「う…………」



「さあ、降参しろ。」



リュウレンジャーの問いかけに対して、頷くトラン。しかし、白虎真剣を外すと、首を掴み、電撃を流した。
そうなると流石のリュウレンジャーも離れざるを得ない。


「く…………トラン…………」



「キャハハハ!お前たちは絶対に僕が殺してあげるよ………そこまで、せいぜい今の生活を楽しんでるんだな!!。」


そう言い残すと、トランは消えていった。キッズ達も転身解除するが、何か釈然としない。
友達を守り通した。次元虫も斃した。しかし、トランの気持ちを救うことはできなかった。


「あの子………何だか哀しい声だったね。」


由貴は怒っていたトランの気持ちを゙哀しい゙と感じたようだった。確かに、彼は他の同年代である自分達に強い憎しみを持っているようだった。









































その後、彼らは無事に宿泊学習を終えて帰路に着く。
だが、その途中、壁の隙間が朱い光を発していた。そこからは化け物が現れてきたのである。
キッズ達は転身し、撃破していく。



「何だったんだ?バイラムでも、ゴーマでもない。」


「それは……………゙ナナジ。゙三途の川゙から来たアヤカシ・゙外道衆゙さ。」



現れたのは、紅き龍を従える仮面ライダー龍騎こと、城戸真司であった。


「早速で申し訳ないんだけど、君達に向かってほしい世界があるんだ。シンケンジャーの世界に………」







その頃、『シンケンジャーの世界』では、復活したアヤカシ達が暴れていた。
久しぶりに集結したシンケンジャー達は、3日間も連続で゙戦ヶ原(いくさがはら)゙で合戦を繰り広げているのであった。




つづく