「・・・・・・この戦いに正義はない。あるのは純粋な願いだけである。その是非を問えるものは・・・・・・」



龍騎の編集長が言った名台詞です。


これは、オーズという作品を表すのに最適な言葉なんですよね。同じ小林脚本ですし。
ヤミーを生み出した人間の欲望、グリードの欲望、我々は否定できないんです。善悪は己の基準で判断できても、相手の欲望を否定することはできないんです。




命を求め、人間になりたがっているアンク。
力を求め、グリードとなった映司。


彼らが欲しいものは、もう手にいれてるんですよね。
劇中で映司は自覚してるので省くとして、アンクにはもう1つ台詞が。


「記憶こそが時間」



映司と、比奈と、あらゆる人々と過ごした時間。そんな時間が、アンクが存在している現在を証明してるんですよ。それって、生きてるっていうんじゃないでしょうか。
アンクはそれに気づかないんです。だって、グリードだから。その足かせが外れないから、叶えられてることに気づかないんです。


「夢ってのは呪いと一緒。解くには、叶えるしかない。」