女帝ジューザによって人間達は結晶化され、ダイレンジャーキッズの半分も犠牲となってしまった。
由貴も海へ落ちて行方不明になり、残るキッズは町子と優美のみ。








「みんなやられちゃったよ………どうしよう?」


「とりあえず、道士様の所へ行ってみましょう。」



2人はパン屋に向かう。商店街にも、いくつもの結晶が佇んでおり、多くの犠牲者がいることを現している。
そんな中、嘉挧は気力のバリアで攻撃を防いでいたらしい。
町子は事の経緯を説明する。嘉挧は余すことなく聞くと、静かに口を開いた。


「敵は思ったよりも強敵のようだ。斃すには、新たな天宝来来の玉を手に入れる必要がある。」


虞翻から伝えられた内容を話す嘉挧。
キッズ達が何者かの強い意思によって気力に目覚めてきたこと、新たな気伝獸が誕生することを。


「気伝獸が生まれるということは、天宝来来の玉も同時に生まれるということだ。君達が本当の意味で゙大連者゙になることが出来れば、結晶化したコウや人々が元に戻る。」


「あたし達が本当の意味で゙ダイレンジャー゙に…………。」


「一刻も早く由貴を探し、共に天宝来来の玉を手に入れるんだ!」



嘉挧の言う通り、2人は由貴を探しに出た。落ち込んでる場合ではない。
今はとにかく、友である由貴が心配だった。