光と共にピンク色のダイレンスーツに包まれ、ホウオウレンジャーは刃を構えた。
その構えに以前のような怯えはなくなっており、゙剣士゙としての姿勢が見える。


「その剣、見栄えだけじゃないだろうね?」


「斬り合ってみればわかることよ。」


両者は一呼吸の後に、走り出して、刀を振った。













「だあぁぁァッ!」


リュウレンジャーが飛び上がり、トランザへ斬りかかる。しかし、刃が当たりそうになる直前、パッと姿が消える。
空振りに終わり、着地したところに、右からボルトランザが向かってくる。このままでは、顔面に当たってしまう。


「捉えた!」


『!?』



横やりを入れたのはレッドホーク。ビークスマッシャーの光線がトランザを狙う。再び姿を消すも、現れた場所へ誘導されて向かう。
これならば、トランザの移動先を読みきることができる。


「ふん!。こんなものが!」


ボルトランザで弾き、直撃を防ぐ。けれども、リュウレンジャーは左手に炎を発生させ、その瞬間を狙っていた。


「゙炎上破゙!」


炎が放たれ、トランザへ向かう。それに対応すべく、すぐにメタルトランサーのボタンを押す。
すると、バリアが張られで炎上破゙を防いだ。理解し難いが、リュウレンジャーとレッドホークは自分に迫ってきている。
初戦は意表を突いたとはいえ、圧倒できた。それなのに、こうも差が縮まるというのか。


「トランザ、お前がいくら強くても、力を合わせて戦えば、幾らでも対抗策はある!」


レッドホークが言い放つ。力だけで負けるほど、自分達はヤワじゃない。


「なるほど。なら、こちらも手数を増やそう。」


そう言うと、レッドホークの視界にトランザが幾人も登場する。


『!?』


即座に゙ミラージュスパダ゙だと判断できた。そう思った瞬間、猛スピードで幾人ものトランザが迫り、2人を斬っていく。


「ぐっ・・・」


「うわぁッ!」

斬撃がスーツに火花を散らせる。すぐにレッドホークがビークスマッシャーを放つ。
誘導ビームが追随するも、それを弾くトランザが分身体が多いため、本物を見極められない。