戦ヶ原の戦いから3日後。
志葉家にて、皆が集合していた。そこには倭人の姿もある。
既に宿命などは彼らの前にはない。あるのは共に戦ったという事実のみだ。
「丈瑠………俺は壬生の当主としてだけではなく、戦友としてお前を守る。」
「俺からも頼む。゙三途の川゙はいつ甦るかもわからないし、ハグレ外道もいる。ぜひ力を貸してくれ………友として。」
手を握りあう2人。それを見て喜ぶ一同。
「改めてよろしくな、新入り!」
「あんたも丈瑠みたいに人見知りっぽいから気をつけなさいよ。」
「なあ、寿司食ってみてくれ!」
「壬生さん、男前やな。お姫様にも会わしたいわ。」
「しかし………あの子たちにも残っていれば………。」
流ノ介が言った言葉で一同が静止する。あの戦いの後、迎えに来た龍騎によってすぐ帰ってしまった。
まだまだ話したいことも、あったのだが。すると、丈瑠は微笑み、縁側に出る。
「確かに交わした言葉は少ない。だが、あいつらは子供ながらに強い゙魂゙を持ってた。きっと、自分達の世界も、鳥人の世界も救えるだろう。それに━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━俺たちも新しい戦いがある。」
信長が託しだ夢゙。それはまだ、遥か険しい道。この平和を永く続いていけるようにしなければならない。
゙三途の川゙は人間の憎悪や悲しみで満ちるのであれば、愛や優しさがあれば鎮めることが出来るはず。
それをわかってもらわなくてはならない。人を愛すること、地球を愛すこと、未来を愛すこと。
それを伝えることが、シンケンジャーたちの新たな、゙魂゙の戦い。
なんとなく、丈瑠は太陽に向かって拳を伸ばす。ただただ、なんとなく。
「やべっ………約束の時間が………」
みんなで夏休みの宿題をすると決めていたコウは、寝坊したのである。急いで図書館に向かっている。
やや曇っていたが、陽が現れ出す。その時、帽子が落ち、ふと立ち止まった。
コウは太陽を見つめると、それに向かって拳を突き上げた。ただただ、なんとなく。
もう一回帽子をかぶり、コウ走り出した。
コウと丈瑠。2人は同じ刻、違う世界で、太陽に拳を向ける。それぞれの未来に向かう、出発の合図だ。
つづく
志葉家にて、皆が集合していた。そこには倭人の姿もある。
既に宿命などは彼らの前にはない。あるのは共に戦ったという事実のみだ。
「丈瑠………俺は壬生の当主としてだけではなく、戦友としてお前を守る。」
「俺からも頼む。゙三途の川゙はいつ甦るかもわからないし、ハグレ外道もいる。ぜひ力を貸してくれ………友として。」
手を握りあう2人。それを見て喜ぶ一同。
「改めてよろしくな、新入り!」
「あんたも丈瑠みたいに人見知りっぽいから気をつけなさいよ。」
「なあ、寿司食ってみてくれ!」
「壬生さん、男前やな。お姫様にも会わしたいわ。」
「しかし………あの子たちにも残っていれば………。」
流ノ介が言った言葉で一同が静止する。あの戦いの後、迎えに来た龍騎によってすぐ帰ってしまった。
まだまだ話したいことも、あったのだが。すると、丈瑠は微笑み、縁側に出る。
「確かに交わした言葉は少ない。だが、あいつらは子供ながらに強い゙魂゙を持ってた。きっと、自分達の世界も、鳥人の世界も救えるだろう。それに━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━俺たちも新しい戦いがある。」
信長が託しだ夢゙。それはまだ、遥か険しい道。この平和を永く続いていけるようにしなければならない。
゙三途の川゙は人間の憎悪や悲しみで満ちるのであれば、愛や優しさがあれば鎮めることが出来るはず。
それをわかってもらわなくてはならない。人を愛すること、地球を愛すこと、未来を愛すこと。
それを伝えることが、シンケンジャーたちの新たな、゙魂゙の戦い。
なんとなく、丈瑠は太陽に向かって拳を伸ばす。ただただ、なんとなく。
「やべっ………約束の時間が………」
みんなで夏休みの宿題をすると決めていたコウは、寝坊したのである。急いで図書館に向かっている。
やや曇っていたが、陽が現れ出す。その時、帽子が落ち、ふと立ち止まった。
コウは太陽を見つめると、それに向かって拳を突き上げた。ただただ、なんとなく。
もう一回帽子をかぶり、コウ走り出した。
コウと丈瑠。2人は同じ刻、違う世界で、太陽に拳を向ける。それぞれの未来に向かう、出発の合図だ。
つづく