翌日、ジューザはビルの屋上に現れ、額から杖に白い光を放つ。それは紅い光に変わり、街にバラまかれる。



今日は第2土曜日で学校は休みだが、校庭では子供達が遊んでいた。その中にはキッズ達のクラスメートもいる。
雅之はコウたちもサッカーに誘おうと思ったものの、すぐに出て行ったことに疑問を抱いていた。


「最近、コウ達は帰りが早いよな。由貴や町子も一緒にいるし……」



「確かに。もしかして、あいつらの中でデキてるんじゃね?」


「ええっ!?。困るよ…………俺だって由…………ん?」


光が小学校に降り注ぎ、子供達が浴びていく。すると、ズキッとした痛みが体の各所で生じ、倒れ込んでしまう。



「い、痛いよーー!…………う、うわあああッッ!!」


「キャアッ!。何よ……これぇぇ……う!………ああぁぁぁあぁうあああうあァァッッ!!」




雅之が視線を痛みのある腹に向ける。すると、腹部からは結晶のようなものが生えていた。
他の子供達も同様にあらゆる所から結晶が現れ、苦しみだした。
若葉台小学校だけではない。この街と、付近の人間の多くが邪悪な光を浴びていたのだ。
その結晶からは紺色の光が生じ、空へと昇っていく。


行き先はバイロックであり、ジューザの杖へと戻っていく。
溜まりに溜まった人間の恐怖から作られだ負のエネルギー゙をセミマルへと送っていく。