無我夢中で走る少女は、蝋燭の前まで行くと立ち止まる。そこには、大量の蝋が垂れていた。
あまりに異様な光景に、愕然としてしまう。あまりに直感が正しく、戦慄が走る。
「ようこそ。私のキャンドルロードへ♪。」
「!!?。」
振り向くと、蝋燭の形をした怪人が立っていた。冷や汗が垂れ・・・・・・いや、それは自分の体から出たものではない。
「ひっ・・・・・・え・・・・・・」
頭から白濁の液が垂れてきた。それは蝋。少女は慌て、あたふたと動こうとするが体が動かない。
カピカピと固まっていく蝋で、動きが制限されてしまうのである。
ドクドク・・・・・・ドクドク・・・。そんな風に、次々と怪人・ロウソク調教師から蝋が少女にかけられていく。
「た、助け・・・・・・」
恐怖に引きつった顔のまま、少女は動かなくなった。そう、人形・・・光沢を放つ蝋人形へと変わってしまったのである。
体の質も完全に温もり感じる肌ではなく、蝋に変わってしまった。
ロウソク調教師は人間体に変わり、少女へと近づく。
「ゴーマ15世のぶぁ~~す・でいぷあぁぁてぃぃの・・・・・・ハァ!!。なんて名誉ある使命!。ああ・・・・・」
あまりの興奮で、よだれが垂れてしまう。それはロウソク調教師に下された指令のせいである。
゙ゴーマ15世の誕生日パーティーの献上品として、多くの子供を蝋人形にして集めるこど
それがロウソク調教師への指令。興奮という域を越え、既に狂気染みている。
シルクハットをとり、ロウソク調教師は舌を出して少女の顔を舐めた。
゙パピッ、ジュルル!゙
「アゥッ!はあぁぁぁ・・・・・・はうぅ・・・」
まるで、歓喜の絶頂を迎えたかのように声を挙げる。ねちょりねちょりと、顔から手、太ももまでなめ回す。
小さな蝋燭に灯っている、小さな火が消えるまで、音は鳴り止まなかったという・・・・・・。
日焼けしそうなくらいに朝日が暑い。起きて階段から降りてきたコウはただならぬ様子でリンが出掛けるのを見た。何かあったんだろうか?。
登校すると、その疑問はすぐに解決した。どうやら、近隣の小学校で行方不明になった子供が何人もいるらしい。きっと、リンはこの連絡が入ったに違いない。
その事に関連し、放課後に発表会の準備をすることは禁止されてしまった。通常の授業をやや早めに切り上げ、残りを準備に当てて、集団下校させようという。
授業がすべて終わり、清掃をしている時に健一はホウキで掃きながら口を開く。
「・・・ったく、やんなっちゃうよな~。準備して、将児兄ちゃんにテンマレンジャーがそっくりだって、早く言わせたいのに。」
一応、健一も数少ないダイレンジャーの正体を知っている者である。
早く将児に自分のテンマレンジャーを見せたい・・・・・・そんな気持ちの高ぶりを抑えきれない。
その横では、コウが考えている。ゴーマが動いてるのは間違いない。理由は何にせよ、遭遇したら戦わないといけないだろう。
(なぁに。僕はイヤリング官女だって倒せたんだ。きっと、他のゴーマ怪人だって・・・・・・)
「コウ君・・・・・・。」
話しかけてきたのは由貴だった。クラスの隅に行き、クラスのみんなには聞こえないよう話す。
「あの行方不明になった子って、やっぱりゴーマかな?」
「・・・・・・うん。リン姉ちゃんが慌ててたから、そうだと思う。」
あまりに異様な光景に、愕然としてしまう。あまりに直感が正しく、戦慄が走る。
「ようこそ。私のキャンドルロードへ♪。」
「!!?。」
振り向くと、蝋燭の形をした怪人が立っていた。冷や汗が垂れ・・・・・・いや、それは自分の体から出たものではない。
「ひっ・・・・・・え・・・・・・」
頭から白濁の液が垂れてきた。それは蝋。少女は慌て、あたふたと動こうとするが体が動かない。
カピカピと固まっていく蝋で、動きが制限されてしまうのである。
ドクドク・・・・・・ドクドク・・・。そんな風に、次々と怪人・ロウソク調教師から蝋が少女にかけられていく。
「た、助け・・・・・・」
恐怖に引きつった顔のまま、少女は動かなくなった。そう、人形・・・光沢を放つ蝋人形へと変わってしまったのである。
体の質も完全に温もり感じる肌ではなく、蝋に変わってしまった。
ロウソク調教師は人間体に変わり、少女へと近づく。
「ゴーマ15世のぶぁ~~す・でいぷあぁぁてぃぃの・・・・・・ハァ!!。なんて名誉ある使命!。ああ・・・・・」
あまりの興奮で、よだれが垂れてしまう。それはロウソク調教師に下された指令のせいである。
゙ゴーマ15世の誕生日パーティーの献上品として、多くの子供を蝋人形にして集めるこど
それがロウソク調教師への指令。興奮という域を越え、既に狂気染みている。
シルクハットをとり、ロウソク調教師は舌を出して少女の顔を舐めた。
゙パピッ、ジュルル!゙
「アゥッ!はあぁぁぁ・・・・・・はうぅ・・・」
まるで、歓喜の絶頂を迎えたかのように声を挙げる。ねちょりねちょりと、顔から手、太ももまでなめ回す。
小さな蝋燭に灯っている、小さな火が消えるまで、音は鳴り止まなかったという・・・・・・。
日焼けしそうなくらいに朝日が暑い。起きて階段から降りてきたコウはただならぬ様子でリンが出掛けるのを見た。何かあったんだろうか?。
登校すると、その疑問はすぐに解決した。どうやら、近隣の小学校で行方不明になった子供が何人もいるらしい。きっと、リンはこの連絡が入ったに違いない。
その事に関連し、放課後に発表会の準備をすることは禁止されてしまった。通常の授業をやや早めに切り上げ、残りを準備に当てて、集団下校させようという。
授業がすべて終わり、清掃をしている時に健一はホウキで掃きながら口を開く。
「・・・ったく、やんなっちゃうよな~。準備して、将児兄ちゃんにテンマレンジャーがそっくりだって、早く言わせたいのに。」
一応、健一も数少ないダイレンジャーの正体を知っている者である。
早く将児に自分のテンマレンジャーを見せたい・・・・・・そんな気持ちの高ぶりを抑えきれない。
その横では、コウが考えている。ゴーマが動いてるのは間違いない。理由は何にせよ、遭遇したら戦わないといけないだろう。
(なぁに。僕はイヤリング官女だって倒せたんだ。きっと、他のゴーマ怪人だって・・・・・・)
「コウ君・・・・・・。」
話しかけてきたのは由貴だった。クラスの隅に行き、クラスのみんなには聞こえないよう話す。
「あの行方不明になった子って、やっぱりゴーマかな?」
「・・・・・・うん。リン姉ちゃんが慌ててたから、そうだと思う。」