「立てよ、木馬!」
ブラスターファイズがオーガに駆け寄る。頷きながら立ち上がり、オーガストランザーを持つ。
視線の先には斃すべき敵がいる。2人は走り出し、ターンアルファに斬りかかった。
それを剣で受け止め、払いながら一太刀を浴びせられる。首を絞められ、退けようとするも、力ではねのけることが出来ない。
「ぐ………あ……」
「お前たちはオリジナルの中でも優れた力を持っている………なぜ我に従わぬ?お前ならば゙欠陥品゙を抜けて、新世界の住人になる資格を与えてもいいんだぞ?。死は怖いはずだ。」
確かに、王からの洗礼を受けていない。いずれ、体の崩壊をするのかもしれないことはわかっている。
恐れてる。人間だろうと、オルフェノクだろうと、死ぬことは怖い。
「………怖いから………必死に、生きてるんじゃないか!!」
「そうだ!人間を守るためにな!!」
死ぬことに恐怖を抱かなければ、生きることを選べない。
それは決して臆病ではなく、生きる選択をした勇気なのだ。
「理解できんな………。」
ゲスの考えることはわからない。わかる必要さえないはず。