5時間目、総合学習の時間。今日は夏休みを目前とし、その直前に行われる定期保護者発表会の打ち合わせが授業内容である。
「えー、何か意見はありますか?」
眼鏡っ娘委員長の異名を持つ冴子。なぜか、゙タブー゙という言葉に敏感。
彼女は取り仕切るのが好きで、進んで委員長になった。今のところ、クラス全員が参加する劇をすると決めてはいるのだが・・・・・・。
そこで、手を最初に挙げたのは、由貴と幼稚園から同じ雅之。
「ハァーイ!俺はメイドカフェの劇がいいと思います!!」
「は?」
突然、意外な意見に戸惑う冴子。
「メイドカフェで働くことになった女の子が、そこで出会う様々な男を癒すってやつ!。どうよ?」
考える時間。コウはクラスの女の子がメイド姿になったところを妄想する。
なるほど、確かに可愛い。特に由貴や町子は似合っている。
しかし、そこでメイドカフェを阻止せんと、町子が手を挙げる。
「そんなの恥ずかしいじゃない!それに、女の子ばかり目立!。ここは白雪姫とかオーソドックスなのがいい!!」
ここでまた妄想する時間。町子は自分が白雪姫で、周りは小人たち。そして、王子は・・・・・・。
「!!?。」
なぜかコウが出てくる。スケベ+馬鹿で、宿題も忘れるし、すぐはしゃぐ。
こんな奴が王子なわけない。何より、町子自身にとっての王子なわけがないのだ。
と、思ってる間にクラスでは色々な案が出ていた。不良小学生を更正させる教師の劇、宇宙を駆け巡る機動戦士の劇、劇じゃない学習発表会という手段・・・・・・。
「・・・・・・他には・・・。」
たくさんの案が出て収集が着かなくなってきた。
「んー。ダイレンジャーの劇とかってどうよ?」
ボソッ、とコウが言う。既に都市伝説という域を超えて、知らない人間はいないと言っても過言ではなくなっている。
由貴や健一たちのみならず、鍵道化師やトランプ公爵の被害にあい、ダイレンジャーに助けられた子がこのクラスには少なからずいる。
本来、゙大連者゙という名称ではあるが、亮たち本人が゙ダイレンジャー゙と名乗っていることから、後者の名前が浸透しているのである。
「えーと、それはどんな内容?」
やや興奮気味の冴子。真面目委員長の割りに、ヒーローには興味津々なのか、ワクワクしてコウの発言を待っている。
「・・・・・・怪人が出てきて、それをダイレンジャーが倒す。一般人役とか、敵の幹部とか合わせれば、みんな参加でき・・・」
「しゃあッ!!。それで決定だ!!」
跳び跳ねる雅之。クラスのみんなも同様に興奮しており、採決を取るまでもなく、支持率はほぼ100%。
なぜ、ほぼ・・・・・・なのか。それは・・・・・・。
「ダイレンジャーだって!?。しかし、お父さんやお母さんに見てもらう劇なんだぞ!?」
今まで案に出たものもツッコミ要素満載だが、ヒーローものということで先生も口を出す。
「何だよ~!。先生は俺たちの自主性(意味はわかっていない)を尊重するっていったじゃないかよ!!」
「そうよ!。先生は黙っててて!!」
かなりの反対があり、流石の先生も黙る。このクラス、いや、子供たちにとって、ダイレンジャーは憧れのヒーローなのだ。
演じてみたい、なってみたい。それを晴れの舞台でできるなら、尚更だ。
「配役はどうする?。」
主役であるダイレンジャーは5人。当然、その役にみんながなりたいのは必至である。
考えた末、不公平がないくじ引きをすることになった。そして、その結果は・・・・・・。
「えー、何か意見はありますか?」
眼鏡っ娘委員長の異名を持つ冴子。なぜか、゙タブー゙という言葉に敏感。
彼女は取り仕切るのが好きで、進んで委員長になった。今のところ、クラス全員が参加する劇をすると決めてはいるのだが・・・・・・。
そこで、手を最初に挙げたのは、由貴と幼稚園から同じ雅之。
「ハァーイ!俺はメイドカフェの劇がいいと思います!!」
「は?」
突然、意外な意見に戸惑う冴子。
「メイドカフェで働くことになった女の子が、そこで出会う様々な男を癒すってやつ!。どうよ?」
考える時間。コウはクラスの女の子がメイド姿になったところを妄想する。
なるほど、確かに可愛い。特に由貴や町子は似合っている。
しかし、そこでメイドカフェを阻止せんと、町子が手を挙げる。
「そんなの恥ずかしいじゃない!それに、女の子ばかり目立!。ここは白雪姫とかオーソドックスなのがいい!!」
ここでまた妄想する時間。町子は自分が白雪姫で、周りは小人たち。そして、王子は・・・・・・。
「!!?。」
なぜかコウが出てくる。スケベ+馬鹿で、宿題も忘れるし、すぐはしゃぐ。
こんな奴が王子なわけない。何より、町子自身にとっての王子なわけがないのだ。
と、思ってる間にクラスでは色々な案が出ていた。不良小学生を更正させる教師の劇、宇宙を駆け巡る機動戦士の劇、劇じゃない学習発表会という手段・・・・・・。
「・・・・・・他には・・・。」
たくさんの案が出て収集が着かなくなってきた。
「んー。ダイレンジャーの劇とかってどうよ?」
ボソッ、とコウが言う。既に都市伝説という域を超えて、知らない人間はいないと言っても過言ではなくなっている。
由貴や健一たちのみならず、鍵道化師やトランプ公爵の被害にあい、ダイレンジャーに助けられた子がこのクラスには少なからずいる。
本来、゙大連者゙という名称ではあるが、亮たち本人が゙ダイレンジャー゙と名乗っていることから、後者の名前が浸透しているのである。
「えーと、それはどんな内容?」
やや興奮気味の冴子。真面目委員長の割りに、ヒーローには興味津々なのか、ワクワクしてコウの発言を待っている。
「・・・・・・怪人が出てきて、それをダイレンジャーが倒す。一般人役とか、敵の幹部とか合わせれば、みんな参加でき・・・」
「しゃあッ!!。それで決定だ!!」
跳び跳ねる雅之。クラスのみんなも同様に興奮しており、採決を取るまでもなく、支持率はほぼ100%。
なぜ、ほぼ・・・・・・なのか。それは・・・・・・。
「ダイレンジャーだって!?。しかし、お父さんやお母さんに見てもらう劇なんだぞ!?」
今まで案に出たものもツッコミ要素満載だが、ヒーローものということで先生も口を出す。
「何だよ~!。先生は俺たちの自主性(意味はわかっていない)を尊重するっていったじゃないかよ!!」
「そうよ!。先生は黙っててて!!」
かなりの反対があり、流石の先生も黙る。このクラス、いや、子供たちにとって、ダイレンジャーは憧れのヒーローなのだ。
演じてみたい、なってみたい。それを晴れの舞台でできるなら、尚更だ。
「配役はどうする?。」
主役であるダイレンジャーは5人。当然、その役にみんながなりたいのは必至である。
考えた末、不公平がないくじ引きをすることになった。そして、その結果は・・・・・・。