まだバードガルーダのプログラム改修は済んではいない。
仕方なしに、キッズ達は何の対策も出来ないままに戦いに赴いた。











ビル群は爆破され、街は大パニックだった。警察も向かったものの、薙ぎ払われて、肉の塊となっているだけだった。
辿り着いた面々は、それぞれの変身を行う。


『気力転身!!!!!!』


『クロスチェンジャー!!!!!』


『トランス・イン・バーダー!!!』



レイは赤、カンナは白、ダンは青の鳥を模した姿となる。
彼らは鳥人戦隊ディメンシアンというらしい。


「ウガアアアァァッッ!!」


稲妻状のエネルギー波を放つセミマル。戦士たちはそれを避けながら近づくも、衝撃波ではね飛ばされてしまう。
ジェットマン達は飛ばされたが、逆に地面を蹴って翼を広げる。5方向から斬撃を浴びせる。
続いて、ディメンシアンが空中へ上がり、急降下さながら斬る。
だが、セミマルは鳥人達目掛けてビームを放ち、ダメージを与えられてしまう。




「うわぁッ!」



「キャァッ!」



「くそ………ウッ!」




体勢を立て直そうとしてる中、レイは吐血した。ディメンシア人は地球人に比べて、虚弱体質なのである。
レイは長年の戦いの負担もあってか、長期の戦いには向かない。


「どうすれば………」



下手に攻撃すれば、その技を吸収してしまう。何とかしてダメージを与える方向さえあれば………。
キッズ達は、それでも打開策を見いだそうと、気力技を使うことにした。


「吼新星・゙白虎火音゙!!」


「潤雷星・゙雷砲撃゙!」


白虎真剣の口から破壊音波が、天狼トンファーから練られた雷が同時に向かっていく。