9/9(水)「はなまるマーケット」に小栗旬生出演!
明日9月9日(水)のTBS「はなまるマーケット」内はなまるカフェのコーナーに小栗旬さんが生出演します。
お見逃しなく!!
【はなまるマーケット】
9月9日(水) 8:30~9:55
雑誌情報!
雑誌名 | 発売日 | 内容 |
---|---|---|
STEADY. | 9月7日 | 小栗旬インタビュー |
marisol | 9月7日 | 小栗旬インタビュー |
SEDA | 9月7日 | 田中圭インタビュー |
TOKYO HEADLINE | 9月7日 | 小栗旬インタビュー |
MEN'S EX | 9月7日 | 作品紹介 |
Goods Press | 9月7日 | キャラクター紹介 |
週刊SPA! | 9月8日 | 萩原健一インタビュー |
週刊アサヒ芸能 | 9月8日 | 萩原健一×テリー伊藤対談 |
Lalaぱど | 9月8日 | 田中圭インタビュー |
女性自身 | 9月8日 | 小栗旬表紙・インタビュー |
レタスクラブ | 9月10日 | 小栗旬インタビュー |
FINEBOYS | 9月10日 | 池内博之インタビュー |
ぴあ | 9月10日 | 作品紹介 |
※予告なく変更なる場合がありますので、ご了承ください。
芥川龍之介の母校・東京大学にて公開講座開講!!
9月3日(木)、「藪の中」の作者、芥川龍之介の母校である東京大学・安田講堂で行われた公開講座に小栗旬さん、柴本幸さん、田中圭さん、やべきょうすけさん、萩原健一さん、中野監督、山本プロデューサー、亀山プロデューサーが特別講師として登壇。制作現場の様子や『TAJOMARU』の見どころ、映画にかける想いについて語りました。
歴史ある安田講堂に登壇した小栗さんは「本当に貴重な体験をさせてもらったと思います。すごく雰囲気があって、色々な歴史があったのだなと感じました」とコメント。多くの東大生が参加した会場では、聴講生からの質疑応答も行われ貴重な機会になりました。
最後に『TAJOMARU』について小栗さんが「今の僕たちの世代は生きづらいと聞くけれど、『TAJOMARU』の時代は今よりもっと生きづらくて自由がなかったと思う。だからこの映画を観て、自分たちよりももっと大変だった人たちがいたんだと知って、明日への活力にして欲しい」とメッセージを送ると会場は熱気ある拍手に包まれました。
映画『TAJOMARU』東京大学公開講座 「日本コンテンツと海外市場」
■日時:2009年9月3日(木)
■場所:東京大学 安田講堂
■登壇者:小栗旬、柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、萩原健一、中野裕之監督、山本又一朗プロデューサー、亀山千広プロデューサー、濱野保樹教授
笠井アナ:本当に錚々たる講師の方々になりました。小栗さん、東大で講師ですよ!どんな気分ですか?
小栗:はい(笑)。参りましたね。そんな、僕は高校すらまともに行っていないのに、こんなところに来ていいのかなという感じなのですが…(苦笑)。
笠井アナ:今回はとにかく強烈な芝居と芝居のぶつかり合い、といった作品になったと思います。現場の撮影はどうだったのか、どんな想いが残っていらっしゃるのかを皆さんにお聞きしたいと思います。まずは小栗さんからお願いします。
小栗:現場はすごく楽しかったです。盗賊の皆との撮影の時などは遊んでいるのか撮影をしているのか、よく分からないような感じで進みました。かと思えばお白州の場面ではすごく現場に緊張感が走っている時もあり、一つの映画の中で色々な現場を体験でき、すごく面白い現場でした。
笠井アナ:ただ、これまで観てきた小栗さんの作品の中で、この様なエネルギーの爆発を見せた映画はあまり無かったのではないですか? 何かを考えてお芝居をしたと思うのですがいかがでしょうか?
小栗:プロデューサーの山本さんから、『TAJOMARU』に入る1年前に出演した『カリギュラ』という舞台の映像版をやりたいと聞いていました。普段映画ではここまでしっかり喋りませんし、ここまで想いもぶつけないのですが、今回はちょっと演劇的な方向でやろうと思っていたからだと思います。
笠井アナ:とにかく様々なエネルギーに観客が巻き込まれていくようなお芝居でしたが、やっていて疲れるということはありませんでしたか?
小栗:疲れるということは無かったですね。
笠井アナ:手応えはありましたか?
小栗:でも、毎回色々とやりながらも悩んでしまうのが自分の性分なので。
笠井アナ:そうですか。でもその成果はしっかりフィルムには焼き付けられていたと思います。
小栗:ありがとうございます。
笠井アナ:柴本さんは姫でありながらいくつもの顔を見せてました。エネルギーが必要なお芝居がいくつもあったと思うのですが、現場はいかがでしたか?
柴本:盗賊の皆さんのシーンみたいに、私は明るいシーンがほぼ無かったので、わりと自分自身が緊張しっ放しというか弛緩ができないというような状況で、広島のロケ現場に缶詰だったというイメージがあります。ただ、役者の皆さんとの芝居のぶつかり合いがすごく楽しくて刺激的な現場だったなと思います。
笠井アナ:柴本さんは役にとても入り込んでしまうタイプではないかと監督がで仰っていましたが。
柴本:そうですね、今回は特にそうでしたね。色々な側面があったので、その振れ幅が広い分だけ自分自身はハードだったなと思います。
笠井アナ:リハーサルの時点で、もう涙が出ていたと聞いたのですが。
柴本:そうですね。あまり意識はしていないのですが、そういうタイプかもしれないです。
笠井アナ:小栗さん、その早いスイッチが入る柴本さんの相手をしていてどうでしたか?
小栗:いや、大変でした(笑)。
笠井アナ:具体的に言うと?
小栗:僕も最近色々なところで言っているのですが、“なりふり構わない”というセリフは柴本さんの為にあるような言葉ですね。ここまで体当たりな女優さんには僕は初めてお会いしました。「ああ、幸ちゃん、なりふり構っていないな」と現場で2回くらい思ったことがあります(笑)。
笠井アナ:そしてやべさん。小栗さんとは『クローズZERO』の共演もあり、知った仲だとは思いますが、今回は若い盗賊のチームです。色々な撮影の記憶が残っているのではありませんか?
やべ:盗賊が登場するシーンは、映画の中でも少しほんわかするというか、重くないシーンなので、そのギャップを楽しんでいこうとやっていました。そこに旬君が入ってくるのは、スイッチを変えなくてはいけないのですごく難しいと思うんです。でも、我々のペースに合わせてくれました。違うシーンになるとその相手をする役者さんのペースに合わせながらも、自分の表現ができる役者さんだと思います。その極端な部分を上手く表現できる役者さんなのだなということを改めて感じました。年は9コ下なのですが、先輩のように感じました(笑)。田中圭君は後輩だと思っていますけど!
笠井アナ:やべさん自身は今回の“道兼”という役はいかがでしたか?
やべ:“道兼”という役をいただいてから、プロデューサーの山本さんとも何度も打合せしました。自分がどういう役回りをしなくてはいけないかというのは分かっていましたし、本来役者としての芝居の力があれば、皆さんのようにオンとオフという切り替えが出来るのですが、私はどうも不器用な人間みたいです。盗賊一味は「昼は盗賊、夜宴会」がキャッチコピーになっており、オンとオフがなかなか使い分けられないので、昼はお芝居して夜は宴会して毎日を過ごしていかないと役作りにはならないなということで、毎晩呑んでおりました(笑)。
笠井アナ:長期ロケということで皆さんの結束も強まったと思いますが、田中さんはとにかくこれまでに無いダークな印象を受けました。どうでしたか?
田中:正直こんなに辛い現場は初めてでした。でも完成した作品を観て、こんなに嬉しかった作品も初めてだなと思いました。
笠井アナ:具体的にどの部分が辛かったのですか?
田中:初めての時代劇で、殺陣にしても役どころに関しても、僕にとって初めてのことばかりでした。尚且つ、役柄も大事な役だったので結構皆にプレッシャーを掛けられていました。殺陣に関しては、初日に他の皆さんの殺陣と自分の殺陣のスキルの差をまざまざと思い知らされました。でも、立ち回りのシーンが結構あったので、やらなければいけないというプレッシャーもありましたし、役作りに関しても「これで良いのかな」という不安もありました。あとは先ほどやべさんが言っていた夜の宴会が僕は辛かったですね(笑)。
笠井アナ:やべさん、辛かったらしいですよ(笑)。
やべ:圭君はあまりお酒が強くないんです。なので結構しんどかったのだと思います。でも、圭君の役は盗賊ではないですけれどね(笑)。
笠井アナ:そんな中で田中さんの役柄は萩原さんの側近で、萩原さんのお芝居を間近で見られる役でもありました。いかがでしたか?
田中:一番最初にプロデューサーである山本さんが、"義政"と"桜丸"の関係性を撮影前に作っておきたいと言っていて、萩原さんと撮影に入る前の日にお話をさせていただきました。その時に山本さんはプロデューサーなのですが、"信綱"役のセリフを自ら読んでくれて、本読みをしたんです。僕も何故かその時"直光"をやっていました(笑)。そんな中、萩原さんはすごく入念に、"義政"を演じるということの大事さというか、やはり歴史上にいた将軍というのを演じる為にすごく下準備をしていたんです。"義政"を受け入れる器として自分を作って現場に来て、それでいても尚且つそういう場を設けて、こんなド後輩の僕にも「僕は"義政"をこういう風にしたいのだけど、田中さんはそれでいいですか?」と言ってくださったんです。その優しい口調はすごく覚えていますね。こんなに大スターと言われる大先輩がそんなに丁寧にお芝居や役について考えているということが僕はすごく刺激になって、貴重な経験をさせていただきました。
笠井アナ:萩原さんは、久しぶりの映画復帰で、色々な思いがあったと思いますが現場はいかがでしたか?
萩原:山本プロデューサーや中野監督は環境作りが上手なので、気持ち良く参加することができました。色々と調べた上で参加しましたが、山本さんが「ここはそういったシーンではないので、こちらに併せていただけますか?」とドライではなく、非常にクールにスマートに言っていただいたので、素直に受け入れることができました。山本さんや中野さんには人情が残っていると感じました。
笠井アナ:『やっぱり、映画はいいな』という思いですか?
萩原:そうですね。これから日本映画は大変繁栄すると思います。なので、山本さんはじめ、中野さんも含めこれから新しいプロデューサーも育ってくると思います。本当にジャパニーズ・ニュー・シネマの始まりだと思っております。
■来場聴講生からの質疑応答
●台本がぎりぎりに出来上がったというお話を聞いたのですが、キャストの皆さんはぎりぎりにできた台本に対して、どのように役作りを行ったのでしょうか?急に役に入り込むには、どのような意気込みが必要だったのでしょうか?
小栗:役作りかぁ……。
笠井アナ:台本の遅れは影響ありましたか?
小栗:影響はあると思います(笑)。
笠井アナ:そうですよね。具体的には、どのような状況だったのでしょうか?撮影が始まっても全部の台本がきていなかったのですか?
山本:クランクインの3日前で「出ない!俺は、絶対に出ないぞ!」と言っていました。
笠井アナ:確かに、役者としては3日前に台本がないのはきついですよね?
小栗:台本がすべてではないと思っているので、決してそういう意味だけではないです。もちろん、映画の中にはあえて台本を作らずに環境だけ設定して、なんとなく芝居を作っていくことを、きちんとした目的としている現場もあると思います。ただ、この作品に関しては間違いなく台本ありきでスタートしていくものだと思うので、3日前に台本があがってこない時点で、どう考えてもできないですよね。
笠井アナ:三谷幸喜さんのお芝居みたいですよね(笑)。となると、それをどのように乗り越えていったのでしょうか?
小栗:頭を切り替えるしかないですよね(笑)。先ほど、絶対に影響があると言ったのは、キャラクターを読み込む時間も無く、現場に対する準備もできないということです。でも結果的にやらなくてはいけないので、皆でそれを受け止めて、クリアしてくこといなると思います。そこがすごく大変だったなと思います。
笠井アナ:萩原さんは、台本の遅れに関してはどう思っていましたか?
萩原:一応いただいていたのですが、本当にビックリしました(笑)。でも、プロデューサーや監督たちの息が合っていたので素直に受け入れられました。書き直した台本が出来てすぐに撮影だったので、私もオタオタしていました。小栗さんも3日前に渡されたということで、皆同じようなレベルにするという環境作りが、真の心あるプロデューサー、演出家の役目だと思います。
やべ:準備の時間は確かに少なかったのですが、僕はどの作品の時も最終的に役作りを終えるのが現場に入る時なんです。また、僕は衣装合わせを非常に大事にしています。自分の演じるキャラクターがどのような衣装を着て、どんな環境でどのような生活をしているのか、台本を読んで想像しても実際に現場を見ないとどこまで合致しているか分からないですから。また、衣装合わせは、監督がどういうものを求めているのかをディスカッションできる場だったりします。本の内容というよりは、自分が演じる人物像というものを、衣装やロケ現場などの写真を見せてもらったりして役作りをしていきました。今回、僕は道兼一派としての仲間がいたので、そこで何が大切かというのは山本さんから聞いていました。台詞を覚えるのは大変な部分もありましたが、なるべくニュートラルな状態で入って、監督に求められるものにどれだけ答えていけるかという、心の準備だけはできたかなと思います。真面目にしゃべってしまいました(笑)。
柴本:台本の遅れに関してはあまり明言できないのですが・・・。私自身ぎりぎりに台本をもらって読んだ時に、キャラクターのベクトルが色々な方向に行っていたので、どうしたらいいのかわからなくなりました。どこに軸を置いて、どのように演じていけばいいのか、本当に分からなくなりました。なので、最初のロケの時に山本さんにと相談しました。撮影に入ってからも試行錯誤しながら、相談しながらやっていきました。
田中:僕の場合、作品によってどこまで役作りをするか変わってきます。立ち方を変えるのも役作りですし、同じ台詞でも言い方を変えれば役作りです。僕は最初に本をいただいて読んだ時に、桜丸は今まで演じたことない役で格好良いと思いました。台本では桜丸が人を斬るシーンが多くて、僕はそういうのに憧れていたんです。でもいざクランクインになって、明日から地方ロケに行くとなった時、桜丸が多襄丸に対して恩を仇で返す感覚が自分にはないかもしれない、「台詞をちゃんと言えるかな?」と心配になってきてしまったんです。でも次の日から撮影に入るので、桜丸がなんでそういう行動に至ったんだろうというところだけを自分の中ですっきりさせました。それ以外の立ち回りなどは、アクションコーディネータの方が指導してくれ、役に色を付けてくれました。現場に行けば監督がいるので、監督の演出によって役も変わるので、桜丸の気持ちだけ作って、言い回しや声のトーンは現場でどんどん作っていければいいかという思いでした。もっと先に台本をもらって、全部自分で固めていたとすると、逆に対応しきれなかったかもしれません。
笠井アナ:事前に準備しきって行っていいのか、悪いのかというので映画自体も変わるでしょうし、今回は役者さんの集中力と緊張感が映画にいい影響をもたらしていると思うのですが、監督いかがですか?
山本:映画の面白いところは、引いたり寄ったり違う目で観れるところや、撮った映像に対して2の手3の手矢をつげかえてシーンと向き合っていくところなんです。役者が熟考した生み出した演技と、瞬間的に感じたことを表現した場合と、どちらが良いかなんて誰にも言えないんです。それくらい偶発的であり、色々な運に恵まれると役者も根っこからの実力が出てくるのです。最終的に映像をつないでみると、すごい芝居をしたと思っていても、つまらなくなる可能性もあるし、大した芝居ではなかったけれど良いシーンになる可能性もあるのです。それが映画の面白さで、舞台とは違うところだと思います。
笠井アナ:映画が総合芸術と言われる所以ですね。
●歴史ものの映画が多く公開されていますが、『TAJOMARU』の作品の強みは何だと思われますか?
中野監督:役者力ですね。断言します。作品それぞれに魅力があるので僕も楽しみに観にいこうと思っていますが、(『TAJOMARU』は)本当にすごいです。他の映画は、芝居と芝居の間に映像で説明するシーンが入ったりすることが多いのですが、この映画はほとんどなくて、ぎっしり詰まっています。そこが唯一違う点だと思います。
●小栗さんに質問です。この映画のキーワードとして“理想のリーダー”を挙げることができると思います。つい先日、衆院選で新しいリーダーが選ばれましたが小栗さんの考える“今の日本に必要なリーダーの条件”を教えてください。
小栗:今の日本のリーダーの条件ですか……難しいなぁ……。
笠井アナ:例えばこの映画の小栗さんはある種、座長的な雰囲気のある主演だと思います。お芝居で座長もやっていらっしゃる小栗さんの視点で「このようなことを意識していこう」というのがあったのではないでしょうか?
小栗:そのような点でいえば、極力弱みは見せないようにしています。撮影現場ではピリピリとした空気で緊張感が走っていたほうが良いものが撮れると思っていらっしゃる方もいますし、楽しい状況を作ったほうが良いものが生まれるという方もいて様々ですが、僕は後者だと思います。僕らは好きな仕事をしに来ているはずなんです。芝居がしたくて来ている役者がいて、その人たちに対して良いものを撮ろうとしている監督がいて、それを支えようと一生懸命に手を回してくれるスタッフ達がいて、皆で1つのおもちゃ箱のようなものを作ろうとしているんです。楽しくないはずがないです。もちろん辛い時や過酷なときもあるけど、何でそんなときに笑っていてはいけないんだろうと僕は思います。辛いから辛くなきゃいけないということではないと思うし、そのような時に僕自身はいつも笑っていられる環境作りをしたいなと思っています。
●萩原さんにお聞きします。私の周りには多襄丸に登場するような逞しい男性がいません。今の若い男性をどう思っていらっしゃいますか? あと、映像の中で萩原さんが田中さん演じる桜丸のお尻を触るシーンがありますがそれについての感想と、好みの女性のタイプを教えてください。 萩原:どのような女性がタイプか、ということからお答えしますが、女性遍歴が多すぎて分からないです(笑)
(一同笑)
萩原:草食系などと言われ、男性が弱くなってきていると巷では話題になっているようですが、私はもう“色気”を振り撒く時代じゃないと思います。要するに“色気”よりも“色香”の時代になってきていると思います。時代の変化とともに、男性のフィーリングも“色気”から“色香”に変わってきているのではないでしょうか。“色気”というとギラギラしていますが、“色香”はインテリジェンスがあるじゃないですか。大和男子はそのような東洋哲学を身につけているし、日本人らしい“ふくよかさ”と“品の良さ”は相変わらずあるんじゃないかと思います。ただ、女性は男性に頼る時代ではなくなってきました。イーブンな世の中というのは良いことだと思います。あと、私は決してゲイではございませんので、勘違いしないでくださいね(笑)本当はもっと濃厚なシーンもあったんですが、監督とプロデューサーさんにカットされました。(桜丸を演じた田中さんのほうを向いて)ねぇ田中さん、気持ち悪かったよね~(笑)
田中:(そうそう、という感じで大きく頷く)
(一同笑)
●多襄丸という作品で一番伝えたかったことは何ですか?
柴本:愛情というものは不変であると思いました。もちろん時代背景も違いますが、何百年経っても人を愛する気持ちというのはそれほど変わらないのではないかと思いました。
田中:目に見えるものを信じるか、目に見えないものを信じるかってことだと思います。多襄丸や阿古姫は見えないものを信じている一方で、桜丸は目に見えないものを信じることができず、目に見えるものを追い求めようとします。桜丸は最後、野望が終わった時に、目に見えなかったものを信じ切れなった自分への寂しさや直光への想いがこみあげてきます。作品を見ていただければ何か胸に届くものがきっとあると思います。そして、それはとても大切なことだと思います。
やべ:いつの時代であれ、大切なものというのは、そんなに変わらないのだなと思いました。それはつまり、人を愛する気持ち、仲間を想う気持ちということです。それをこれから日本を担う皆様が感じ取っていただければと思います。また、この映画は今の時代に共通することも多々あると思うので、それぞれのキャラクターの目線に立ってもらうと、どこかに自分の置かれている環境に近いものが見えてくると思います。
萩原:この多襄丸に登場するキャラクターには様々な“運命”があります。運命は自分で切り開いていくものです。この映画は自分の背負った運命を自分で切り開いて幸せになる人もいれば、人が幸せになることで自分も幸せになる人もいるという、つまり非常に開拓精神のある映画だと思います。
小栗:皆さんの意見を聞いて、なるほどと思いました。この作品の中でショーケンさん演じる義政のセリフで「正しいことからいいことが生まれるわけではない」というのがあるのですが、それはいつも心に留めておかなければならないと思っています。山本プロデューサーが仰っていたように、全てがちぐはぐな中から良いものが生まれることもあると思います。この作品は、生きることの大変さであったり、辛さであったり、ネガティブな面もありますが、ショーケンさんの仰るとおり、自分で運命を切り開いていけば、何かが手に入るという前向きなメッセージがあります。やりたいことが見つからないとか、生きることが辛いとか言う人たちがいますが、昔はもっともっと生き辛い世界を生きてきた人がいるから、今、僕らがこうやって生きていられるんだと幸せを噛締め、明日への活力してもらえばいいなと思います。
(一同拍手)
笠井アナ:色々な質問が出ました。そして、小栗くんもありがとうございました。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものです。歴史ある東大の安田講堂の中での公開講義ということで、皆さんに感想あるいは今の想いを一言ずつお願いします。
田中:僕らにとっても貴重な時間を皆さんにプレゼントしていただきました。本当にありがとうございました。
柴本:撮影が終わってだいぶ経つので、皆さんと一緒に色々と振り替える時間が持てたことをすごくうれしく思います。ありがとうございました。
小栗:この場にこうして座らせてもらうことはこの先もないと思いますので、本当にすごく貴重な体験をさせてもらったと思います。なんか・・・いいですね、ここ。すごく雰囲気があって、色んな歴史があったのだなと感じさせてもらいました。どうもありがとうございます。
萩原:本当にありがとうございます。私がこの映画に出演した理由はとても素朴なことでした。子子孫孫の郷に入った演出家、俳優、女優、そして真のプロデューサー、それから映画に関わる多くの技術者がのびのびと自由な中で精一杯努力できるように、それが今生きている私たち団塊の世代の勤めではないかと考えています。私はこの作品に出られたことを本当に誇りに思っています。一人でもいいですから、自分の周りにいる人がこの映画を観て幸せになってもらえれば、価値のある映画だと思っています。この映画を自分の子供のように思っていますので、応援よろしくお願いします。
やべ:この『TAJOMARU』という作品に出会わなければこういう経験もできなかったと思います。映画に携わって役者という仕事をさせてもらっていると、目の前で観て下さった方、興味を持って下さる方の意見を聞く機会がなかなかないので、こうしてたくさんの方々に色々な質問を受けたり、どのように作品や映画を思ってくれているのか聞けたことを嬉しく思っています。ですので、是非観ていただいて、皆さんの中で感じたことがありましたら、家族や仲間にそれを伝えて、公開(講座)とは違う、仲間や家族の中でのシンポジウムをしていただければうれしいかなと思います。ありがとうございます。
中野:今日は素晴らしい経験をさせていただきましてありがとうございました。出演者の皆さんの言葉を聞いていても胸にくるものがありますし、これからも精進して良い作品を作って皆を幸せにしたいと思いました。色んな要素がたくさん含まれているので、先ほど、やべさんが言ったように、家に帰ってから色んな話ができる映画だと思います。よろしくお願いします。
山本:東大なんて生涯来ることはないと思ってましたし、来てみるとこの興奮は何なんだと、つい心洗われる思いでした。僕はいつも映画を作って、皆さんのところをまわって一生懸命告知して歩くんです。隣に座っている亀山さんや、壇上に上がることのない映画を支えてくれる皆さんや仲間、スタッフはもちろん映画配給会社にいたるまで、日々努力して、何とか皆さんに伝えて、この映画を観ていただきたいという思いでやっております。色々なプロモーション行脚の中でも、今日はとっても特別な一日になりました。本当に皆さんありがとうございました。
亀山:今、山本プロデューサーがおっしゃったように、僕らは、試写会や色々な形でお客さんの前に出ることがあるのですが、普通の絵作りの試写会やイベントではなくて、お客さんと話したいと思いました。やるのだったら安田講堂が良いと、何故かふと思いまして、濱野先生にお電話して、この無理な機会を作っていただきました。まず、濱野先生に本当に感謝いたします。ありがとうございました。やはりこういう場では、普段僕らが聞けない話が聞けます。山本さん以外、普段はほとんど無口な人たちで、小栗くんがこんなによくしゃべるとは思いませんでしたし、萩原さんが本当に素敵に見えました。こういう場に出るとちゃんと話してくれるのだなと、安心しました(笑)。それもひとえに会場に来てくださった皆さんの真摯な姿のおかげです。ありがとうございました。
笠井アナ:濱野先生、最後に今日の公開講座の総括をお願いします。
濱野:割りとこのような会合を持つことはあるのですが、いつもスタンリー・キューブリックが娘に言ったという、「人生の最大の幸せは、好きなことを仕事にすることだ。」という言葉を思い出します。(舞台上のゲストに向かって)いつもこちら側の人は皆好きなことを仕事にしていますが、私だけ違んですよね(笑)。なので、こういった不幸がないように東京大学でコンテンツ制作の授業をやっているのです。ご覧になると分かると思いますが、映画ほど面白い仕事はないですよ。そして、皆さん真剣に命懸けでやっていらっしゃいます。私が教授という職業に対して命懸けかど問われたら、学生には言えませんが、命懸けではないですね(笑)。でも、こちら側にいる人たちは皆命懸けなのですよ。本当に面白いですから、皆さんもチャンスがあればここを目指して下さい。そのためには東大に是非入ってください(笑)。
そして、やべさん、実はここはネクタイがないと上がれないんですよ。
やべ:え~、すみません。
濱野:すみません、嘘でした。たぶん東大の歴史で初めて、皆さんがノーネクタイで壇上に上がったのではないかと思います。私も数回しかありませんが、実は結構大変なことなのですよ(笑)。
eiga.com×TAJOMARU インタビュー8週連続特集 掲載中!!
映画情報サイト eiga.com にて、『TAJOMARU』8週連続インタビュー特集を展開中!
小栗さんの動画インタビューや中野監督、山本プロデューサー、そして萩原健一さんが、それぞれの思いを語っています。
来週には、「第7弾 小栗さん動画インタビュー パート4」が、再来週には、「第8弾 小栗さん動画インタビューすべてのテキスト版」がアップされる予定。是非、チェックしてみてください!!
小栗旬 スペシャルインタビュー パート1 (動画)
◆第2弾
◆第3弾
小栗旬 スペシャルインタビュー パート2 (動画)
◆第4弾
◆第5弾
小栗旬 スペシャルインタビュー パート3 (動画)
◆第6弾
萩原健一が語る復帰第1作「TAJOMARU」芥川龍之介の母校・東京大学にて公開講座開講!!
9月3日(木)、芥川龍之介の母校である東京大学・安田講堂で行われた公開講座に小栗旬さん、柴本幸さん、田中圭さん、やべきょうすけさん、萩原健一さん、中野監督、山本プロデューサー、亀山プロデューサーが特別講師として登壇。制作現場の様子や『TAJOMARU』の見どころ、想いについて語りました。
歴史ある安田講堂に登壇した小栗さんは「本当にすごく貴重な体験をさせてもらったと思います。すごく雰囲気があって、色々な歴史があったのだなと感じさせてもらいました」とコメント。半数が東大生という会場からの質疑応答も行われ貴重な機会になりました。
最後に『TAJOMARU』について「今の僕たちの世代は生きづらいと聞くけれど、『TAJOMARU』の時代は今よりもっと生きづらくて自由がなかったと思う。だからこの映画を観て、自分たちよりももっと大変だった人たちがいたんだと知って、明日への活力にして欲しい」とメッセージを送ると会場は自然と拍手に包まれました。
学生からの質疑応答など、詳しいレポートはこちら
GREEで『TAJOMARU』キャスト・スタッフによるブログ展開中!
GREEで『TAJOMARU』関連ブログを展開中です。
桜丸を演じた田中圭さん、道兼役・やべきょうすけさん、猿役・綾野剛さん、鉄役・山口祥行さん、鷹役・須賀貴匡さん、そして中野裕之監督、山本又一朗プロデューサーがブログを開設!
『TAJOMARU』撮影エピソードを公開しています!
日々更新されていますので、毎日チェック!
テレビ・雑誌情報!
放送日 | 放送時間 | 放送局 | 番組名 | 内容 |
---|---|---|---|---|
9/4(金) | 24:10~24:55 | NHK | トップランナー | 小栗旬ゲスト出演 |
9/5(土) | 10:45~11:15 | フジテレビ | 小栗旬VS多襄丸! ブレない男の生き様SP! |
『TAJOMARU』特番 |
9/5(土) | 26:20~26:50 | フジテレビ | さんまのまんま | 小栗旬ゲスト出演 |
【雑誌】
雑誌名 | 発売日 | 内容 |
---|---|---|
woofin | 8月30日 | 田中圭インタビュー |
cinefil | 8月31日 | 小栗旬表紙・「TAJOMARU」大特集 |
TokyoWalker | 9月1日 | 小栗旬表紙・インタビュー |
YokohamaWalker | 9月1日 | 小栗旬表紙・インタビュー |
ステナイデ | 9月1日 | 表紙・時代劇映画特集 |
mini | 9月1日 | 小栗旬インタビュー |
シネマスクエア | 9月1日 | 小栗旬、田中圭インタビュー |
月刊オーディション | 9月1日 | 小栗旬インタビュー |
オレンジページ | 9月2日 | 小栗旬インタビュー |
CSシネマタクシー | 9月2日 | 田中圭インタビュー |
TV LIFE | 9月2日 | 作品紹介 |
Gyao magazine | 9月4日 | 小栗旬表紙・インタビュー |
CIRCUS | 9月4日 | 小栗旬インタビュー |
日経エンタテインメント! | 9月4日 | 柴本幸インタビュー |
シティリビング | 9月4日 | 小栗旬インタビュー・時代劇特集 |
日本映画magazine | 9月5日 | 小栗旬、田中圭インタビュー |
※予告なく変更なる場合がありますので、ご了承ください。