そう。魔神・アーミタイルの超絶的な強さを前に、由貴は命を落としたのだ。
コウが伝説のゴーマ・バキにならなければ、全員が殺されていた。
死人を生き返らせる゙反魂術゙で由貴は甦ったが、難易度から易々とやれるものではない。


「あたし達一人一人が強くならないと、戦隊としての強さは上がらない。」


逆に言えば、一人一人が強くなれば、力を合わせた時に、今以上に強いダイレンジャーになれる。



(だからコウ達は修行してたんだ・・・)


自分だけ遅れてる。そんな気持ちになってしまう。


「由貴ちゃん!。あたしも・・・一緒に修行したい!」



「・・・うん、一緒にやろう。」



2人は早速話し合う。その中心となるのは、由貴の秘策。それを完成させるため、実戦形式の修行が必要となる。
転身し、2人の修行が始まる。超高速で移動するキリンレンジャー、それを青龍月刀を構えながらいるホウオウレンジャー。




(この技を使いこなせないと、アイリーンに勝てない・・・・・・)



前回の戦いで教えられだ剣士゙としての差。それを埋め、超えるために必要なもの・・・。
キリンレンジャーの゙光影速゙は、それを試す絶好の技なのである。残像を残すほどのスピードで迫ってくる相手に、ホウオウレンジャーは刀を振った。











採掘場の岩山で、コウと竜は共に特訓を始めようとしていた。リーダー同士、自分の力を高めなければならない。
トランザに対抗するだけの力を手にいれなければ、この先の戦いの不安は増えるばかりだ。


「コウ君、いつでもいい。・・・クロスチェンジャー!」


「わかった。じゃあ、いくよ・・・・・・気力転身!」


リュウレンジャーい互いに変身・転身し、お互いに剣を構える。実戦形式で行ったほうが、反射の強化に良いという考えに至ったのである。


「行くぞ!だあぁッッ!!」


先ず動いたのはレッドホーク。その気持ちにさせたのは、実力を知りたいというものがあった。
これまでの戦いの中で、何度も助けられてきた。幼いながら、恐らくは自分を上回る強さを体感してみたい。
それが自分を強くするキッカケになるはずだ。


「シャラァッ!」


白虎真剣でブリンガーソードを防ぐ。ガギンッ!、という金属音と同時に沸き起こる高揚。
レッドホークだけではない、リュウレンジャーも感じている。ここのところ、戦いが起きる度に思う。
まるで、自分の体が、戦いに反応しているかのような。