上半身が覆い被さる。
更に、ジェットガルーダの頭部が開き、兜としてジェットイカロスの頭部へと装着された。


『完成!!グレートイカロス!!!!!!』



合体が済み、グレートイカロスの状態で放てる最強技のために両腕を胸の前でクロスし、エネルギーを収束させていく。
胸の鳥型のエンブレムと同じ形になり、フルに溜まった時に解放をした。



『バードメーザー!!!!!!』





鳥型のビームが放たれ、直列に並んだ氷漬けのキメラジゲン達を消滅させていく。



『気力重砲・゙一撃必殺!!!!!゙』


機に乗じて、再び必殺技を放つ牙凌王。すべてのキメラジゲンは消滅し、戦いは一応の終息をした。