「ゲヘエェェッ!!」
傷痕が残るほどに、゙回転翼斬り゙の威力は高く、セミマルは苦しんでいる。
そこへ、ホウオウレンジャーが刀を引き、水を刀身に集める。
「鳴水星・゙飛龍゙!!」
一点に集まった水が矢のように飛び、セミマルの体を撃ち抜いた。
「グ………へァァ………」
爆発四散するセミマル。特訓の成果が現れてきているのを、実感できる。
キバレンジャーとテンマレンジャーという、攻撃性の高いダイレンジャー同士の組み合わせ。
天狼トンファーの打撃、白虎真剣の斬撃がセミマルを追い詰めていく。
「コウ、みんな片づけちまったみたいだ。俺達も一気にやっちまおうぜ!」
「ああ!」
意気投合し、それぞれが気力技の構えに入る。先ずはテンマレンジャーの天狼トンファーに雷が迸る。
「まだ未完成だけど、試してみるか……」
タンッ、タンッと、ボクシングのように脚を軽やかに浮かせる。リズムに乗り始め、同時に天狼トンファーの棍から雷が拳に宿る。
「一発入魂!。潤雷星・゙雷門ハアァァァァトォォブウゥゥレイィィク………ショォォォッットッッ!!゙」
テンマレンジャーの拳がセミマルの左胸に達すると、雷が一気に放出される。それはセミマルを包み込み、全体を帯電状態にさせた。
「グギャアァァッ!!」
雷によって、ダメージが持続している。人間とは構造が違うものの、心臓破りという名前に恥じない攻撃である。
「凄えな!あれで未完成なのか!?」
「まあな。本当なら相手の心臓だけをぶち抜くんだけど…………それより、お前の技はどうなんだ?」
「僕のは新技っていうか、発展型さ。」
白虎真剣を振り回し、頭上に振り上げる。
「行くぜコウ!気合いいれやがれ!!」
白虎真剣に諭され、力を込める。
「吼新星・゙乱れ山彦゙!!」
テンマレンジャーとしては、別の意味で驚いた。゙乱れ山彦゙は新技どころか、初期から使っていた技のはず。
「ここからが違うのさ。゙乱れ山彦………山嵐!!゙」
そう言うと、キバレンジャーの回りに斬撃が見え始める。それが一気にセミマルに向かっていき、斬り刻んでいく。
更に、キバレンジャー自らが飛び上がり、空中から白虎真剣を降り下ろした。
銀色の閃光がセミマルを切断し、爆散させたのだった。
「何だ?普通の゙乱れ山彦゙じゃなかったぞ?」
「゙乱れ山彦゙は音波で攻撃する技だけど、それを斬撃に変えて攻撃力を上げたのが゙山嵐゙さ。ただ、威力の代わりに、敵に煩く聞こえないけどな。」
全員がセミマルを斃し、集結した。今回は比較的楽に勝てたが、妙に弱体化していたセミマルが気になる。
「まるで、俺達の能力を調べてたみた…………」
「あぁぁッッ!。本物のダイレンジャーとジェットマンだ!!」
聞き覚えのある声。振り向くと、帰宅途中であろう雅之達がいた。
「…………雅之、啓太!?」
「沙織ちゃんに、花梨ちゃん………」
コウと町子がほぼ同時に口にした。マズイ。正体をバラす訳にいかない。
「ヤバイよ!。」
「落ち着け正夫。僕らはボロを出さずにダイレンジャーであればいいんだ!」
身長や体格は小柄な大人並みなため、さほど気にならないが、声や仕草でバれないようにしなくては。
「ねえねえ、今悪い奴を斃したんでしょ?」
「………ま、まあね。」
声を太くして、誤魔化すキバレンジャー。マスクの下では、冷や汗をかいている。
一方、沙織と花梨は明らかにホウオウレンジャー・クジャクレンジャーに興味を示している。
傷痕が残るほどに、゙回転翼斬り゙の威力は高く、セミマルは苦しんでいる。
そこへ、ホウオウレンジャーが刀を引き、水を刀身に集める。
「鳴水星・゙飛龍゙!!」
一点に集まった水が矢のように飛び、セミマルの体を撃ち抜いた。
「グ………へァァ………」
爆発四散するセミマル。特訓の成果が現れてきているのを、実感できる。
キバレンジャーとテンマレンジャーという、攻撃性の高いダイレンジャー同士の組み合わせ。
天狼トンファーの打撃、白虎真剣の斬撃がセミマルを追い詰めていく。
「コウ、みんな片づけちまったみたいだ。俺達も一気にやっちまおうぜ!」
「ああ!」
意気投合し、それぞれが気力技の構えに入る。先ずはテンマレンジャーの天狼トンファーに雷が迸る。
「まだ未完成だけど、試してみるか……」
タンッ、タンッと、ボクシングのように脚を軽やかに浮かせる。リズムに乗り始め、同時に天狼トンファーの棍から雷が拳に宿る。
「一発入魂!。潤雷星・゙雷門ハアァァァァトォォブウゥゥレイィィク………ショォォォッットッッ!!゙」
テンマレンジャーの拳がセミマルの左胸に達すると、雷が一気に放出される。それはセミマルを包み込み、全体を帯電状態にさせた。
「グギャアァァッ!!」
雷によって、ダメージが持続している。人間とは構造が違うものの、心臓破りという名前に恥じない攻撃である。
「凄えな!あれで未完成なのか!?」
「まあな。本当なら相手の心臓だけをぶち抜くんだけど…………それより、お前の技はどうなんだ?」
「僕のは新技っていうか、発展型さ。」
白虎真剣を振り回し、頭上に振り上げる。
「行くぜコウ!気合いいれやがれ!!」
白虎真剣に諭され、力を込める。
「吼新星・゙乱れ山彦゙!!」
テンマレンジャーとしては、別の意味で驚いた。゙乱れ山彦゙は新技どころか、初期から使っていた技のはず。
「ここからが違うのさ。゙乱れ山彦………山嵐!!゙」
そう言うと、キバレンジャーの回りに斬撃が見え始める。それが一気にセミマルに向かっていき、斬り刻んでいく。
更に、キバレンジャー自らが飛び上がり、空中から白虎真剣を降り下ろした。
銀色の閃光がセミマルを切断し、爆散させたのだった。
「何だ?普通の゙乱れ山彦゙じゃなかったぞ?」
「゙乱れ山彦゙は音波で攻撃する技だけど、それを斬撃に変えて攻撃力を上げたのが゙山嵐゙さ。ただ、威力の代わりに、敵に煩く聞こえないけどな。」
全員がセミマルを斃し、集結した。今回は比較的楽に勝てたが、妙に弱体化していたセミマルが気になる。
「まるで、俺達の能力を調べてたみた…………」
「あぁぁッッ!。本物のダイレンジャーとジェットマンだ!!」
聞き覚えのある声。振り向くと、帰宅途中であろう雅之達がいた。
「…………雅之、啓太!?」
「沙織ちゃんに、花梨ちゃん………」
コウと町子がほぼ同時に口にした。マズイ。正体をバラす訳にいかない。
「ヤバイよ!。」
「落ち着け正夫。僕らはボロを出さずにダイレンジャーであればいいんだ!」
身長や体格は小柄な大人並みなため、さほど気にならないが、声や仕草でバれないようにしなくては。
「ねえねえ、今悪い奴を斃したんでしょ?」
「………ま、まあね。」
声を太くして、誤魔化すキバレンジャー。マスクの下では、冷や汗をかいている。
一方、沙織と花梨は明らかにホウオウレンジャー・クジャクレンジャーに興味を示している。