「クカックカッ!転身しないのかボチャ?」
しないのではなく、できないのだ。平和だったせいか、キバチェンジャーもオーラチェンジャーは外している。
「へッ………お前なんて転身無しで十分だよ………。由貴ちゃん、逃げて!」
「え?でも………」
「早く!!」
少し迷いながらも、由貴は後ろを向いて走り出す。気力を持たない人間は、いたって役に立たないのだから。
公園から出てったことを確認したら、コウはパンプキン侯爵に向かっていく。
気力は正直、経験をした小学生の自分のが強いくらいだが、肉体的にはコッチの能力が高い。
白虎真剣を振り、パンプキン侯爵は杖で防ぐ。コウは何とか押し切ろうとするが、逆にはね飛ばされてしまう。
「ぐっ………」
転身してなければ、ゴーマ怪人に肉体の強さでは勝てない。わかってはいても、その差は悔しい。
「クカックカッ!いくらエモノが凄くても、持ち主がヘッポコでは悲しいでボチャ。」
「なんだと~………」
コウは立ち上がり、白虎真剣に気力を込めていく。もう、こんなふざけてる奴に好き勝手言わせたくない。
「行くぞ…………゙…………゙………あれ?」
「どうした?コウ、早く必殺技を撃てよ。」
「わ、忘れた………」
思い出せない。恐らく、記憶が統合されはじめてきたのだろう。
名前だけではない。どう放つかも、忘れてしまった。
「なぁ~~んだ~~~?来ないなら、コッチから行くでボチャ!!」
パンプキン侯爵は口から光線を吐き出す。コウは白虎真剣で防ぐものの、転身していないために衝撃波に耐えきれず、吹き飛ばされてしまう。
それを見たパンプキン侯爵は、子ども達を操ろうと、商店街に向かっていった。
ある住宅地の陰で、コウは休んでいた。流石に、転身してなければ戦力が違いすぎる。
おまけに、必殺技の記憶すら無くなってきている。
「…………どうすれば………」
眼を閉じて考える。耳が澄まされ、人々の悲鳴が聞こえる。恐らく、子ども達が人々を襲ってるんだ。
子ども達が襲ってるのは、自分の親や近所の人だ。長い時間をかけて作った絆をも壊させる気かもしれない。
何も出来ない。それが悔しい。
「ちくしょう………」
゙……………だ………まだだ………゙
「!?。だ、誰?」
゙………君は…………僕さ……゙
外からではなく、頭に響くような声。どうやら、この世界のコウのようだ。
しないのではなく、できないのだ。平和だったせいか、キバチェンジャーもオーラチェンジャーは外している。
「へッ………お前なんて転身無しで十分だよ………。由貴ちゃん、逃げて!」
「え?でも………」
「早く!!」
少し迷いながらも、由貴は後ろを向いて走り出す。気力を持たない人間は、いたって役に立たないのだから。
公園から出てったことを確認したら、コウはパンプキン侯爵に向かっていく。
気力は正直、経験をした小学生の自分のが強いくらいだが、肉体的にはコッチの能力が高い。
白虎真剣を振り、パンプキン侯爵は杖で防ぐ。コウは何とか押し切ろうとするが、逆にはね飛ばされてしまう。
「ぐっ………」
転身してなければ、ゴーマ怪人に肉体の強さでは勝てない。わかってはいても、その差は悔しい。
「クカックカッ!いくらエモノが凄くても、持ち主がヘッポコでは悲しいでボチャ。」
「なんだと~………」
コウは立ち上がり、白虎真剣に気力を込めていく。もう、こんなふざけてる奴に好き勝手言わせたくない。
「行くぞ…………゙…………゙………あれ?」
「どうした?コウ、早く必殺技を撃てよ。」
「わ、忘れた………」
思い出せない。恐らく、記憶が統合されはじめてきたのだろう。
名前だけではない。どう放つかも、忘れてしまった。
「なぁ~~んだ~~~?来ないなら、コッチから行くでボチャ!!」
パンプキン侯爵は口から光線を吐き出す。コウは白虎真剣で防ぐものの、転身していないために衝撃波に耐えきれず、吹き飛ばされてしまう。
それを見たパンプキン侯爵は、子ども達を操ろうと、商店街に向かっていった。
ある住宅地の陰で、コウは休んでいた。流石に、転身してなければ戦力が違いすぎる。
おまけに、必殺技の記憶すら無くなってきている。
「…………どうすれば………」
眼を閉じて考える。耳が澄まされ、人々の悲鳴が聞こえる。恐らく、子ども達が人々を襲ってるんだ。
子ども達が襲ってるのは、自分の親や近所の人だ。長い時間をかけて作った絆をも壊させる気かもしれない。
何も出来ない。それが悔しい。
「ちくしょう………」
゙……………だ………まだだ………゙
「!?。だ、誰?」
゙………君は…………僕さ……゙
外からではなく、頭に響くような声。どうやら、この世界のコウのようだ。