熊本市役所の建替えについての進め方が、私から見れば市の暴走にも思える最中、議会へ、職員から投書があったと聞きました。情報頂いた方に許可いただきましたので、共有させていただきます。


実際には、約1000億と言われる市役所建替え。

市の報告書の承認に関わった大学名誉教授も、正解な情報をみれば耐震は大丈夫。と言われる最中です。



市職員による内部告発全文


『熊本市役所の本庁舎整備問題について』


私は熊本市役所の職員です。

熊本市役所の本庁舎が整備問題において、建替に誘導するために内部で不正な処理が行われた事実があり、このまま事業化されるのは市民志向に反するという思いから、このような駄文を送付させていただきます。


 本庁舎は現在建替ありきで話が進められていますが、その方針の根幹となったのは耐震性能分料会の報告書です。ですが、まさにその根幹である『分科会の報告書は、市の職員が不正に関与して作成されたものであるという事実』があるのです。

 

 現時点で500憶という事業費、今後の物価高騰を鑑みれば天井も見えない大型ハコもの事業について、一部の職員が市長への忖度から『裏工作までして建替を進めている事実』に対して、同じ公僕として良心の可責に苛まれております。


●耐震性能分科会の最終報告書が示されたのが2022年12月、その数ヶ月前から、現在の「庁舎建設課長」を含む数名の建築職員が秘密裏に報告書案の作成を開始しました。


『本来第3者機関が作成すべき報告書を、市の職員が作成したのです。』


●その当時は庁告連設準備室すら組織化されていない状況下で、その作業が公になってはいけないからと、『それらの職員には人事異動も発令せず、在籍上は各所属在籍のまま内密に』政策局の一角にこもり、報告書案の作成を行っていました。その時点から、人事部門を含んだ組織ぐるみの不正が行われていたのです。


●分科会の報告書は、分科会名で公表されてはいますが、その作成には市長に付度した職員が大きく関与しています。報告書案は『建替に都合のいい内容に誘導』されているのです。


●そのような経線もあるからこそ、『耐震性能分科会の議事録が公表できない』のです。


●有識者会議においても、コロナ禍を経た庁内のDX化や、熊本地震以降に設備更新が行われ大規接改修の費用積算が不要になったものなど、『建替に不都合な庁内の変化は議論の要因に加えられず』、2017・19年の古い成果品のみで議論が行われています。


●さらに、有識者会議の答申についても、2023年5月公表の2ヶ月前に、『関係部局に対して答申案についてこのように作成していいか』という意見照会メールがありました。答申案さえも職員が作成しているのです。


●このメールについては、本来拡散してはまずいものと気づいたらしく、2日後に幹部部員から受信メールの即時削除指示があり、削除の確認まで行われました。ここでも、『組織ぐるみの不正が当たり前のように行われているのです。』


議会や特別委員会で議論されている本庁舎整備問題は、有識者会議及び耐震性能分科会の報告書が前提となっています。その出発点において建替を目的化した不正な事務処理が行われている状況では、建替のメリットばかりをどんなに述べたところで市民に顔向けはできません。正しくない組み立てを行った事業は、今後必ず禍根を残します。


どうか議会より、この事実について監査請求を行って下さい。現在の「庁舎建設課長」「市街地整備課長」「都市デザイン課長」と有識者会議・分科会委員とのメールのやり取り、答申案の意見照会メールは、市のメールサーバーには記録が残っているはずです。基本計画・基本設計・実施設計の包括委託予算の議会審議の前に、報告書の作成経緯を明らかにしていただきたいのです。

先の市民説明会で寄せられた960件のご意見のうち、建替に都合のいい20数件のみが基本情想に反映され、残りの940件は切り捨てられました。数百件に及ぶ市民の真っ当なご意見について、市民の方を向かず、建替のみを目的化する職員では、もはやまともなロジック整理ができないのです。


平成29年度の本庁舎耐震性能評価から7年、庁内のDXが一気に進み、全職員庁外でも利用できるモバイル端未を配備されています。

地震や水害が万が一発生しても、業務が続は可能なのです。

全庁一体的な災害対応に必要なものは本庁舎というハードではなく、職員の知恵を絞った業務運用というソフトです。

花畑別館跡地に防災センター兼中央区役所を建て、外借りしている民間スペースを現中央区に移すだけでは何故いけないのか、耐用年数70年まで現本庁舎を継続利用するのに最低限の改修は何なのか、そういった市民からの真摯なご意見にまともに答えることもせずに、市民と合意形成できるわけがないのです。

繰り返しになりますが、どうか議会におかれましては、建替の前提となった有識者会議及び分科会の報告書の作成に至る過程について確認をお願い申し上げます。




どうでしょうか、私には市役所内部の方でないと分かり得ない話に感じました。


私が以前、議会で指摘した、報告書の捏造に対して触れてあったり、市役所のやり方が、成程とわかる部分があります。


今後、今の議会で、解明されるのかどうか注視したいと思います。