カーボン次元虫がセミマルの脱け殻に取りつき、その僅かに残っている細胞から遺伝子情報を取り込んでいく。
すると、カーボン次元虫の眼が赤く光り、体の形状を変化させながら肥大していく。
体の色は赤く染まり、腕が生えていく。そして、完全体のセミマルへと姿を変えたのだった。


「!?。セミマル……」


斃されたはずのセミマルが前にいる。戦闘力の完全再現こそ出来ないものの、容姿や能力は継承している。


「コイツはもはやセミマル……………有効な使い方とは、こういうことだ。」



ジューザは口を開き、セミマルへ体を向ける。すると、セミマルが苦しみ始めた。紫色に色づいた邪気が、セミマルからジューザへと移っていく…………否、喰われている。
次第に痩せ細っていくセミマルに対し、ジューザは生命力に溢れ、魔獣へと姿を変える。
更には、直接セミマルに噛みつき、その血肉を啜り始めた。あまりに生々しい捕食の有り様は、人間では直視できないだろう。




゙クチャリ………クチャリ…………ジュルッ!!゙




肉片を1つも残さず食らいつくしたジューザ。元の美しい姿へと戻るが、口元には紫色の血が付いている。


「ハァ…………ハァ………ふぅ………」


落ち着きを取り戻すジューザ。しかし、直に変化が現れ始めていた。鮮血よりも更に色濃い深紅のドレスを纏っている。
それに合わせるように、唇は紫色になり、以前はあった左腕の魔獣状態時の名残も消えていた。




「フフフ……………もはや私は女帝に非ず!。これより、私は邪帝・ジューザである!!」




















ーーーーー若葉台小学校・4年3組教室ーーーーー




放課後になり、ほとんどの児童が帰路に着いた中、キッズ達ばある問題゙について話し合っていた。
前々から思っていたこと、自分達が、独自のものが欲しい。


「みんな、考えてきたか?」


コウの言葉に頷くキッズ達。それぞれがノートを取り出す。そう、そこに書いてあるものとは…………。








「ダイレンジャーキッズ、主題歌を決めるぞ!!」




そう、今までキッズ達は独自の主題歌がなかった。だから、決めようていうのである。


「今まで、外伝として見られていたかもしれないが、独自の主題歌で新しいダイレンジャーということを強調しようじゃないか。」


「ああ!。じゃあ、最初は言い出しっぺのコウだぞ。」


「ふふふ。みんな驚くなよ?。じゃあ、スタート!!」



スカイキャンプのPCを(勝手に)使用して作製・編集したPV付き。コウの作った、ダイレンジャーキッズの主題歌とは…………。










飛行場の滑走路だろうか。長い、長い道。そこを、スケボーに乗って向かってくる者は………。


゙Wake UP!!゙