EX-FINAL 「それぞれの旅へ」


予測以上に事態は深刻であった。破壊神と化したディケイドは、1号たちを倒していた。
それが、仮面ライダーの敗北が意味するものは、世界の消滅。何としても阻止しなければならない。
「門矢士………どうしてお前は大首領の道を選んだ?。旅を通じて、仲間との゙絆゙によって、仮面ライダーになれたというのに……」
ブレイドは思わず聞いてしまう。存在そのものが゙悪゙であったとしても、愛する人を守るために運命と戦った友を、彼は知っているからである。
「あの娘が、夏海ちゃんがどれだけお前のことを心配してるか……」
自分もそんな心配をかけた少女がいた。アギトは前面に出ながら、問いかける。
「ふん……悠長な事だな。そんなことより、自分の心配をした方がいいんじゃないか?」
ディケイドが上を指さすと、各世界を映す空間が現れた。
「!?」
すでに、あらゆる世界が融合を始めていた。このままでは、自分達も消滅してしまう。
「確かに、迷ってる暇はないな………」
誰よりも早く、ファイズが動いた。サウンダーを腕にセットし、ベルトに収まっている555フォンのENTERを押す。