「オッス!」



声をかけられて振り向くと、イケメンといえる程の男子がいた。
同じ制服を着てるので、同級生だろうか。かなりの筋肉質とみえる。


「え………と……」


「何だ?。あ、そういや、昨日送ったメール見たか?」


「へ?」


ポケットから携帯を取り出す。すると、そこにば健一゙からのメールで、生物Ⅰのプリントを持ってくるようにとあった。



「!!?。健一?お前、健一!?」



「ハァ?何、言ってんだ?」


「お前、健一…………」


「だから何だよ。」


「いや…………あ、生物のプリント忘れた………」


「やっぱりな。」


驚いた。昔からモテたけど、よもや、健一が自分よりも上位のイケメンになっているとは。
筋肉質なところを見ると、ボクシングは続けてそうだ。


「やっぱ、町子にメールしといて良かったわ。」


「町子ちゃん………」


そうか。みんなも高校生になってるはずだ。というか、町子を呼び捨てとは。6年もあれば、そんなこともあるのか。
それより、さっき自分は迷うことなく携帯電話を取り出した。
体は覚えているということだろうか。ただ記憶を失っているとかなのだろうか。
いや、昨日寝るまでは9歳だった。やはり、何かがおかしい。



(何か原因があるはず…………)


「おっはよー!」


声がしたので振り返る。そこには、美少女が立っていた。
長い髪をポニーテールにしている。胸もそこそこある。スカートから出てる太ももは、スッキリしていて、挟まれたいとさえ思う。


「おう、町子。」



「え!?」


「何?どうかしたの?」


「いや………本当に町子ちゃんだよね……」


「そうだけど?」



いくら何でも可愛く成長しすぎだろう。特に、アレが。


「何?疑う要因でもあるわけ?」


「だってさ、胸が大きいんだもん!!前は小さかったじゃん!!」


あまりに大きい声なので、登校中の生徒も見ていく。


「な、何言ってんのよ!」


「だって、昨日までクラスで一番小さ…………」


「うるさいゴラァッ!!」








゙ゴンッ!!!!!゙








振りかぶった拳がコウを吹き飛ばす。コウはコンクリートの壁を突き抜け、地面へめり込んだのだっ。