「私は女帝・ジューザ。万物の創造と破壊を司る女神。」


それはラディゲが侵略の意を人類に伝えたときの台詞に近い。
ということは、ジューザこそが最終ボス。そう感じたキッズたちは転身しようとする。
そこを見破り、杖から破壊光線を出してキッズたちを吹き飛ばす。

煙が晴れた時にはジューザとラディゲを見失っていたが、新たな危機感だけは多く残されていた。



基地に帰ったキッズたちは、長官に事の次第を報告する。
ラディゲも畏怖する敵。斃すのも難しいだろう。

「とにかく、戦う準備はしておいてね。みんな!」



バイラムではマリア以外の幹部は跪いていた。ジューザは裏次元戦争の折に行方不明になっていた。元地球人であるマリアが知っているはずはない。
ジューザは死亡したと思われていたが、天をも焦がすと言われる魔獣゙セミマル゙を宿し、自らに適合させるための時間を図っていたのである。
迅速に地球攻略を進めるためにもセミマルを産む必要があると説くジューザ。
セミマルは生物が抱く負の感情、即ち、憎悪や恐怖を吸い取って成長するのだという。