アコは武装のチェック。


「全兵装アクティブ、オールウェボンズ、グリーン。」



雷太はシステムの状態。


「パワーフロー良好、システムを戦闘ステータスで起動!」


凱はバーニアの状態を確認している。


「背部及びその他ブースト、オールグリーン!!」


綾は全てのシステムが正常に稼働してることを確認すると、上部ハッチを開き、発進のタイミングを竜に譲渡する。


「ハイパーハーケン、発進いつでも行けるわ!」


その声を聞くと、戦士達は転身・変身をする。そして、レッドホークはレバーに手をかける。


「OK!。ハイパーハーケン、ジェットマン・ダイレンジャーキッズ、行きます!!」






゙バシュウッッ!!!゙





電磁推進によって、ハイパーハーケンが上昇していく。レールを通るとバチバチと稲妻が光る。
スカイキャンプを出ると、一気にブーストを使って次元の裂目へと向かう。
ブルースワローは座標を確認すると、機体前部へとパワーを集中させる。
本来は必殺技であるが、空間そのものを歪ませる゙ハイパー・G・アタッグを使い、異次元へと突入しようというのである。



「竜、あと30秒で目標地点に到達するわ!」


「よし、゙ハイパー・G・アタッグだ!!」


エネルギーフィールドが機体前部に張られる。次元の裂目にそれが干渉すると、瞬く間に空間が開いていく。



『うおおおおォォッッッ!!!!!』



バリバリッ、と空間が割れる音がしたら、直に異次元空間へと入った。
辺りは暗闇が広がっており、すぐ先にバイラムのアジトであるバイロックが見える。


「よし、゙ハイパー・G・アタッグのまま突入するぞ!!」




















―――――バイロック内部―――――



二大戦隊を圧倒し、力を見せつけたことで、再び玉座へと戻ったジューザ。
次はどうやって攻め立てるか、どうやれば自分の目的を達成できるか。


「どうにかキバレンジャーの真の姿を引き出さねば………。」



悩むジューザ。それを遠目に見ているトランザ。思った以上にパワーアップしていたジューザには、手を出してはいない。
それはラディゲも同じだが、無論服従するつもりはない。隙を突いて斃したいところだが、気になることがある。



(どうやって復活した?。それに、奴が消滅していたはずの間の出来事も知っているようだったが…………)



トランザ自身のことや、セミマルが完全体になったこと、更にはキバレンジャー・コウの゙真の姿゙さえも知っていた。
何か、とんでもない秘密が隠されているのは間違いない。


「さて、どうしたものかな?」














゙ドヴゥゥンッッ!!!゙