6話④

その頃、集落では人間達は解放軍の勝利を願っていた。
しかし、事態は一刻の度に進んでいた。菊池クリーニング出張所にて、照夫から幾億もの光が放たれ、世界中にばらまかれた。
それは全世界のオルフェノクに突き刺さり、一瞬で灰と化した。それらから生じる青い炎が一カ所に集まり、照夫に寄っていく。
菊池クリーニング出張所は燃えてしまい、由貴は何とか脱出した。
燃えゆく照夫の体。由貴は唖然としながらも、ただ見守るしかなかった。
その後、炎の中からアークオルフェノクが現れる。そう。すべてはアークオルフェノクが敗れた時の保険として、そして強力になるための因子を持たせるための計画だったのである。
アークオルフェノクは、さらに力を得るために使徒再生の触手を出して数名の人間をオルフェノクに変え、喰らった。
由貴はそれを止めるが、逆に触手を体内に入れられてしまう。しかし、心臓には触れずに引き上げ、そのままスマートブレイン社へ向かった。