明治以降
初めての外国と戦争
1894年の日清戦争(にっしんせんそう)
では勝ちましたが
三国干渉で
旨味を無くし
体力を疲弊した日本では
1904年の日露戦争(にちろせんそう)は
戦費(せんぴ):戦争に要する費用
だけでも
相当な負担、重荷でした
当然
戦争前に試算をしたようでしたが
結果としては
日露戦争の戦費は
17億円(20億?)をこえました
1970年度の参考書によると
『戦争前03年の
一般会計歳入2億6,000万円から考えても
驚くほど膨大であり
その大部分は
非常特別税などによる
未曽有の増税と
公債(こうさい)により調達された
非常特別税は
地租・営業税などの
増税によるのであって
大衆に負担をしわよせし
国民生活を破壊するものであった』
とあり
『公債の多くは
外債(がいさい)にたよるものであって
主として
ロンドン・ニューヨークで発行され,
総額8億円に達した。
この公債の返還のため
戦後も特別非常税のための
増税がつづけられた』
実際には
日銀副総裁
高橋是清(たかはしこれきよ)
などの
八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍で
日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち (新潮選書)
1,836円
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https://www.fsight.jp/articles/-/43052
https://www.sankei.com/premium/news/160612/prm1606120002-n1.html
やっとこさ作ったもので
借金を完済したのは
戦争後82年の
1986年(昭和61年)でした
律儀に返した日本も
真面目と言えば真面目ですが
それほど国力全体をかけた戦争であったとも
言えるでしょう