「気!」



「力!」



「転!」


「身!」


「了!」


『オーラッチエンジャァァァァッ!!!!!』




光が青年達を包み込む。すると、赤・緑・青・黄・桃の色のスーツを纏った戦士が出てくる。



「リュウレンジャー!天火星・亮!!」


「シシレンジャー!天幻星・大五!!」


「テンマレンジャー!天重星・将児!!」


「キリンレンジャー!天時星・知!!」


「ホウオウレンジャー!天風星・リン!!」


「天に輝く、五つ星!!」


全員が名乗りを上げ、リュウレンジャーが平手を翳す。そして、5人全員で足をあげ、手を構えた。


『五星戦隊………ダイレンジャー!!!!!』

























コウが駆けつけると、大方の戦いは決着が着いているも同然だった。
リュウレンジャーの゙稲妻炎上破゙を受け、パンプキン侯爵は息がタジタジになっている。
だが、パンプキン侯爵は巨大化爆弾を取りだそうとしている。コウは急いで、手から気力を放って、ピンを抜く前にはね飛ばした。
コウはそれを確認すると、ジャンプしてダイレンジャー達の前に立つ。



「コウ?」


リュウレンジャーが声を出す。コウはチラッと見ると、パンプキン侯爵には聞こえないように話し出す。



「今から44年後、本格的にゴーマが復活するよ。戦いは…………終わらない。」


『!?』



驚くダイレンジャー達。なぜ、そんなことをコウがわかるのだろうか、そう思っている。


「お前………そんなんでいいのか?君達の未来は!?」


リュウレンジャーが発した言葉は、コウがまるでそうなる運命だと決まっているかのような事を言ったからである。
コウは白虎真剣を構え、気力を溜めていく。



「………イヤだよ。だから、亮兄ちゃん達も、戦って。運命に、そんな運命に負けないで!!」


白虎真剣に白い靄のような気力が宿っている。コウは、自分という存在に自信を持った証だ。



「な、なんだボチャ?」


コウは願った。この世界も、戦いが終わってほしい。本当に、みんなには笑顔でいてほしい。
自分達とは違う未来でも、あり得たかもしれない未来だから。


「さっきのお返しだ………。」


この世界の平和は、この世界の自分とダイレンジャーに託すしかない。
だけど、一つだけ。一つだけ、この世界にはない、運命を変える一太刀を残していく。それが…………。



「゙吼牙……………一閃゙!!!」