迫り来るセミマル。ジェットマン達はジェットハンドカノンを撃つも、やはり吸収されてしまう。
肉弾戦に持ち込んでも、その猛威に飛ばされてしまう。


「うわぁッ!」


その声とは裏腹に、ラディゲは満足そうに高笑いをしていた。これでダイレンジャーとジェットマンを斃し、晴れてバイラムの頂点に君臨できる。
そう思うと笑いが止まらなかった。



「やれ!セミマルよ、奴らをひねりつぶすのだ!!………ん?」



突然、上空の空間が歪み始める。何者かが、次元を越えて訪れるのだと、ラディゲは直感した。



「何が……いったい、何が………」



やがて歪みから鳥のようなものが現れる。そして、嘴と思われる形状部分から光線がセミマルへ放たれる。
それを受けたセミマルは、凍りついていき、包まれて動きを停止した。
その場所には氷山が形成されており、鳥のようなものはラディゲに向かってビームを放ってくる。そこで、一旦退くことにしたのであった。







着地した鳥からは、3人の若者が現れた。彼らはバイラムによって滅ぼされた裏次元・゙ディメンシア゙の生き残りらしい。
彼らの世界は表次元でいう『ジェットマンの世界』に相当する世界らしく、鳥人に変身できるらしかった。
スカイキャンプに移動し、改めて挨拶を交わす竜とディメンシア人リーダーのレイ。



「危ないところを助けてくれて、本当にありがとうございます。」


「いえ、私達も打倒バイラムを目的に動く、あなた達の同志です。それに、もう、バイラムの犠牲になる世界を生み出したくはないんです。」



彼らの話によれば、さっきの鳥ばバードガルーダ゙というロボットらしい。
彼らが所属しているアンチ・バイラム組織は、バイラムによって滅ぼされた裏次元の戦士達が集うもので、レイ達は先遣隊として送り込まれたのだという。


「私達の仲間は、バイラムを斃すために集結しつつあります。いつか、バイラムと雌雄を決し、平和になることを求めて。」