「行かせんよ!!」
更に触手を背中から生やし、2人を追う。そして、合計58本の触手が゙ケイオスストリーム゙を同時に放った。
「!!?」
゙ドゥゥオオオオンンッッ!!゙
あまりにも強い爆発だった。まるで、バイロック全体が揺れるような一撃。それは直撃しなくても、爆発によってホウオウレンジャー達を倒れさせるには十分すぎる威力だった。
転身が解け、由貴と町子は倒れていた。意識は残っているが、それ故に痛みをとことん味わっている。
「そんな………」
せっかく見つけた勝機。みんなが体を張って見いだした活路。
なのに、あと一歩届かなかった。悔しさと悲しさがリュウレンジャーに重くのしかかる。
「クソォォッッ!!」
破れかぶれに白虎真剣を振るうも、ジューザの爪に防がれてしまう。
「く………」
「フンッ!」
力強く引かれ、白虎真剣を手放してしまう。
「あ、白虎!」
クルクルと空を舞いながら地面に突き刺さる白虎真剣。その横で、リュウレンジャーはスターソードを抜こうと腰に手を回した。
しかし、触手がリュウレンジャーの手足を縛り、動きを封じてしまう。
「く……………」
「フン、まだ諦めぬのか?」
「当たり前だ…………お前を殺してやる…………」
「だが、お前は手も足もでない。頼りの仲間とやらも全滅…………そんな状態で、どうやって私を殺す?」
その通りだった。もはや、打てる手を打った。それでも通じなかった。
今まで、自分で勝てないものはないと思っていた。正義を信じ、戦えば勝てるという自信。
それは脆くも崩れ去ったのは、自分の世界の崩壊と魔神の時。そう、同じなのだ。
改めて痛感させられた。自分は何て無力なんだろう。
「ぢ、ぢぐじょう………」
悔しさのあまり、リュウレンジャーはマスクの下で泣いてしまう。
友達や隣人の魂、仲間と信じた正義を守れずに斃される。
そんなことを思うと、泣かずにはいられなかった。
「…………さて、コイツはどうする?」
「!?」
ジューザの触手が何かを捕らえた。螺旋状に全身を触手に巻かれ、ズルズルと引きずってこられた少女。それは…………。
「由貴………ちゃん………」
由貴は青龍月刀を握っている。どうやら、辛うじて動け、腕で体を動かしてまで動力炉へ向かおうとしていたようだ。
「この小娘は本当に私の邪魔をする………」
「コウ………君……………………キャアアァァァッッ!!」
ググググッ、と強く触手に締め付けられている。
「!!?。やめろ………やめろォォッ!!」
リュウレンジャーの声が虚しく響く。ジューザとしては、この健気で純真そうな少女が苦しむ様は他でもない快楽そのもの。
「ほう。リュウレンジャーの名を…………さては、お前、男を知らぬな?。」
「…………か………う………」
「男は平気で女を捨てる……………」
「………ち、違う…………コウ君は…………ち…………あああぁァァッッ!!!」
「さあ、このまま苦しむと、いつ息絶えるかな?」
「いや、ああぁぁあぁぁぁぁァァァッッ!!!」
目が虚ろになってきた。息もマトモに出来ない。由貴はコウに微かな視線を落とす。
「信じてる………あたし……………コウ君…………」
゙あたしね………コウ君のこと…………゙
゙コウ君のこと…………゙
「うわあああぁぁァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
更に触手を背中から生やし、2人を追う。そして、合計58本の触手が゙ケイオスストリーム゙を同時に放った。
「!!?」
゙ドゥゥオオオオンンッッ!!゙
あまりにも強い爆発だった。まるで、バイロック全体が揺れるような一撃。それは直撃しなくても、爆発によってホウオウレンジャー達を倒れさせるには十分すぎる威力だった。
転身が解け、由貴と町子は倒れていた。意識は残っているが、それ故に痛みをとことん味わっている。
「そんな………」
せっかく見つけた勝機。みんなが体を張って見いだした活路。
なのに、あと一歩届かなかった。悔しさと悲しさがリュウレンジャーに重くのしかかる。
「クソォォッッ!!」
破れかぶれに白虎真剣を振るうも、ジューザの爪に防がれてしまう。
「く………」
「フンッ!」
力強く引かれ、白虎真剣を手放してしまう。
「あ、白虎!」
クルクルと空を舞いながら地面に突き刺さる白虎真剣。その横で、リュウレンジャーはスターソードを抜こうと腰に手を回した。
しかし、触手がリュウレンジャーの手足を縛り、動きを封じてしまう。
「く……………」
「フン、まだ諦めぬのか?」
「当たり前だ…………お前を殺してやる…………」
「だが、お前は手も足もでない。頼りの仲間とやらも全滅…………そんな状態で、どうやって私を殺す?」
その通りだった。もはや、打てる手を打った。それでも通じなかった。
今まで、自分で勝てないものはないと思っていた。正義を信じ、戦えば勝てるという自信。
それは脆くも崩れ去ったのは、自分の世界の崩壊と魔神の時。そう、同じなのだ。
改めて痛感させられた。自分は何て無力なんだろう。
「ぢ、ぢぐじょう………」
悔しさのあまり、リュウレンジャーはマスクの下で泣いてしまう。
友達や隣人の魂、仲間と信じた正義を守れずに斃される。
そんなことを思うと、泣かずにはいられなかった。
「…………さて、コイツはどうする?」
「!?」
ジューザの触手が何かを捕らえた。螺旋状に全身を触手に巻かれ、ズルズルと引きずってこられた少女。それは…………。
「由貴………ちゃん………」
由貴は青龍月刀を握っている。どうやら、辛うじて動け、腕で体を動かしてまで動力炉へ向かおうとしていたようだ。
「この小娘は本当に私の邪魔をする………」
「コウ………君……………………キャアアァァァッッ!!」
ググググッ、と強く触手に締め付けられている。
「!!?。やめろ………やめろォォッ!!」
リュウレンジャーの声が虚しく響く。ジューザとしては、この健気で純真そうな少女が苦しむ様は他でもない快楽そのもの。
「ほう。リュウレンジャーの名を…………さては、お前、男を知らぬな?。」
「…………か………う………」
「男は平気で女を捨てる……………」
「………ち、違う…………コウ君は…………ち…………あああぁァァッッ!!!」
「さあ、このまま苦しむと、いつ息絶えるかな?」
「いや、ああぁぁあぁぁぁぁァァァッッ!!!」
目が虚ろになってきた。息もマトモに出来ない。由貴はコウに微かな視線を落とす。
「信じてる………あたし……………コウ君…………」
゙あたしね………コウ君のこと…………゙
゙コウ君のこと…………゙
「うわあああぁぁァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」