「何だか、女の子に助けられちゃったな………」

コウがボソッと言うと、町子がゲンコツをする。


「本当よね~。あんた達だらしなさすぎ~」



「そんな~」


「でも、無事で良かった。」


今回の功労者である由貴が口を開くと、一斉に注目した。


「あたしね、ずっと守られてばかりで、甘えてた。でも、あたしだってダイレンジャーキッズの1人なんだから、戦わないといけないって思ったんだ。」


各々が共感し、笑って帰路に着く。




「そうだ!みんなで、゙山海閣゙に餃子食べに行こうよ!道士嘉挧とか、長官にお金出してもらってさ。」


「お!いいじゃん!!行こう行こう!!」



そうと決まって全員でパン屋に向かう。道中、由貴は健一の横に付く。



「あの………健一君、あの時はありがとう。」


ドキッとする健一。最初に庇ったのは彼だった。由貴はきっと、友達として、仲間として庇ったて思ってるだろう。
チラッとコウを見ると、町子と楽しそうに話している。
すると、キッとした目つきになり、由貴を見た。


「…………大切な女(ヒト)を護りたいのは、当然だよ。」


「えっ………」



一言だけ言うと、健一は。その後、由貴はその言葉の意味を考えていた。



そして、全員で゙山海閣゙へ向かう。そこには、危機が去り、人々が笑顔で食事をとっていた。
約束通り、由貴に餃子を焼いた亮。


「美味しいかい?」



もう守られてるだけじゃない。一緒に戦う勇気を持ち、この世界の亮を護ることが出来る。
そして、自分達の世界もが元に戻すのだ。そのために、今はとびっきりの笑顔で答える。


「うん!美味しい!!」