先日SpikeTVのVIDEO GAME AWARDS 2009が開催されました。


今年はUncharted 2とCall of Duty MW2、そしてAssasin's Creed2、Batmanの存在が目立っていた中で、Uncharted 2が見事ゲームオブザイヤーに選ばれました。


今年も日本のタイトルはノミネートが非常に少なく、特にハイエンド系は厳しい状況と感じました。


さて、このアワード、実はアメリカではかなりメジャーなイベントです。

Spike TVというのはMTV系のケーブルTV局です。

ケーブルといってもアメリカでは70%以上の世帯がケーブルでTVを見ているので、日本の感覚だと民放のような身近なチャンネルかもしれません。


そんな身近なチャンネルで、大きな注目を集めて、年末のゴールデンタイムに放送しているのがこのVGAなのです。

プレゼンテイターもマイクタイソンにスティービーワンダーと超豪華です。

日本で言うと、歌番組の年末特番のような存在なのかもしれませんね。


ゲームのコザユーザーはもちろんですが、普通に家族で見る人もたくさんいるのではないでしょうか?


こちらに来て肌で感じるのが、ゲームに対する社会的認知の高さです。

シアトルという土地柄もあるかもしれませんが、TVでもラジオでも、ゲームに関する話題を毎日何度も耳にします。


電気屋さんに行くと、たいてい親子で「ロックバンド」を試遊していますし、クリスマスシーズンの今だと、男女を問わず、家族でワイワイとゲームを選んでいる人達が本当に多いです。

少しゆっくりするクリスマス休暇を、家族でゲームを囲んで過ごす、そんな家庭が多いのだと思います。


アメリカは日本よりシンプルな社会です。

新しい物の数は日本の方が多いですが、これが良いと決めたらみんなで集中的に参加、発展させます。

車、インターネット、携帯電話、映画・・・

そういった皆が認める「価値ある物」に、ゲームがしっかりと入っている感じがします。


ですから、優秀な学生が一生懸命勉強して、希望と誇りに満ちてゲームスタジオに入ってくるわけですね。


日本には優秀なクリエイターがたくさんいると思いますが、日本社会全体がゲームの社会的な立場をもう少し認めない限り、この先日本のゲーム産業は厳しいのではないか、そんな事を身にしみて感じます。


コミネさん、ハセッキーさん、わいばーんさん、コメントありがとうございました。