「コウ、俺達が優先すべきことはトランを憎むことじゃない。」
「健一…………そうだよな。」
今はみんなを助けることが先決となる。それには、動くことしかない。
「散って探すんだ!必ず、みんなを助けよう!!」
全員が頷き、それぞれ分かれていく。コウも、今すぐにでもぶっ斃したい気持ちを抑え、御するのは、それなりに辛い。
一度トランを見ると、外へ走っていった。
「フフフ………見つけられるかな~~?」
笑みを浮かべるトラン。その背後には、2つの黒い影がある。一方は赤、もう一方は青の眼があり、それが怪しく光っているのだった…………。
コウ達は探しに出たものの、ランドセル怪人に阻まれている。妖しい気を感知しようにも、ランドセルジゲンの気はわからないし、怪人達からも邪気が感じられるため、特定は出来ない。
やはり、眼で見て肌で感じなければ見つけられないのかもしれない。
しかも、ランドセル怪人達はゾンビのように襲ってくるのである。さっきまで遊んでいた友達が、のしかかってきているのだ。
「やめ………みんな!」
こちらの言葉は聞こえてはいないだろうが、反射的に出てしまう。
なるべく争いたくはないし、下手すれば殺してしまう可能性もある。
「あーーーうぅーーー」
「く…………ごめんよ!」
コウは掌を翳し、精神を集中させる。それを群がるランドセル怪人に向けて放ち、ボンッと衝撃波を放った。
ランドセル怪人達は仰け反り、その間に走って逃げる、何としても、制限時間までにランドセルジゲンを見つけなければ………。
正夫と優美は一緒にランドセルジゲンを探していた。協力して次元獸達と戦っていたが、2人だけで行動するのは久しぶりだ。
正夫は少し嬉しかった。好意を持ってる女の子と2人きり。恥ずかしがり屋の自分にとっては、嬉しいチャンスだ。
「ねえ、優美ちゃん。」
「何?」
「こんな時に何だけど、優美ちゃんって…………」
「!?。シッ!…………」
急に話を中断させる。せっかく、好きな人がいるか聞けるチャンスだったのにと若干落胆するものの、すぐにそれが原因があるとわかる。
路地一面に花が咲いているのだ。紫色で、花弁が放射状に広がっている。
通学路として使っているはずだ。今日の朝は無かったはずだ。
「何だろう………この花…………」
「綺麗だけど………ちょっと怖い………。まるで彼岸花みたい……」
「健一…………そうだよな。」
今はみんなを助けることが先決となる。それには、動くことしかない。
「散って探すんだ!必ず、みんなを助けよう!!」
全員が頷き、それぞれ分かれていく。コウも、今すぐにでもぶっ斃したい気持ちを抑え、御するのは、それなりに辛い。
一度トランを見ると、外へ走っていった。
「フフフ………見つけられるかな~~?」
笑みを浮かべるトラン。その背後には、2つの黒い影がある。一方は赤、もう一方は青の眼があり、それが怪しく光っているのだった…………。
コウ達は探しに出たものの、ランドセル怪人に阻まれている。妖しい気を感知しようにも、ランドセルジゲンの気はわからないし、怪人達からも邪気が感じられるため、特定は出来ない。
やはり、眼で見て肌で感じなければ見つけられないのかもしれない。
しかも、ランドセル怪人達はゾンビのように襲ってくるのである。さっきまで遊んでいた友達が、のしかかってきているのだ。
「やめ………みんな!」
こちらの言葉は聞こえてはいないだろうが、反射的に出てしまう。
なるべく争いたくはないし、下手すれば殺してしまう可能性もある。
「あーーーうぅーーー」
「く…………ごめんよ!」
コウは掌を翳し、精神を集中させる。それを群がるランドセル怪人に向けて放ち、ボンッと衝撃波を放った。
ランドセル怪人達は仰け反り、その間に走って逃げる、何としても、制限時間までにランドセルジゲンを見つけなければ………。
正夫と優美は一緒にランドセルジゲンを探していた。協力して次元獸達と戦っていたが、2人だけで行動するのは久しぶりだ。
正夫は少し嬉しかった。好意を持ってる女の子と2人きり。恥ずかしがり屋の自分にとっては、嬉しいチャンスだ。
「ねえ、優美ちゃん。」
「何?」
「こんな時に何だけど、優美ちゃんって…………」
「!?。シッ!…………」
急に話を中断させる。せっかく、好きな人がいるか聞けるチャンスだったのにと若干落胆するものの、すぐにそれが原因があるとわかる。
路地一面に花が咲いているのだ。紫色で、花弁が放射状に広がっている。
通学路として使っているはずだ。今日の朝は無かったはずだ。
「何だろう………この花…………」
「綺麗だけど………ちょっと怖い………。まるで彼岸花みたい……」