「ガゥッッ………ギリャァッ!」
ここでラディゲを斃すチャンスだ。そうすれば、バイラムの戦闘力は大分削がれる。
キバレンジャーは右下へと白虎真剣を移動させる。それと同時に、レッドホークがラディガンへ飛びかかった。
自信を持ったキバレンジャーは白虎真剣に気力を喰わせていく。
思いっきり゙吼牙一閃゙をぶち当てれば、斬殺も可能かもしれない。
丁度、レッドホークがラディガンと鍔迫り合っている。攻撃範囲が広い技だ、正確にラディガンだけを斃すには、至近距離からが一番効果的だ。
「竜兄ちゃん…………避けてよ!」
キバレンジャーは走っていく。絶対に決める。これで巨悪を討ち滅ぼせる。
より強い力で、一気に斃したい。両手を振り上げ、白い閃光が刀身に収束していく。
白虎真剣の先が下を向いた時、気力が一気に迸る。
「これで終わりだ!」
「やめたまえ!キバレンジャー!」
「!?」
気が逸れた瞬間、気力は放散してしまう。キバレンジャーは声の主へと視線を向けた。
「……………トラン!」
森林の奥から、トランは歩いてきた。背後には、ジギルスとハイドルが追随している。
「トラン、邪魔をするな!」
トランの登場によって、冷静さを取り戻したラディゲ。正直、助かったという思いもあるが、そんなのを表せはしない。
それに対して、キバレンジャーはキョロキョロとしていた。
近くに健一と町子の気を感じる。しかも、大分弱っている。
「キバレンジャー………君は興味深いね。そんなに他人の事を心配できてるなんて、僕には理解しがたいよ。」
ジギルスがドサリと何かを置く。それは、キバレンジャーが予測しあえたものだった。
「健一!?町子ちゃん!?」
ボロボロになっている友達。それは明らかに、人為的にやられたものだ。
トランの背後にいるジギルスとハイドルに、やられたものなんだと認識するには時間がかからなかった。
「トラン、2人を返せ!」
「君が代わりにこちらへ来てくれるなら考えてやるよ。…………やれ!ジギルス、ハイドル!!」
命令と同時に2機がワイヤーを切り離してキバレンジャーに向かっていく。
白虎真剣でジギルスの剣を受け止める。重い一撃だが、その分機体の動きも遅い。
スピードに優れるキバレンジャーは刃を逸らしながら、胴の部分に一太刀を浴びせる。
「ぐ…………」
クルッと返り、キバレンジャーは白虎真剣を逆手持ちの状態でジギルスに向ける。
「吼新星・゙円筒響(えんとうのひびき)゙」
白虎真剣の口から、吼えると共に音を集めたソニックブームを放つ。
それはジギルスに着弾すると円筒型の小さい空間になる。
「なんだ…………これは………」
固定されてて動けない。これが゙円筒響゙の特徴である。
周囲の音を一点に集中して放ち、円筒型の空間を作り出す。
その空間を潜り抜ける時に、音によって瞬間的に攻撃力とスピードを上昇させて敵を切り裂く必殺技なのだ。
キバレンジャーば牙突進゙のように、白虎真剣の刃先をジギルスへ向ける。
「悪いけど、速攻で決めさせてもらうぞ!」
勢いを付けて、一気に駆け出す。徐々に加速していき、白虎真剣を前に出す。
しかし、もう1機・ハイドルが出現し、ハイドルキャノンを突き出してきた。
「………!!」
「ギギッ!お前の技などくらわん!ギギッ!」
チャージしていたハイドルキャノンを発射する。その轟音は、まるで近くに雷でも落ちたように響き渡る。
キバレンジャーは慌てて止まり、白虎真剣で砲弾を受け止める。
中々の威力だ。直撃してしまったら、大ダメージを受けてしまう。キバレンジャーはグッと耐えている。
しかし、その隙にジギルスば円筒響゙による拘束解除し、剣に光を宿らせた。
「申し訳無く思いますが、あなたにはトラン様に捕らわれていただきます。」
ジギルスは高速でキバレンジャーの背後に周り、光剣の状態で背中を斬る。
「うッ!」
痛みが電気のように走る。力が抜けてしまったキバレンジャーは止めていたハイドルキャノンを受けてしまう。
「うわッ!!」
背後からもジギルスによる斬撃がキバレンジャーを襲う。
やられるわけにはいかない。キバレンジャーは一度転身を解き、リュウレンジャーへと瞬間転身をする。
距離を取り、手から゙炎上破゙を放つ。しかし、ハイドルが砲のタイプを変え、水を出して消火してしまう。
「チッ………なら、゙白………゙。」
「無駄だよ。ジギルスとハイドルには、お前達と反する属性の攻撃能力を持たせている。お前の気力技は封じられたんだ!」
「何だって!?。…………うわっ!」
ハイドルキャノンがリュウレンジャーへ放たれている。
どうやら、同じ様に健一や町子もやられたのだろう。
属性攻撃は封じられた。ならば、気力のみの攻撃ならばどうだろうか。
リュウレンジャーは気力を白虎真剣に喰わせ、右腕で振り下ろした。
「゙吼牙一閃゙!!」
白い気功斬撃が放たれる。ジギルスはこれを避け、後ろにある丸太が真っ二つになってしまう。
「どうやら気力はダメみたいだな!」
「なぁに…………避ければいいだけですよ。それに、あなたは最早手がでません。」
「ん?」
ジギルスが指した方向を見る。そこには、健一と町子を捕らえているワイヤーがハイドルに繋がっている所だった。
「な、何をする気だ!?」
「彼らの生命力を、我々のエネルギーに転換するのですよ。」
「!?」
その通りに、ハイドルは健一と町子の生命力を吸い取っていく。
急激にハイドルキャノンのチャージ速度が上昇し、威力を落とすことなく連射する。
「こ………こんな技………」
リュウレンジャーは走って避けていくが、視線は常に2人へ向けられている。
どんどん気が減っている。このままでは死んでしまう。
リュウレンジャーは意を決し、立ち止まって、気力を白虎真剣に送る。
「どりゃぁぁッ!!」
゙吼牙一閃゙が向かい、砲弾を打ち消していく。直撃すれば、斬り裂けるはず。斬撃がハイドルに迫っていく。
そこへジギルスが割り込み、生命力を取り込んで斬撃のパワーへと変化させる。
そして、゙吼牙一閃゙を受け止めたのだった。それだけではない。2人の生命力が吸収されていっていた。
ここでラディゲを斃すチャンスだ。そうすれば、バイラムの戦闘力は大分削がれる。
キバレンジャーは右下へと白虎真剣を移動させる。それと同時に、レッドホークがラディガンへ飛びかかった。
自信を持ったキバレンジャーは白虎真剣に気力を喰わせていく。
思いっきり゙吼牙一閃゙をぶち当てれば、斬殺も可能かもしれない。
丁度、レッドホークがラディガンと鍔迫り合っている。攻撃範囲が広い技だ、正確にラディガンだけを斃すには、至近距離からが一番効果的だ。
「竜兄ちゃん…………避けてよ!」
キバレンジャーは走っていく。絶対に決める。これで巨悪を討ち滅ぼせる。
より強い力で、一気に斃したい。両手を振り上げ、白い閃光が刀身に収束していく。
白虎真剣の先が下を向いた時、気力が一気に迸る。
「これで終わりだ!」
「やめたまえ!キバレンジャー!」
「!?」
気が逸れた瞬間、気力は放散してしまう。キバレンジャーは声の主へと視線を向けた。
「……………トラン!」
森林の奥から、トランは歩いてきた。背後には、ジギルスとハイドルが追随している。
「トラン、邪魔をするな!」
トランの登場によって、冷静さを取り戻したラディゲ。正直、助かったという思いもあるが、そんなのを表せはしない。
それに対して、キバレンジャーはキョロキョロとしていた。
近くに健一と町子の気を感じる。しかも、大分弱っている。
「キバレンジャー………君は興味深いね。そんなに他人の事を心配できてるなんて、僕には理解しがたいよ。」
ジギルスがドサリと何かを置く。それは、キバレンジャーが予測しあえたものだった。
「健一!?町子ちゃん!?」
ボロボロになっている友達。それは明らかに、人為的にやられたものだ。
トランの背後にいるジギルスとハイドルに、やられたものなんだと認識するには時間がかからなかった。
「トラン、2人を返せ!」
「君が代わりにこちらへ来てくれるなら考えてやるよ。…………やれ!ジギルス、ハイドル!!」
命令と同時に2機がワイヤーを切り離してキバレンジャーに向かっていく。
白虎真剣でジギルスの剣を受け止める。重い一撃だが、その分機体の動きも遅い。
スピードに優れるキバレンジャーは刃を逸らしながら、胴の部分に一太刀を浴びせる。
「ぐ…………」
クルッと返り、キバレンジャーは白虎真剣を逆手持ちの状態でジギルスに向ける。
「吼新星・゙円筒響(えんとうのひびき)゙」
白虎真剣の口から、吼えると共に音を集めたソニックブームを放つ。
それはジギルスに着弾すると円筒型の小さい空間になる。
「なんだ…………これは………」
固定されてて動けない。これが゙円筒響゙の特徴である。
周囲の音を一点に集中して放ち、円筒型の空間を作り出す。
その空間を潜り抜ける時に、音によって瞬間的に攻撃力とスピードを上昇させて敵を切り裂く必殺技なのだ。
キバレンジャーば牙突進゙のように、白虎真剣の刃先をジギルスへ向ける。
「悪いけど、速攻で決めさせてもらうぞ!」
勢いを付けて、一気に駆け出す。徐々に加速していき、白虎真剣を前に出す。
しかし、もう1機・ハイドルが出現し、ハイドルキャノンを突き出してきた。
「………!!」
「ギギッ!お前の技などくらわん!ギギッ!」
チャージしていたハイドルキャノンを発射する。その轟音は、まるで近くに雷でも落ちたように響き渡る。
キバレンジャーは慌てて止まり、白虎真剣で砲弾を受け止める。
中々の威力だ。直撃してしまったら、大ダメージを受けてしまう。キバレンジャーはグッと耐えている。
しかし、その隙にジギルスば円筒響゙による拘束解除し、剣に光を宿らせた。
「申し訳無く思いますが、あなたにはトラン様に捕らわれていただきます。」
ジギルスは高速でキバレンジャーの背後に周り、光剣の状態で背中を斬る。
「うッ!」
痛みが電気のように走る。力が抜けてしまったキバレンジャーは止めていたハイドルキャノンを受けてしまう。
「うわッ!!」
背後からもジギルスによる斬撃がキバレンジャーを襲う。
やられるわけにはいかない。キバレンジャーは一度転身を解き、リュウレンジャーへと瞬間転身をする。
距離を取り、手から゙炎上破゙を放つ。しかし、ハイドルが砲のタイプを変え、水を出して消火してしまう。
「チッ………なら、゙白………゙。」
「無駄だよ。ジギルスとハイドルには、お前達と反する属性の攻撃能力を持たせている。お前の気力技は封じられたんだ!」
「何だって!?。…………うわっ!」
ハイドルキャノンがリュウレンジャーへ放たれている。
どうやら、同じ様に健一や町子もやられたのだろう。
属性攻撃は封じられた。ならば、気力のみの攻撃ならばどうだろうか。
リュウレンジャーは気力を白虎真剣に喰わせ、右腕で振り下ろした。
「゙吼牙一閃゙!!」
白い気功斬撃が放たれる。ジギルスはこれを避け、後ろにある丸太が真っ二つになってしまう。
「どうやら気力はダメみたいだな!」
「なぁに…………避ければいいだけですよ。それに、あなたは最早手がでません。」
「ん?」
ジギルスが指した方向を見る。そこには、健一と町子を捕らえているワイヤーがハイドルに繋がっている所だった。
「な、何をする気だ!?」
「彼らの生命力を、我々のエネルギーに転換するのですよ。」
「!?」
その通りに、ハイドルは健一と町子の生命力を吸い取っていく。
急激にハイドルキャノンのチャージ速度が上昇し、威力を落とすことなく連射する。
「こ………こんな技………」
リュウレンジャーは走って避けていくが、視線は常に2人へ向けられている。
どんどん気が減っている。このままでは死んでしまう。
リュウレンジャーは意を決し、立ち止まって、気力を白虎真剣に送る。
「どりゃぁぁッ!!」
゙吼牙一閃゙が向かい、砲弾を打ち消していく。直撃すれば、斬り裂けるはず。斬撃がハイドルに迫っていく。
そこへジギルスが割り込み、生命力を取り込んで斬撃のパワーへと変化させる。
そして、゙吼牙一閃゙を受け止めたのだった。それだけではない。2人の生命力が吸収されていっていた。