一番ボスっぽいのが顔面蒼白のラディゲ。


少年幹部トラン。


元人間のマリア。


ロボットのグレイ。


全部竜が言っていた通りだった。


「揃いも揃って………」

今戦ったばかりでやるのはキツい。だが、いざとなれば気伝獸がある。
そう思ったリュウレンジャーは挑発を始めた。



「来るなら来いよ!」


「フハハハハ!!今日は挨拶に来ただけだ。」


確かに戦意があるようには思えない。ラディゲは剣を置き、話を始めた。


「貴様らがどこから来たのかなどどうでもいい。我らの邪魔をするならば、ジェットマン同様滅ぼすべき敵だということだ!!」



「何て滅茶苦茶な………」



「ガキ共よーく聞け!貴様らの力を評価し、我らはゲームをすることにした。」


まさにジェットマンと同じこと。しなくてはならないことがあるのに、それをゲーム扱いとは許せない。


「こっちは真剣なんだぞ!ゲームなんかで人を殺されたらたまんないよ!!」


「フハハハハ!騒ぐな。楽しみに待ってろ…………」


そう言いながら、幹部は消えていった。



「何だあいつら………」

何かが始まろうとしている。そんな予感がしていた。





その頃、『ダイレンジャーの世界』にいる虞翻から、嘉挧へメッセージが届けられていた。



「ほっほっほ。嘉挧よ、クジャクレンジャーはどうじゃ?」


「はい。子供たちと………ダイレンジャーキッズと合流して敵を斃したようです。」


「ふむ。さて、何かはわからぬが、新たな気伝獸が誕生しようとしておる………。ウォンタイガーのように、新たな可能性を持つ希望として。」


嘉挧はそれに驚き、パンを焼く。



つづく