波が弾けたり、観光名所と化してる船の音が聞こえる。
そこは、日本のある場所に存在している、あるレンガ棟。真っ暗闇の中で、ただ佇んでいる。
゙すぅぅぅきでえぇぇす、すぅぅぅきでえぇぇす、こぉぉころかぁらァァ゙
シャーー、シャーー
゙ああぁぁいしぃぃてぇぇいぃぃぃぃまぁすうぅぅよとぉぉ゙
シャー、シャー
黒い学ランを着た少年………戦中の小学生を思い出させる雰囲気をしている。
牛乳瓶の底みたいな分厚い眼鏡をして、゙巡恋歌゙を歌っている。
寒い季節だからなのか、鼻からは鼻汁がちょびっと出ていてみっともない。
゙うあぁぁぁまいぃぃぃぃくぅぉとおぉぉぉばにょうりゃあぁぁぁぁにはぁぁぁ゙
シャー、シャー
少年はヨーヨーを回している。1人、誰とも会うことなく、街をさまよっている。
シャー、シャー、シャー、シャー
少年はこの街にいつでも存在してきて、いつでも存在していない。
誰にも知られず、夜の闇へと消えていくのであった…………。
゙ひぃとおぉりぃぃぐらぁぁぁしのょぉぉすあびぃぃしぃさがぁぁあぁぁぁたぁぁぁぁ゙
シャー、シャー、シャー、シャー、シャー………………
━━━━━━━━━━━━『転身だァァッ』━━━━━━━━━━━━
この国では、ちょっと名が知られている中華街。そこには、多くの中華料理店が立ち並び、連日行列が出来るような盛況ぶりだ。
大きい店もあるが、やや小さめな店もある。そういった方が利益があるからだ。
その内の一つ、゙山海閣゙。味は一級品だが、店長の意向で店は小さい。
この店は日本人の料理人や従業員が多いものの、本場に劣らぬ味を出すと評判なのだ。
中では料理人が黙々と餃子や餡掛け焼きそばなど、たくさんの品々が作られている。
油や食品が豊富な分、ゴミも多い。店長は、掃除をしていた青年を見つけ、声をかけた。
「亮!」
「…………!。はい!」
青年の名は亮。ある夢があって、゙山海閣゙で働いている。
店長は掃除が終わっている事を確認すると、パンパンに膨れているゴミ箱を持ってくる。
「ゴミ出してくれ。」
「…………は~~~い………」
ゴミ箱を持ってみると、やはり重い。ちょっとでも傾けたら、中身が出てしまう。
明らかに容量オーバーだ。これが毎度のように行われているというのが、料理屋の悲しいところだ。
これを持たされるのも、下っ端で見習いの亮としては仕方ない部分もある。5年は働いているため多少店の品も作ったりはしてるが、中々店長は昇格を認めない。
最近は、あえて自分を下っ端のままにしてるのではないかという疑いさえ思うようになってきた。考えると、やや頭にくる。
「たくっ…………………人使いの荒い゙ハゲ゙だな………」
ボソッと吐く亮。こんな激務なのは理不尽だ。そう思いながらゴミ箱を持つ。
「おい、亮!」
「はい?」
まだ何かあるのか。振り向くと、店長が包丁を閃かせて立っていた。
まるで仁王。目と頭が光り、亮を睨んでいる。
「餃子の肉が足りないんだが………………お前がなるか?亮…………」
「あ……………え………」
まさか聞かれていた?。亮は顔が青ざめている。殺される。そう思うと、脚が震えた。
「へらず口叩いてる暇あったら、とっととゴミ捨てやって、肉を買ってこおぉぉぉいぃぃッ!!」
「す、すいませえぇぇぇぇんんん!!」
そこは、日本のある場所に存在している、あるレンガ棟。真っ暗闇の中で、ただ佇んでいる。
゙すぅぅぅきでえぇぇす、すぅぅぅきでえぇぇす、こぉぉころかぁらァァ゙
シャーー、シャーー
゙ああぁぁいしぃぃてぇぇいぃぃぃぃまぁすうぅぅよとぉぉ゙
シャー、シャー
黒い学ランを着た少年………戦中の小学生を思い出させる雰囲気をしている。
牛乳瓶の底みたいな分厚い眼鏡をして、゙巡恋歌゙を歌っている。
寒い季節だからなのか、鼻からは鼻汁がちょびっと出ていてみっともない。
゙うあぁぁぁまいぃぃぃぃくぅぉとおぉぉぉばにょうりゃあぁぁぁぁにはぁぁぁ゙
シャー、シャー
少年はヨーヨーを回している。1人、誰とも会うことなく、街をさまよっている。
シャー、シャー、シャー、シャー
少年はこの街にいつでも存在してきて、いつでも存在していない。
誰にも知られず、夜の闇へと消えていくのであった…………。
゙ひぃとおぉりぃぃぐらぁぁぁしのょぉぉすあびぃぃしぃさがぁぁあぁぁぁたぁぁぁぁ゙
シャー、シャー、シャー、シャー、シャー………………
━━━━━━━━━━━━『転身だァァッ』━━━━━━━━━━━━
この国では、ちょっと名が知られている中華街。そこには、多くの中華料理店が立ち並び、連日行列が出来るような盛況ぶりだ。
大きい店もあるが、やや小さめな店もある。そういった方が利益があるからだ。
その内の一つ、゙山海閣゙。味は一級品だが、店長の意向で店は小さい。
この店は日本人の料理人や従業員が多いものの、本場に劣らぬ味を出すと評判なのだ。
中では料理人が黙々と餃子や餡掛け焼きそばなど、たくさんの品々が作られている。
油や食品が豊富な分、ゴミも多い。店長は、掃除をしていた青年を見つけ、声をかけた。
「亮!」
「…………!。はい!」
青年の名は亮。ある夢があって、゙山海閣゙で働いている。
店長は掃除が終わっている事を確認すると、パンパンに膨れているゴミ箱を持ってくる。
「ゴミ出してくれ。」
「…………は~~~い………」
ゴミ箱を持ってみると、やはり重い。ちょっとでも傾けたら、中身が出てしまう。
明らかに容量オーバーだ。これが毎度のように行われているというのが、料理屋の悲しいところだ。
これを持たされるのも、下っ端で見習いの亮としては仕方ない部分もある。5年は働いているため多少店の品も作ったりはしてるが、中々店長は昇格を認めない。
最近は、あえて自分を下っ端のままにしてるのではないかという疑いさえ思うようになってきた。考えると、やや頭にくる。
「たくっ…………………人使いの荒い゙ハゲ゙だな………」
ボソッと吐く亮。こんな激務なのは理不尽だ。そう思いながらゴミ箱を持つ。
「おい、亮!」
「はい?」
まだ何かあるのか。振り向くと、店長が包丁を閃かせて立っていた。
まるで仁王。目と頭が光り、亮を睨んでいる。
「餃子の肉が足りないんだが………………お前がなるか?亮…………」
「あ……………え………」
まさか聞かれていた?。亮は顔が青ざめている。殺される。そう思うと、脚が震えた。
「へらず口叩いてる暇あったら、とっととゴミ捨てやって、肉を買ってこおぉぉぉいぃぃッ!!」
「す、すいませえぇぇぇぇんんん!!」