お盆前の最後のプール実習、由貴ちゃんは浮かない顔でプールに入っていました。
それに気づいたコウが近づいてきて、手を差し伸べてきます。
祭りの時にあった町子ちゃんと手を握ったシーンを思い出してしまいます。


「何でもないよ………」

そう言って上がってしまいます。



終始浮かないままで、帰り道もそうです。最後にコウと一緒になりますが、話もまるで聞けません。
そんな様子を見て、コウは謝ります。誤る必要がないと言う由貴ちゃんですが、コウは自分が操られたときにしたことが原因じゃないかと言います。


「そんなんじゃないよ……」

「困った顔してたら、僕やみんなも困るんだよ。由貴ちゃんには、笑っててほしいんだ。由貴ちゃんの笑顔は、みんなを笑顔にするから。」


そこで由貴ちゃんは、こんなくらいで暗くなってる場合じゃないと思います。
ここでコウは、由貴ちゃんの手を握り、走っていきます。