生物が持っている生存本能を体現したような存在、それがセミマルなのだ。



「ククク………アーハッハッハッ!!これで終わりだなぁッ、ダイレンジャー!!」


ブラッディゲートを取り出し、迫り来るラディゲ。傷つき、倒れたダイレンジャーなど、斃すには容易いと踏み、刀を振り上げる。


「くそ………」


「まずは貴様だ………リュウレンジャー!」


妖しげな笑みを浮かべて、ラディゲはブラッディゲートを振り下ろす。


















━━━━━━━━━━━━゙待で━━━━━━━━━



「!?」


突然、声と共に金属音が鳴り響く。ブラッディゲートの動きが止まった。いや、止められたのである。
それは、コウとラディゲの間に入り込んだ者がいたからである。


「き、貴様は………」


放れていくラディゲ。こいつがいるということは………。


「竜兄ちゃん……」


そう。彼はこの世界を守っているはずのジェットマンのリーダー、天堂竜である。



「ラディゲ、お前を斃すために、翼は再び甦ったんだ!」


そして、竜の横に他のメンバーも集まる。結城凱、鹿鳴館香、早坂アコ、大石雷太。


「行くぞ、みんな!」


『おう!クロス、チェンジャー!!!!!』


バードニックウェーブが解き放たれ、スーツとして纏う。
久々に、鳥人達は、翼を開いたのである。



「レッドホーク!」


「ブラックコンドル!」

「ホワイトスワン!」


「イエローオウル!」


「ブルースワロー!」


「鳥人戦隊………」


『ジェットマン!!!!!』