新訳19

その間、ライダーたちはさっきのディケイドの言葉を思い返していた。
あれが、ディケイド……門矢士の本当の思いであるならば………。
「俺たちは………やらなきゃならない……」
クウガが立ち上がる。
「そうだ……。世界を、人々を守る……」
アギトが立ち上がる。
「それが、どんなに辛いことで、苦しかったとしても……」
龍騎が立ち上がる。
「力を持った責任を果たさなきゃならねえ。」
ファイズが立ち上がる。
「その責任は、自分で選んだ道だからこそ……」
ブレイドが立ち上がる。
「世界を守る覚悟となるんだ。」
響鬼が立ち上がる。
「それは天の道にも通じる……そして、人の道としての、理想の形だ……」
カブトが立ち上がる。
「ああ………こうなりゃ、やるこたぁ決まってるよな、良太郎！」
《うん。僕たちは背負ってるんだから……過去も、現在（いま）も、未来も……》
電王が立ち上がる。
「そう………僕たちは、仮面ライダーなんだ……！！」
キバか立ち上がる。

そして、全員が最大限に力を引き出すことを決めた。ある者はカードを装填し、ある者は内部リミッターを解除する。