「ハッ!てぁッ!!」
「フンッッ!!」
スピードは同じでも、パワーではディケイドが上回っている。やがてカブトは押されていく。
ついにはパンチで飛ばされたものの、その間にベルトの番号を押す。

゙1……2……3……゙

着地した瞬間、クロックオーバーに陥った。飛びかかるディケイド。完全に、必殺技を決めるチャンスである。
「ライダー………キック。」

゙RIDER KICK゙

振り返りながら、カブトはカウンターとしでライダーキッグを向ける。
脚に溜まったタキオン粒子が、完全にディケイドへの直撃コースとなった。

゙ATTACK RIDE INVISIBLE゙

決まると思われた瞬間、幽霊の如くディケイドは消えた。予想外の事象に、さすがのカブトも驚いてしまう。
「消えた………どこへ……」

゙FINAL ATTACK RIDE DE、DE、DE、DECADE゙

カード型のフィールドがカブトに向かって伸びていく。ライドブッカーをガンモードにし、一発放つ。
フィールドを通過する度に巨大な弾丸となっていく。
回避もクロックアップも間に合わない。カブトの頭に一瞬、ひよりの顔が浮かんだ。