そうと決まったコウ達は、由貴達に連絡をした。内容は、ソウジキジゲンをおびき寄せる方法・それは…………。




「デ、デート!?」



「そう!デートをすれば、そこに愛があると思い込んだソウジキジゲンはやってくるはずだよ!」


発案者のコウ以外は困惑していた。プラスに考えているのは町子と正夫。
これは想い人に近づくチャンス。逆にマイナスと思うのは由貴と健一。下手に気持ちを知られたら、関係が崩れてしまうかもしれない。



「面白そうね。あたし、クジを作るわ。」



優美は恋愛というものをしていないのか、ウキウキしている。
やがて、クジが出来ると一斉に引く。




斑はコウ・町子、由貴・健一、正夫・優美というプラス側のキッズ達にはもってこいの組み合わせであった。
それぞれ分かれ、遊園地に散っていった。


コウは早速ジェットコースターに乗ろうとするが、町子は捕まえて制止させる。


「え、乗らないの?」


「ち、違うわよ!恋人に見せるんなら、て……………手でも繋ぐんじゃないかと思って。」


顔を赤くするコウ。別に町子と繋ぐことは苦ではない。だが、由貴に見られてはいけない。
何となく、由貴に見られたくない。


(バカ………これはあくまで演技だ。)


そぉ~と、手を繋ぐ。互いにドキドキする。しかし、町子はふと思い出す。



「そういや、あんたここで阿古丸とデートしたことあったっけ?」