「ぐううぅぅ~………おのれ、ジェットマン!!」


バードニックウェーブを消し去ったはずなのに。それなのに、もう戻ってきたことに驚く。



「コウ君、みんな………今まで、よく頑張ってくれたな……」



「でも、兄ちゃん達は変身できないんじゃ……」

「実は、長官がバードニックウェーブ発生装置のスペアを使って、私達にまた吹き込んだんですのよ。」



「ちょっと特訓してたんだけどね~。」


なるほど。さっき綾が言いたかったのは、このことだったのだ。


「つーわけだ。チビ達、さっさと起きろ!」


もう馬鹿になんてしていない。ブラックコンドルは、キッズ達を共に戦う仲間として見ている。



「貴様らがきたとて同じこと。セミマルよ、ジェットマンも焼き払え!」


言われるがままに、セミマルは炎上破を口から吐く。ジェットマン達はキッズ達を抱え、飛び上がって避けた。
着他する時には距離を取った。


「登場したのはいいけど、あんな化け物、どうやって斃せばいいのよ!」


「どうやればいいがや?」


強化されすぎたセミマルは、もはやジェットマンのみで何とかするような相手ではない。
例え必殺技を用いても、吸収されてしまうのがオチであろう。



「どうすれば………いいんだ?」















゙ピピピピピ゙


計測器が反応している。青年は恋人にそれを計るよう、弟分には座標がずれてないか確認するよう指示していた。


「レイ、こっちは座標Δ-EX-3691を指してる!」


「そうか!よし、カンナ、ダン、ついに………表次元へ出るぞ!」